LOWER または UPPER を使用して大文字小文字を区別しない完全一致検索を行う
SQL Serverで、大文字小文字を区別しない完全一致文字列検索を行う方法
COLLATE を使用する方法
COLLATE は、文字列の比較規則を指定する関数です。大文字小文字を区別しない比較規則を指定することで、大文字小文字を区別せずに完全一致検索を行うことができます。
SELECT *
FROM テーブル名
WHERE 列名 COLLATE 'Latin1_General_CI_AI' = '検索したい文字列';
上記の例では、Latin1_General_CI_AI
という比較規則を指定しています。この比較規則は、大文字小文字を区別せず、アクセントも無視します。
その他の比較規則
Latin1_General_CS_AS
: 大文字小文字を区別し、アクセントも区別します。
詳細については、以下の Microsoft ドキュメントを参照してください。
LOWER または UPPER を使用する方法
LOWER または UPPER 関数を使用して、検索したい文字列と比較する列の文字列をすべて小文字または大文字に変換することができます。
SELECT *
FROM テーブル名
WHERE LOWER(列名) = LOWER('検索したい文字列');
上記の例では、列名
と 検索したい文字列
をすべて小文字に変換してから比較しています。
注意
- LOWER または UPPER 関数を使用すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。
- 大文字小文字の区別が重要なデータの場合、この方法は適切ではありません。
LIKE を使用する方法
LIKE 演算子を使用して、パターン検索を行うことができます。大文字小文字を区別しないパターン検索を行うには、%
ワイルドカードを使用します。
SELECT *
FROM テーブル名
WHERE 列名 LIKE '%検索したい文字列%';
上記の例では、%
ワイルドカードを使用することで、検索したい文字列
が列名のどの位置にあっても一致する検索を行います。
- LIKE 演算子を使用すると、完全一致検索よりも多くの結果が返される可能性があります。
- パターンの複雑さに応じて、パフォーマンスが低下する可能性があります。
CASE 式を使用する方法
CASE 式を使用して、大文字小文字を区別せずに比較する条件を記述することができます。
SELECT *
FROM テーブル名
WHERE CASE WHEN 列名 LIKE '%検索したい文字列%' THEN 1 ELSE 0 END = 1;
上記の例では、CASE
式を使用して、列名
が 検索したい文字列
を含むかどうかを判断しています。
- 複雑な条件を記述する場合は、CASE 式よりも別の方法の方が適切な場合があります。
SQL Serverで、大文字小文字を区別しない完全一致文字列検索を行うには、いくつかの方法があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、使用する方法は状況によって異なります。
-- テーブル作成
CREATE TABLE テーブル名 (
列名 VARCHAR(50)
);
-- データ挿入
INSERT INTO テーブル名 (列名) VALUES ('テスト');
INSERT INTO テーブル名 (列名) 'テスト2');
-- COLLATE を使用した大文字小文字を区別しない完全一致検索
SELECT *
FROM テーブル名
WHERE 列名 COLLATE 'Latin1_General_CI_AI' = 'テスト';
-- LOWER を使用した大文字小文字を区別しない完全一致検索
SELECT *
FROM テーブル名
WHERE LOWER(列名) = LOWER('テスト');
-- LIKE を使用した大文字小文字を区別しない完全一致検索
SELECT *
FROM テーブル名
WHERE 列名 LIKE '%テスト%';
-- CASE 式を使用した大文字小文字を区別しない完全一致検索
SELECT *
FROM テーブル名
WHERE CASE WHEN 列名 LIKE '%テスト%' THEN 1 ELSE 0 END = 1;
上記のコードを実行すると、以下の結果が返されます。
列名
-------
テスト
注意事項
- サンプルコードは、SQL Server 2019 で動作確認しています。
- 環境によっては、コードを修正する必要がある場合があります。
SQL Serverで、大文字小文字を区別しない完全一致文字列検索を行うその他の方法
SOUNDEX 関数を使用する方法
SOUNDEX 関数は、文字列の発音を基に比較を行う関数です。大文字小文字を区別せずに、発音が同じであれば一致と判断します。
SELECT *
FROM テーブル名
WHERE SOUNDEX(列名) = SOUNDEX('検索したい文字列');
- SOUNDEX 関数は、発音に基づいて比較を行うため、完全に一致するとは限りません。
- 英語以外の言語では、SOUNDEX 関数は使用できません。
FREETEXT 関数を使用する方法
FREETEXT 関数は、全文検索を行う関数です。大文字小文字を区別せずに、検索したい文字列が列名に含まれているかどうかを判断します。
SELECT *
FROM テーブル名
WHERE FREETEXT(列名, '検索したい文字列');
- FREETEXT 関数は、全文検索を行うため、パフォーマンスが低下する可能性があります。
CLR 統合を使用する方法
CLR 統合 を使用して、C# などの .NET 言語で独自の関数を作成することができます。大文字小文字を区別しない比較を行う関数を作成して、それを SQL Server で使用することができます。
- CLR 統合を使用するには、.NET Framework がインストールされている必要があります。
- C# などの .NET 言語の知識が必要となります。
sql-server