Windows コマンドプロンプトシェル以外で SQLite データベースを操作する方法
Windows コマンドプロンプトシェルにおける SQLite プログラミング
SQLite コマンドプロンプトシェルの起動
- sqlite3.exe を実行: コマンドプロンプトを開き、
sqlite3.exe
と入力して Enter キーを押します。 - データベースファイルの指定: データベースファイル名を続けて入力します。データベースファイルが存在しない場合は、新規に作成されます。
例:
sqlite3 chinook.db
SQLite コマンドの実行
- SQL ステートメントを入力: データベース操作を行う SQL ステートメントを入力します。
- Enter キーを押す: ステートメントを実行します。
CREATE TABLE artists (
ArtistId INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
Name TEXT NOT NULL
);
INSERT INTO artists (Name) VALUES ('Alice in Chains');
INSERT INTO artists (Name) VALUES ('Nirvana');
INSERT INTO artists (Name) VALUES ('Pearl Jam');
SELECT * FROM artists;
データベース操作
- CREATE: テーブル、インデックス、ビューなどのデータベースオブジェクトを作成します。
- READ: データベースからデータを取得します。
- UPDATE: データベース内のデータを更新します。
ヘルプと情報
- .help: 利用可能なコマンドとオプションに関する情報を表示します。
- .version: SQLite のバージョン情報を出力します。
- .tables: 現在のデータベース内のすべてのテーブルを表示します。
- .schema TABLE_NAME: 指定されたテーブルのスキーマを表示します。
終了
- .quit: SQLite コマンドプロンプトシェルを終了します。
- コマンドプロンプトシェルは、高度なデータベース操作や複雑なクエリを実行する場合に適しています。
- GUI ツールは、初心者にとって使いやすく、視覚的な操作が可能です。
- どちらを使用するかは、個人の好みやニーズによって異なります。
例:レコードの追加と表示
sqlite3 chinook.db
コマンドを実行して、Chinook サンプルデータベースを開きます。CREATE TABLE artists (ArtistId INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT, Name TEXT NOT NULL);
コマンドを実行して、artists
テーブルを作成します。INSERT INTO artists (Name) VALUES ('Alice in Chains');
コマンドを実行して、レコードを追加します。SELECT * FROM artists;
コマンドを実行して、すべてのレコードを表示します。
出力:
ArtistId | Name
-------+---------
1 | Alice in Chains
2 | Nirvana
3 | Pearl Jam
CREATE TABLE artists (
ArtistId INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
Name TEXT NOT NULL
);
CREATE TABLE albums (
AlbumId INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
Title TEXT NOT NULL,
ArtistId INTEGER,
Genre TEXT,
ReleaseDate DATE,
FOREIGN KEY (ArtistId) REFERENCES artists(ArtistId)
);
CREATE TABLE tracks (
TrackId INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
Name TEXT NOT NULL,
AlbumId INTEGER,
Genre TEXT,
Composer TEXT,
Milliseconds INTEGER,
UnitPrice REAL,
Bytes INTEGER,
FOREIGN KEY (AlbumId) REFERENCES albums(AlbumId)
);
データの挿入
INSERT INTO artists (Name) VALUES ('Alice in Chains');
INSERT INTO artists (Name) VALUES ('Nirvana');
INSERT INTO artists (Name) VALUES ('Pearl Jam');
INSERT INTO albums (Title, ArtistId, Genre, ReleaseDate)
VALUES ('Dirt', 1, 'Grunge', '1992-09-29');
INSERT INTO albums (Title, ArtistId, Genre, ReleaseDate)
VALUES ('Nevermind', 2, 'Grunge', '1991-09-24');
INSERT INTO albums (Title, ArtistId, Genre, ReleaseDate)
VALUES ('Ten', 3, 'Grunge', '1991-08-27');
INSERT INTO tracks (Name, AlbumId, Genre, Composer, Milliseconds, UnitPrice, Bytes)
VALUES ('Rooster', 1, 'Grunge', 'Jerry Cantrell', 360000, 0.99, 512000);
INSERT INTO tracks (Name, AlbumId, Genre, Composer, Milliseconds, UnitPrice, Bytes)
VALUES ('Smells Like Teen Spirit', 2, 'Grunge', Kurt Cobain, 360000, 0.99, 512000);
INSERT INTO tracks (Name, AlbumId, Genre, Composer, Milliseconds, UnitPrice, Bytes)
VALUES ('Alive', 3, 'Grunge', Eddie Vedder, 360000, 0.99, 512000);
データの取得
SELECT * FROM artists;
SELECT * FROM albums;
SELECT * FROM tracks;
SELECT artists.Name, albums.Title, tracks.Name
FROM artists
JOIN albums ON artists.ArtistId = albums.ArtistId
JOIN tracks ON albums.AlbumId = tracks.AlbumId;
データの更新
UPDATE artists SET Name = 'Alice in Chains Band' WHERE ArtistId = 1;
UPDATE albums SET ReleaseDate = '1992-09-30' WHERE Title = 'Dirt';
UPDATE tracks SET UnitPrice = 1.29 WHERE Name = 'Smells Like Teen Spirit';
データの削除
DELETE FROM tracks WHERE Name = 'Alive';
DELETE FROM albums WHERE Title = 'Ten';
DELETE FROM artists WHERE ArtistId = 3;
説明
上記のコードは、サンプルデータベース chinook.db
を作成し、アーティスト、アルバム、トラックに関するデータを追加、取得、更新、削除する例を示しています。
コマンド
CREATE TABLE
: テーブルを作成します。INSERT INTO
: データをテーブルに挿入します。SELECT
: データを取得します。UPDATE
: データを更新します。DELETE FROM
: データを削除します。
キーワード
PRIMARY KEY
: 主キーを指定します。AUTOINCREMENT
: 主キーが自動的にインクリメントされるようにします。NOT NULL
: 列が NULL 値にならないようにします。FOREIGN KEY
: 外部キーを指定します。REFERENCES
: 外部キーが参照するテーブルを指定します。WHERE
: 条件を指定します。
ヒント
- コマンドプロンプトシェルで SQL ステートメントを入力する際は、大文字と小文字を区別する必要があります。
- テーブルや列の名前は、スペースを含めたり、特殊記号を使用したりすることはできません。
- データベース操作を実行する前に、必ずデータベースファイルをバックアップしてください。
- SQLite チュートリアル: [https://www.
Windows コマンドプロンプトシェル以外で SQLite データベースを操作する方法
GUI ツールは、初心者にとって使いやすく、視覚的な操作が可能です。テーブルの構造を確認したり、クエリを編集したり、データを直接編集したりすることができます。
プログラミング言語を使用すると、より複雑なデータベース操作や自動化されたタスクを実行することができます。
Web ブラウザ
Web ブラウザ上で SQLite データベースを操作できるツールです。インストール不要で簡単に利用できますが、機能は限られています。
それぞれの方法の利点と欠点
方法 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|
コマンドプロンプトシェル | シンプル、軽量、高速 | 初心者にとって使いにくい |
GUI ツール | 使いやすい、視覚的な操作が可能 | コマンドプロンプトシェルよりも機能が限られている |
プログラミング言語 | 複雑な操作が可能、自動化できる | プログラミング知識が必要 |
Web ブラウザ | インストール不要、簡単 | 機能が限られている |
最適な方法の選択
- 初心者: GUI ツールがおすすめです。
- 中級者: データベース操作の経験がある場合は、GUI ツールとプログラミング言語を組み合わせて使用するとよいでしょう。
- 上級者: コマンドプロンプトシェルやプログラミング言語を使用して、より高度な操作を実行することができます。
- SQLite は、クロスプラットフォーム対応のデータベース管理システムです。Windows 以外にも、Mac や Linux でも利用できます。
- SQLite は、オープンソースソフトウェアです。無料でダウンロードして利用することができます。
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