SQL Server接続文字列徹底解説!「Server」と「Data Source」の違いをマスターしよう
SQL Server 接続文字列における "Server" と "Data Source" の違い:詳細解説
SQL Server に接続する際、接続文字列と呼ばれる情報セットを指定する必要があります。この接続文字列には、サーバーへの接続方法や使用するデータベースを指定する様々なパラメータが含まれています。
その中で、**"Server"と"Data Source"**という2つのパラメータがよく混同されますが、実は微妙な違いがあります。
本記事では、**"Server"と"Data Source"**の違いを分かりやすく解説し、それぞれの適切な使用方法について説明します。
"Server" と "Data Source" の定義
- "Server": SQL Server インスタンスのホスト名または IP アドレスを指定します。データベースサーバーの名前とも言えます。
- "Data Source": 接続する SQL Server インスタンスとデータベースを指定します。"Server" と "Database" パラメータを組み合わせたものと考えることができます。
それぞれの具体的な使用方法
**"Server"**は以下の場合に使用します。
- 名前付きインスタンスに接続する場合: サーバー名とインスタンス名を
server_name\instance_name
の形式で指定します。 - TCP/IP プロトコルを使用して接続する場合: サーバーの IP アドレスを指定します。
例:
Server=myServer\myInstance
Server=192.168.1.100
- 既定のインスタンスに接続する場合: サーバー名をのみ指定します。
- 共有メモリを使用して接続する場合:
.
(ピリオド) を指定します。 - ローカル SQL Server インスタンスに接続する場合:
(local)
またはlocalhost
を指定します。
Data Source=myServer
Data Source=.
どちらを使用すべきか
一般的には、**"Data Source"**を使用する方が簡潔で分かりやすいためおすすめです。
ただし、以下の場合は**"Server"**を使用する必要があります。
- 名前付きインスタンスに接続する場合
- TCP/IP プロトコルを使用して接続する場合
その他の注意点
- 大文字と小文字は区別されます。
- サーバー名とインスタンス名はバックスラッシュ (
\
) で区切ります。 - 接続文字列はシングルクォート (
'
) またはダブルクォート ("
) で囲みます。
"Server" と "Data Source" は、どちらも SQL Server への接続に使用できるパラメータですが、それぞれ微妙な違いがあります。
一般的には、"Data Source" を使用するのがおすすめです。しかし、名前付きインスタンスに接続する場合や TCP/IP プロトコルを使用する場合などは、"Server" を使用する必要があります。
接続文字列を作成する際には、それぞれの違いを理解し、適切なパラメータを使用するようにしましょう。
サンプルコード:接続文字列の "Server" と "Data Source" の違い
この章では、**"Server"と"Data Source"**を使用した接続文字列のサンプルコードを紹介します。
using System.Data.SqlClient;
SqlConnection connection = new SqlConnection(@"Server=myServer\myInstance;Database=myDatabase;Integrated Security=True");
connection.Open();
// データベース操作を行う
connection.Close();
using System.Data.SqlClient;
SqlConnection connection = new SqlConnection(@"Data Source=myServer;Database=myDatabase;Integrated Security=True");
connection.Open();
// データベース操作を行う
connection.Close();
共有メモリを使用して接続
using System.Data.SqlClient;
SqlConnection connection = new SqlConnection(@"Data Source=.;Database=myDatabase;Integrated Security=True");
connection.Open();
// データベース操作を行う
connection.Close();
ローカル SQL Server インスタンスへの接続
using System.Data.SqlClient;
SqlConnection connection = new SqlConnection(@"Data Source=(local);Database=myDatabase;Integrated Security=True");
connection.Open();
// データベース操作を行う
connection.Close();
using System.Data.SqlClient;
SqlConnection connection = new SqlConnection(@"Server=192.168.1.100;Database=myDatabase;Integrated Security=True");
connection.Open();
// データベース操作を行う
connection.Close();
説明
- 上記のコードは、C# で記述されています。
SqlConnection
クラスを使用して、SQL Server への接続を確立します。- 接続文字列は、
ConnectionString
プロパティに設定します。 - 接続文字列には、"Server" または "Data Source" パラメータを使用して、接続先サーバーを指定します。
- その他のパラメータには、"Database" (接続するデータベース)、"Integrated Security" (Windows 認証を使用するかどうか) などがあります。
connection.Open()
メソッドを使用して接続を開き、connection.Close()
メソッドを使用して接続を閉じます。
補足
- ここでは、基本的な接続例のみを紹介しています。
- 接続文字列には、他にも様々なオプションを指定することができます。
- 詳細については、SQL Server のドキュメントを参照してください。
SQL Server に接続するその他の方法
本記事では、SQL Server に接続する際に "Server" と "Data Source" パラメータを使用する方法について説明しました。
しかし、"Server" と "Data Source" 以外にも、SQL Server に接続する方法はいくつかあります。
SQL Server Management Studio (SSMS)
SSMS は、SQL Server を管理および操作するためのグラフィカルツールです。
SSMS を使用して、以下の操作を行うことができます。
- データベースの作成、削除、編集
- テーブル、ビュー、プロシージャなどのデータベースオブジェクトの作成、編集
- SQL クエリの実行
- サーバー設定の構成
SSMS は、初心者でも使いやすいツールです。
PowerShell は、Windows に付属の自動化および管理ツールです。
PowerShell を使用して、SQL Server を以下の操作を行うことができます。
PowerShell は、高度な操作を行う場合に適しています。
ADO.NET は、.NET Framework および .NET Core 向けのデータアクセスコンポーネントです。
- データベースへの接続
- データの取得、更新、削除
ADO.NET は、開発者向けの強力なツールです。
ODBC は、さまざまなデータベースに接続するためのオープンスタンダードです。
ODBC は、プラットフォームに依存しないツールです。
Java は、汎用プログラミング言語です。
Java は、エンタープライズアプリケーション開発に広く使用されています。
SQL Server に接続する方法は様々です。
それぞれの特徴を理解し、目的に合った方法を選択することが重要です。
sql-server connection-string sqldatasource