PostgreSQLでCHAR型列をBIGINT型列に変換する方法:3つのアプローチと詳細解説

2024-06-28

PostgreSQLでCHAR型列をBIGINT型列に変換する方法

方法1:ALTER TABLEコマンドを使用する

この方法は、既存のテーブルを変更して列のデータ型を更新します。構文は以下の通りです。

ALTER TABLE table_name
ALTER COLUMN column_name TYPE bigint USING cast(column_name AS bigint);

例:

ALTER TABLE customers
ALTER COLUMN customer_id TYPE bigint USING cast(customer_id AS bigint);

方法2:中間テーブルを作成する

この方法は、新しいテーブルを作成し、そこにCHAR型列をBIGINT型に変換して格納してから、古いテーブルを削除するという方法です。

手順:

  1. 新しいテーブルを作成します。
  2. 新しいテーブルに、CHAR型列をBIGINT型に変換してデータを格納します。
-- 新しいテーブルを作成
CREATE TABLE customers_bigint (
  customer_id bigint PRIMARY KEY
);

-- 新しいテーブルにデータを格納
INSERT INTO customers_bigint (customer_id)
SELECT cast(customer_id AS bigint)
FROM customers;

-- 古いテーブルを削除
DROP TABLE customers;

-- テーブル名を変更 (オプション)
RENAME TABLE customers_bigint TO customers;

注意事項

  • いずれの方法を使用する場合も、データ型変換前に必ずバックアップを取るようにしてください。
  • CHAR型列の値がBIGINTの範囲を超えている場合は、エラーが発生する可能性があります。
  • ALTER TABLEコマンドを使用する場合は、テーブルにロックがかかります。そのため、処理中に他のユーザーがテーブルにアクセスできないように注意する必要があります。



    PostgreSQLでCHAR型列をBIGINT型列に変換するサンプルコード

    方法1:ALTER TABLEコマンドを使用する

    -- テーブルと列の定義
    CREATE TABLE customers (
      customer_id CHAR(10) PRIMARY KEY
    );
    
    -- データ挿入
    INSERT INTO customers (customer_id) VALUES ('1234567890');
    
    -- 列のデータ型をBIGINTに変更
    ALTER TABLE customers
    ALTER COLUMN customer_id TYPE bigint USING cast(customer_id AS bigint);
    
    -- データ確認
    SELECT customer_id FROM customers;
    

    出力:

    customer_id
    ---------
    1234567890
    

    方法2:中間テーブルを作成する

    -- テーブルと列の定義
    CREATE TABLE customers (
      customer_id CHAR(10) PRIMARY KEY
    );
    
    -- データ挿入
    INSERT INTO customers (customer_id) VALUES ('1234567890');
    
    -- 中間テーブルの作成
    CREATE TABLE customers_bigint (
      customer_id bigint PRIMARY KEY
    );
    
    -- 中間テーブルへのデータ格納
    INSERT INTO customers_bigint (customer_id)
    SELECT cast(customer_id AS bigint)
    FROM customers;
    
    -- 古いテーブルの削除
    DROP TABLE customers;
    
    -- テーブル名の変更 (オプション)
    RENAME TABLE customers_bigint TO customers;
    
    -- データ確認
    SELECT customer_id FROM customers;
    
    customer_id
    ---------
    1234567890
    
    • 上記のコードはあくまで例であり、実際の状況に合わせて変更する必要があります。



    方法3:CASE式とUPDATE文を使用する

    この方法は、CASE式を使用してCHAR型列をBIGINTに変換し、UPDATE文を使用して既存のテーブルの列を更新する方法です。

    UPDATE customers
    SET customer_id = CAST(customer_id AS bigint)
    WHERE customer_id IS NOT NULL;
    

    方法4:PL/pgSQL関数を使用する

    この方法は、PL/pgSQL関数を作成してCHAR型列をBIGINTに変換し、その関数をUPDATE文で使用する方法です。

    CREATE OR REPLACE FUNCTION convert_char_to_bigint(char_value CHAR)
    RETURNS bigint
    AS $$
    BEGIN
      RETURN CAST(char_value AS bigint);
    END $$;
    
    UPDATE customers
    SET customer_id = convert_char_to_bigint(customer_id)
    WHERE customer_id IS NOT NULL;
    

    各方法の比較

    方法利点欠点
    ALTER TABLEコマンド簡単テーブルにロックがかかる
    中間テーブルを作成する安全性が高い処理が複雑
    CASE式とUPDATE文を使用するシンプルエラーが発生する可能性がある
    PL/pgSQL関数を使用する柔軟性が高い開発の手間がかかる

    どの方法を選択するかは、状況によって異なります。 データ量が少ない場合は、方法1または方法3が簡単で済みます。 データ量が多い場合は、方法2または方法4の方が効率的に処理できる可能性があります。 また、データの整合性を保つことが重要であれば、方法2が最も安全です。


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