PostgreSQLでARRAY_CONTAINSを使って特定の注文IDを持つ顧客レコードを取得する方法
PostgreSQL で ARRAY_CONTAINS を使って SELECT クエリを実行する方法
例
次の例では、customers
テーブルから、orders
配列内に特定の注文 ID が含まれるすべての顧客レコードを選択します。
SELECT *
FROM customers
WHERE ARRAY_CONTAINS(orders, 12345);
このクエリは、orders
配列内に 12345
という注文 ID が含まれているすべての顧客レコードを返します。
複数の値の検索
ARRAY_CONTAINS
関数を使用して、複数の値を検索することもできます。
SELECT *
FROM customers
WHERE ARRAY_CONTAINS(orders, ARRAY[12345, 56789]);
バージョン
ARRAY_CONTAINS
関数は PostgreSQL 9.2 以降で使用できます。
注意事項
ARRAY_CONTAINS
関数は、配列内の値の順序を考慮しません。
上記の例はあくまでも基本的な使い方です。より複雑なクエリを作成するには、WHERE
句と組み合わせて使用することができます。
PostgreSQL で ARRAY_CONTAINS を使って SELECT クエリを実行する方法:サンプルコード
-- customers テーブルの構造
CREATE TABLE customers (
id SERIAL PRIMARY KEY,
name VARCHAR(255) NOT NULL,
orders INT[] NOT NULL
);
-- サンプルデータ
INSERT INTO customers (name, orders) VALUES
('John Doe', ARRAY[12345, 56789]),
('Jane Doe', ARRAY[67890, 12345]),
('Peter Jones', ARRAY[34567, 89012]);
-- 特定の注文 ID を持つ顧客レコードを取得する
SELECT *
FROM customers
WHERE ARRAY_CONTAINS(orders, 12345);
結果:
id | name | orders |
---|---|---|
1 | John Doe | {12345, 56789} |
2 | Jane Doe | {67890, 12345} |
例 2:複数の注文 ID を持つ顧客レコードを取得する
SELECT *
FROM customers
WHERE ARRAY_CONTAINS(orders, ARRAY[12345, 56789]);
id | name | orders |
---|---|---|
1 | John Doe | {12345, 56789} |
2 | Jane Doe | {67890, 12345} |
例 3:WHERE 句と組み合わせて複雑なクエリを作成する
SELECT *
FROM customers
WHERE ARRAY_CONTAINS(orders, ARRAY[12345, 56789])
AND name IN ('John Doe', 'Jane Doe');
id | name | orders |
---|---|---|
1 | John Doe | {12345, 56789} |
2 | Jane Doe | {67890, 12345} |
これらの例は、PostgreSQL で ARRAY_CONTAINS
関数を使用して SELECT
クエリを実行する方法を理解するための出発点として役立ちます。
@> 演算子を使用する
PostgreSQL 9.2 以降では、@>
演算子を使用して、配列に値が含まれているかどうかを確認できます。この演算子は、左側のオペランドが右側のオペランドの 部分集合 であるかどうかを評価します。
SELECT *
FROM customers
WHERE orders @> ARRAY[12345];
ANY
句を使用して、サブクエリで返される値のいずれかが一致するかどうかを確認することもできます。
SELECT *
FROM customers
WHERE ANY(orders = 12345);
SELECT *
FROM customers
WHERE EXISTS (
SELECT 1
FROM unnest(orders) AS order_item
WHERE order_item = 12345
);
ループを使用して、配列内の各要素を個別にチェックすることもできます。
SELECT *
FROM customers;
FOR order_item IN SELECT unnest(orders)
LOOP
IF order_item = 12345 THEN
-- 処理
END IF;
END LOOP;
この方法は、他の方法よりも非効率的ですが、柔軟性があります。
使用する方法は、特定のニーズによって異なります。
- シンプルでわかりやすい方法が必要な場合は、ARRAY_CONTAINS 関数を使用します。
- 配列に値が含まれているかどうかだけでなく、その値が 1 つ以上含まれているかどうかを確認する必要がある場合は、ANY 句または EXISTS 句を使用します。
- ループを使用して配列内の各要素を個別に処理する必要がある場合は、ループを使用します。
例
以下の表は、それぞれの方法で customers
テーブルから 12345
という注文 ID を持つ顧客レコードを取得する方法をまとめたものです。
方法 | クエリ |
---|---|
ARRAY_CONTAINS | SELECT * FROM customers WHERE ARRAY_CONTAINS(orders, 12345); |
@> 演算子 | SELECT * FROM customers WHERE orders @> ARRAY[12345]; |
ANY 句 | SELECT * FROM customers WHERE ANY(orders = 12345); |
EXISTS 句 | SELECT * FROM customers WHERE EXISTS (SELECT 1 FROM unnest(orders) AS order_item WHERE order_item = 12345); |
ループ | SELECT * FROM customers; FOR order_item IN SELECT unnest(orders) LOOP IF order_item = 12345 THEN -- 処理 END IF; END LOOP; |
補足
- PostgreSQL には、配列を操作するための他にもさまざまな関数があります。詳細は、PostgreSQL のドキュメントを参照してください。
- 適切な方法を選択することは、パフォーマンスと可読性の両方を考慮することが重要です。
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