pg_dump と pg_restore を使って PostgreSQL データベースをバックアップと復元する方法
PostgreSQL: pg_restoreが正常終了してもデータベースが復元されない原因と解決策
誤ったダンプファイルを使用している
- バックアップと復元しようとしているデータベースのバージョンが一致していることを確認してください。異なるバージョンのダンプファイルを使用すると、復元に失敗することがあります。
- ダンプファイルが破損していないことを確認してください。破損したダンプファイルは復元できません。
必要な権限がない
- pg_restoreを実行するユーザーが、復元先のデータベースを作成および所有するための十分な権限を持っていることを確認してください。
- 所有者情報が異なる場合は、
--no-owner
オプションを使用して所有者を復元しないよう指定できます。
テーブルやスキーマが既に存在する
--clean
オプションを使用して、復元前に既存のテーブルとスキーマを削除するように指定できます。--if-exists
オプションを使用して、既存のオブジェクトと一致するオブジェクトはスキップするように指定できます。
インデックスの問題
-t
オプションを使用して特定のテーブルのみを復元すると、インデックスが正しく再作成されない場合があります。すべてのテーブルとインデックスを復元するには、このオプションを使用しないでください。
カスタムフォーマットの問題
- カスタムフォーマットでダンプされた場合は、pg_restoreがそのフォーマットを認識できない可能性があります。その場合は、プレーンテキスト形式でダンプし直す必要があります。
その他のエラー
- pg_restoreの実行ログを確認して、エラーメッセージがないか確認してください。
解決策のヒント:
- 問題を特定するために、より詳細な情報をログに記録するように
pg_restore
オプション-v verbose
を使用してください。 - 異なるダンプファイルまたは復元方法を試して、問題がダンプファイルにあるのか、復元プロセスにあるのかを確認してください。
補足:
- 上記は一般的な原因と解決策であり、すべての状況に当てはまるわけではありません。
- PostgreSQLのバージョンによって、pg_restoreのオプションや動作が異なる場合があります。
- 複雑なデータベースの復元を行う場合は、専門家に相談することをお勧めします。
PostgreSQL: pg_restore コマンドのサンプルコード
注: 以下の例はあくまで基本的な使用方法を示すものであり、実際の状況に合わせてオプションや引数を調整する必要があります。
データベース全体を復元
pg_restore -d target_database backup.custom
target_database
: 復元先のデータベース名backup.custom
: カスタム形式のダンプファイル
特定のテーブルのみを復元
pg_restore -d target_database -t table1 table2 backup.custom
table1
、table2
: 復元するテーブル名
所有者情報を復元しない
pg_restore -d target_database --no-owner backup.custom
既存のオブジェクトと一致するオブジェクトをスキップ
pg_restore -d target_database --if-exists backup.custom
ログの詳細レベルを上げ
pg_restore -d target_database -v verbose backup.custom
pg_restore -d target_database --format=custom backup.custom
圧縮されたダンプファイルを復元
pg_restore -d target_database backup.tar.gz
ダンプファイルからスキーマのみを復元
pg_restore -d target_database --schema-only backup.custom
pg_restore -d target_database --data-only backup.custom
インデックスを含むすべてのオブジェクトを復元
pg_restore -d target_database --all backup.custom
これらの例は、pg_restore コマンドの機能を理解するための出発点として役立ちます。詳細については、PostgreSQL の公式ドキュメントを参照してください。
注意:
- 上記のコードを実行する前に、データベースをバックアップしていることを確認してください。
- pg_restore コマンドは、データベースを復元する前に既存のデータベースを削除する可能性があります。
pg_recovery コマンドを使用する
pg_recovery
コマンドは、WAL(Write-Ahead Logging)ファイルを介してデータベースを復元する方法です。- 長所:
- クラッシュ直後のデータベースを復元するのに役立ちます。
- データ損失の可能性が低くなります。
- 短所:
- WAL ファイルが破損している場合、この方法は機能しません。
pg_restore
コマンドよりも複雑な場合があります。
クラスタディレクトリをコピーする
- この方法は、データベースサーバーが起動していない場合に役立ちます。
- 長所:
- シンプルで理解しやすい方法です。
- 特殊なツールやコマンドが不要です。
- 短所:
- データベースが大きい場合、時間がかかる場合があります。
- コピー先のディレクトリに十分な空き容量があることを確認する必要があります。
ツールやGUI を使用する
- さまざまなサードパーティ製ツールやGUI が、PostgreSQL データベースのバックアップと復元を支援します。
- 長所:
- ユーザーフレンドリーなインターフェースを提供している場合があります。
- 短所:
- 無料ではない場合があります。
最適な方法の選択
使用する最適な方法は、特定の状況によって異なります。以下の点を考慮する必要があります。
- データベースのサイズ
- 必要な復元レベル
- 自分の技術レベル
- 利用可能なツールとリソース
postgresql pg-dump pg-restore