【SQL Server】重複もOK!UNION ALLで結合したデータをORDER BYで美しく整列

2024-06-26

SQL Server で UNION ALL と ORDER BY を使う方法

SQL Server において、UNION ALL と ORDER BY を組み合わせることは、複数のクエリの結果を結合し、ソートされた状態で表示するために役立ちます。しかし、ORDER BY 句をどこに配置するかによって結果が大きく異なるため、注意が必要です。

解説

ORDER BY を UNION ALL の後に配置する

最も一般的な方法は、すべての SELECT ステートメントを実行してから、UNION ALL の後に ORDER BY 句を配置することです。この場合、ORDER BY 句は UNION ALL で結合されたすべての行に適用されます。

SELECT *
FROM table1
UNION ALL
SELECT *
FROM table2
ORDER BY 列名;

例:

社員テーブル (employee_table) と部署テーブル (department_table) を結合し、社員名を昇順にソートして表示する例

SELECT e.employee_name, d.department_name
FROM employee_table AS e
UNION ALL
SELECT m.manager_name, '管理職'
FROM manager_table AS m
ORDER BY employee_name;

サブクエリを使用する

より柔軟な方法として、ORDER BY 句を含むサブクエリを使用する方法があります。この場合、ORDER BY 句は サブクエリ内の結果のみに適用されます。

SELECT *
FROM (
    SELECT *
    FROM table1
    UNION ALL
    SELECT *
    FROM table2
) AS tmp
ORDER BY 列名;

上記と同じ例をサブクエリで表現

SELECT *
FROM (
    SELECT e.employee_name, d.department_name
    FROM employee_table AS e
    UNION ALL
    SELECT m.manager_name, '管理職'
    FROM manager_table AS m
) AS tmp
ORDER BY employee_name;

注意点

  • UNION ALL は重複行を保持するため、ORDER BY 句で重複行を処理する必要はありません
  • 各 SELECT ステートメントの列名とデータ型が一致する必要があります。
  • ORDER BY 句で使用する列は、すべての SELECT ステートメントに存在する必要があります。



-- 社員テーブルと部署テーブルを結合し、社員名を昇順にソートして表示
SELECT e.employee_name, d.department_name
FROM employee_table AS e
UNION ALL
SELECT m.manager_name, '管理職'
FROM manager_table AS m
ORDER BY employee_name;
-- 上記と同じクエリをサブクエリで表現
SELECT *
FROM (
    SELECT e.employee_name, d.department_name
    FROM employee_table AS e
    UNION ALL
    SELECT m.manager_name, '管理職'
    FROM manager_table AS m
) AS tmp
ORDER BY employee_name;

説明

  • UNION ALL を使用して、2 つのテーブルのデータを結合しています。
  • ORDER BY 句を UNION ALL の後に配置 することで、結合されたすべての行をソートしています。
  • サブクエリを使用する場合は、ORDER BY 句を サブクエリ内に配置 する必要があります。

補足

  • この例では、employee_name 列を使用してソートしていますが、任意の列でソートできます。



SQL Server で UNION ALL と ORDER BY を組み合わせるその他の方法

CTE (Common Table Expression) を使用する

CTE を使用すると、複雑なクエリをより読みやすく、モジュール化することができます。

-- WITH を使用して CTE を定義
WITH combined_data AS (
    SELECT *
    FROM employee_table AS e
    UNION ALL
    SELECT m.manager_name, '管理職'
    FROM manager_table AS m
)
SELECT *
FROM combined_data
ORDER BY employee_name;

ビューを使用する

頻繁に使用するクエリをビューとして保存することで、コードの冗長性を減らし、保守性を向上させることができます。

-- 結合とソートをビューとして定義
CREATE VIEW combined_employee_data AS
SELECT e.employee_name, d.department_name
FROM employee_table AS e
UNION ALL
SELECT m.manager_name, '管理職'
FROM manager_table AS m;

-- ビューを使用して結果を表示
SELECT *
FROM combined_employee_data
ORDER BY employee_name;

RANK() 関数を使用して、各行に順位を割り当て、その順位に基づいてソートすることができます。

-- RANK() 関数を使用して順位を割り当てる
SELECT e.employee_name, d.department_name,
    RANK() OVER (ORDER BY employee_name) AS employee_rank
FROM employee_table AS e
UNION ALL
SELECT m.manager_name, '管理職',
    RANK() OVER (ORDER BY employee_name) AS employee_rank
FROM manager_table AS m
ORDER BY employee_rank;
  • 上記の方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。
  • CTE は、複雑なクエリをよりわかりやすくするのに役立ちますが、ビューほどパフォーマンスが優れない場合があります。
  • ビューは、コードの冗長性を減らし、保守性を向上させることができますが、CTE ほど柔軟ではありません。
  • RANK() 関数は、順位に基づいてソートするのに役立ちますが、他の方法よりも複雑になる可能性があります。

最良の方法を選択

最良の方法を選択するには、クエリの要件と状況を考慮する必要があります

  • シンプルでわかりやすい方法が必要な場合は、ORDER BY を UNION ALL の後に配置 するのが一般的です。
  • より複雑なクエリを処理する場合は、CTE またはビュー を使用するとよいでしょう。
  • 順位に基づいてソートする必要がある場合は、RANK() 関数 を使用することができます。

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