SQLiteにおけるFULL OUTER JOINとLEFT JOIN + RIGHT JOINの違い

2024-04-02

SQLiteで完全外部結合を実行する方法

FULL OUTER JOIN を使用する方法

SELECT *
FROM テーブル1
FULL OUTER JOIN テーブル2
ON テーブル1.列名 = テーブル2.列名;

このクエリは、テーブル1とテーブル2のすべての行を返します。一致する行は結合され、一致しない行は NULL 値で表示されます。

-- 従業員テーブルと部門テーブル
CREATE TABLE 従業員 (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  名前 TEXT,
  部門_id INTEGER
);

CREATE TABLE 部門 (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  名前 TEXT
);

-- データ挿入
INSERT INTO 従業員 (名前, 部門_id) VALUES ('田中', 1), ('佐藤', 2), ('斎藤', NULL);
INSERT INTO 部門 (名前) VALUES ('営業部', '開発部');

-- 完全外部結合
SELECT *
FROM 従業員
FULL OUTER JOIN 部門
ON 従業員.部門_id = 部門.id;

このクエリは、以下の結果を返します。

| id | 名前 | 部門_id | id | 名前 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 田中 | 1 | 1 | 営業部 |
| 2 | 佐藤 | 2 | 2 | 開発部 |
| 3 | 斎藤 | NULL | NULL | NULL |

LEFT JOIN と RIGHT JOIN を組み合わせる方法

-- 左外部結合
SELECT *
FROM テーブル1
LEFT JOIN テーブル2
ON テーブル1.列名 = テーブル2.列名;

-- 右外部結合
SELECT *
FROM テーブル1
RIGHT JOIN テーブル2
ON テーブル1.列名 = テーブル2.列名;

-- 結果を結合
SELECT *
FROM (
  SELECT *
  FROM 左外部結合
)
UNION
SELECT *
FROM 右外部結合
WHERE テーブル2.列名 IS NULL;

この方法は、LEFT JOINRIGHT JOIN を使用して、テーブル1とテーブル2のすべての行を個別に取得し、UNION を使用して結果を結合します。WHERE 句は、右外部結合で取得された NULL 値のみをフィルタリングするために使用されます。

-- 上記の例と同じ

-- 左外部結合
SELECT *
FROM 従業員
LEFT JOIN 部門
ON 従業員.部門_id = 部門.id;

-- 右外部結合
SELECT *
FROM 従業員
RIGHT JOIN 部門
ON 従業員.部門_id = 部門.id;

-- 結果を結合
SELECT *
FROM (
  SELECT *
  FROM 左外部結合
)
UNION
SELECT *
FROM 右外部結合
WHERE 部門.id IS NULL;

このクエリは、上記の FULL OUTER JOIN の例と同じ結果を返します。

どちらの方法を使用しても、同じ結果を取得できます。一般的には、FULL OUTER JOIN の方が簡潔で読みやすいので、こちらの方が好まれることが多いです。

注意事項

  • SQLiteバージョン3.39.0以降では、FULL OUTER JOIN が正式にサポートされています。
  • それ以前のバージョンのSQLiteを使用している場合は、LEFT JOINRIGHT JOIN を組み合わせる方法を使用する必要があります。

補足

  • 上記の例では、* を使用してすべての列を選択していますが、必要な列のみを選択することもできます。
  • ON 句では、結合条件を指定します。複数の条件を指定する場合は、AND または OR 演算子を使用できます。
  • WHERE 句は、結果をフィルタリングするために使用できます。

関連キーワード

  • SQL
  • SQLite
  • JOIN
  • LEFT JOIN
  • RIGHT JOIN
  • UNION



-- 従業員テーブルと部門テーブル
CREATE TABLE 従業員 (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  名前 TEXT,
  部門_id INTEGER
);

CREATE TABLE 部門 (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  名前 TEXT
);

-- データ挿入
INSERT INTO 従業員 (名前, 部門_id) VALUES ('田中', 1), ('佐藤', 2), ('斎藤', NULL);
INSERT INTO 部門 (名前) VALUES ('営業部', '開発部');

-- 完全外部結合
SELECT *
FROM 従業員
FULL OUTER JOIN 部門
ON 従業員.部門_id = 部門.id;

結果

| id | 名前 | 部門_id | id | 名前 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 田中 | 1 | 1 | 営業部 |
| 2 | 佐藤 | 2 | 2 | 開発部 |
| 3 | 斎藤 | NULL | NULL | NULL |
-- 左外部結合
SELECT *
FROM 従業員
LEFT JOIN 部門
ON 従業員.部門_id = 部門.id;

-- 右外部結合
SELECT *
FROM 従業員
RIGHT JOIN 部門
ON 従業員.部門_id = 部門.id;

-- 結果を結合
SELECT *
FROM (
  SELECT *
  FROM 左外部結合
)
UNION
SELECT *
FROM 右外部結合
WHERE 部門.id IS NULL;
| id | 名前 | 部門_id | id | 名前 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 田中 | 1 | 1 | 営業部 |
| 2 | 佐藤 | 2 | 2 | 開発部 |
| 3 | 斎藤 | NULL | NULL | NULL |



SQLiteで完全外部結合を実行する他の方法

SELECT *
FROM テーブル1
WHERE EXISTS (
  SELECT *
  FROM テーブル2
  WHERE テーブル1.列名 = テーブル2.列名
);

このクエリは、テーブル1のすべての行を返し、テーブル2に一致する行が存在するかどうかをチェックします。一致する行が存在する場合は、すべての列が返されます。一致する行が存在しない場合は、NULL 値が返されます。

-- 従業員テーブルと部門テーブル
CREATE TABLE 従業員 (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  名前 TEXT,
  部門_id INTEGER
);

CREATE TABLE 部門 (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  名前 TEXT
);

-- データ挿入
INSERT INTO 従業員 (名前, 部門_id) VALUES ('田中', 1), ('佐藤', 2), ('斎藤', NULL);
INSERT INTO 部門 (名前) VALUES ('営業部', '開発部');

-- 完全外部結合
SELECT *
FROM 従業員
WHERE EXISTS (
  SELECT *
  FROM 部門
  WHERE 従業員.部門_id = 部門.id
);
| id | 名前 | 部門_id |
|---|---|---|
| 1 | 田中 | 1 |
| 2 | 佐藤 | 2 |
| 3 | 斎藤 | NULL |

CASE 式を使用する方法

SELECT
  従業員.id,
  従業員.名前,
  CASE
    WHEN 部門.名前 IS NULL THEN '所属なし'
    ELSE 部門.名前
  END AS 部門名
FROM 従業員
LEFT JOIN 部門
ON 従業員.部門_id = 部門.id;

このクエリは、CASE 式を使用して、部門名を取得します。部門が存在する場合は、部門名が返されます。部門が存在しない場合は、「所属なし」という文字列が返されます。

-- 上記の例と同じ

-- 完全外部結合
SELECT
  従業員.id,
  従業員.名前,
  CASE
    WHEN 部門.名前 IS NULL THEN '所属なし'
    ELSE 部門.名前
  END AS 部門名
FROM 従業員
LEFT JOIN 部門
ON 従業員.部門_id = 部門.id;
| id | 名前 | 部門名 |
|---|---|---|
| 1 | 田中 | 営業部 |
| 2 | 佐藤 | 開発部 |
| 3 | 斎藤 | 所属なし |
  • FULL OUTER JOIN は、最も簡潔で読みやすい方法です。
  • EXISTS キーワードは、テーブル2に存在する行のみを取得したい場合に役立ちます。
  • CASE 式は、結合結果にカスタム列を追加したい場合に役立ちます。

注意事項

  • EXISTS キーワードは、SQLiteバージョン3.8.0以降でサポートされています。
  • CASE 式は、すべてのSQLiteバージョンでサポートされています。

関連キーワード

  • EXISTS
  • CASE

sql sqlite join


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