SQL Server接続文字列徹底解説!「Server」と「Data Source」の違いをマスターしよう

2024-05-20

SQL Server 接続文字列における "Server" と "Data Source" の違い:詳細解説

SQL Server に接続する際、接続文字列と呼ばれる情報セットを指定する必要があります。この接続文字列には、サーバーへの接続方法や使用するデータベースを指定する様々なパラメータが含まれています。

その中で、**"Server""Data Source"**という2つのパラメータがよく混同されますが、実は微妙な違いがあります。

本記事では、**"Server""Data Source"**の違いを分かりやすく解説し、それぞれの適切な使用方法について説明します。

"Server" と "Data Source" の定義

  • "Server": SQL Server インスタンスのホスト名または IP アドレスを指定します。データベースサーバーの名前とも言えます。
  • "Data Source": 接続する SQL Server インスタンスとデータベースを指定します。"Server" と "Database" パラメータを組み合わせたものと考えることができます。

それぞれの具体的な使用方法

**"Server"**は以下の場合に使用します。

  • 名前付きインスタンスに接続する場合: サーバー名とインスタンス名を server_name\instance_name の形式で指定します。
  • TCP/IP プロトコルを使用して接続する場合: サーバーの IP アドレスを指定します。

:

  • Server=myServer\myInstance
  • Server=192.168.1.100
  • 既定のインスタンスに接続する場合: サーバー名をのみ指定します。
  • 共有メモリを使用して接続する場合: . (ピリオド) を指定します。
  • ローカル SQL Server インスタンスに接続する場合: (local) または localhost を指定します。
  • Data Source=myServer
  • Data Source=.

どちらを使用すべきか

一般的には、**"Data Source"**を使用する方が簡潔で分かりやすいためおすすめです。

ただし、以下の場合は**"Server"**を使用する必要があります。

  • 名前付きインスタンスに接続する場合
  • TCP/IP プロトコルを使用して接続する場合

その他の注意点

  • 大文字と小文字は区別されます。
  • サーバー名とインスタンス名はバックスラッシュ (\) で区切ります。
  • 接続文字列はシングルクォート (') またはダブルクォート (") で囲みます。

"Server" と "Data Source" は、どちらも SQL Server への接続に使用できるパラメータですが、それぞれ微妙な違いがあります。

一般的には、"Data Source" を使用するのがおすすめです。しかし、名前付きインスタンスに接続する場合や TCP/IP プロトコルを使用する場合などは、"Server" を使用する必要があります。

接続文字列を作成する際には、それぞれの違いを理解し、適切なパラメータを使用するようにしましょう。




サンプルコード:接続文字列の "Server" と "Data Source" の違い

この章では、**"Server""Data Source"**を使用した接続文字列のサンプルコードを紹介します。

using System.Data.SqlClient;

SqlConnection connection = new SqlConnection(@"Server=myServer\myInstance;Database=myDatabase;Integrated Security=True");
connection.Open();

// データベース操作を行う

connection.Close();
using System.Data.SqlClient;

SqlConnection connection = new SqlConnection(@"Data Source=myServer;Database=myDatabase;Integrated Security=True");
connection.Open();

// データベース操作を行う

connection.Close();

共有メモリを使用して接続

using System.Data.SqlClient;

SqlConnection connection = new SqlConnection(@"Data Source=.;Database=myDatabase;Integrated Security=True");
connection.Open();

// データベース操作を行う

connection.Close();

ローカル SQL Server インスタンスへの接続

using System.Data.SqlClient;

SqlConnection connection = new SqlConnection(@"Data Source=(local);Database=myDatabase;Integrated Security=True");
connection.Open();

// データベース操作を行う

connection.Close();
using System.Data.SqlClient;

SqlConnection connection = new SqlConnection(@"Server=192.168.1.100;Database=myDatabase;Integrated Security=True");
connection.Open();

// データベース操作を行う

connection.Close();

説明

  • 上記のコードは、C# で記述されています。
  • SqlConnection クラスを使用して、SQL Server への接続を確立します。
  • 接続文字列は、ConnectionString プロパティに設定します。
  • 接続文字列には、"Server" または "Data Source" パラメータを使用して、接続先サーバーを指定します。
  • その他のパラメータには、"Database" (接続するデータベース)、"Integrated Security" (Windows 認証を使用するかどうか) などがあります。
  • connection.Open() メソッドを使用して接続を開き、connection.Close() メソッドを使用して接続を閉じます。

補足

  • ここでは、基本的な接続例のみを紹介しています。
  • 接続文字列には、他にも様々なオプションを指定することができます。
  • 詳細については、SQL Server のドキュメントを参照してください。



SQL Server に接続するその他の方法

本記事では、SQL Server に接続する際に "Server" と "Data Source" パラメータを使用する方法について説明しました。

しかし、"Server" と "Data Source" 以外にも、SQL Server に接続する方法はいくつかあります。

SQL Server Management Studio (SSMS)

SSMS は、SQL Server を管理および操作するためのグラフィカルツールです。

SSMS を使用して、以下の操作を行うことができます。

  • データベースの作成、削除、編集
  • テーブル、ビュー、プロシージャなどのデータベースオブジェクトの作成、編集
  • SQL クエリの実行
  • サーバー設定の構成

SSMS は、初心者でも使いやすいツールです。

PowerShell は、Windows に付属の自動化および管理ツールです。

PowerShell を使用して、SQL Server を以下の操作を行うことができます。

    PowerShell は、高度な操作を行う場合に適しています。

    ADO.NET は、.NET Framework および .NET Core 向けのデータアクセスコンポーネントです。

    • データベースへの接続
    • データの取得、更新、削除

    ADO.NET は、開発者向けの強力なツールです。

    ODBC は、さまざまなデータベースに接続するためのオープンスタンダードです。

      ODBC は、プラットフォームに依存しないツールです。

      Java は、汎用プログラミング言語です。

        Java は、エンタープライズアプリケーション開発に広く使用されています。

        SQL Server に接続する方法は様々です。

        それぞれの特徴を理解し、目的に合った方法を選択することが重要です。


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