SQL Server データベースをシングルユーザーモードからマルチユーザーモードに設定する方法
SQL Server データベースは、シングルユーザーモードとマルチユーザーモードの2つのモードで動作できます。
- シングルユーザーモード: 1人のユーザーのみがデータベースにアクセスできるモードです。データベースの復旧やメンテナンス作業を行う際に使用されます。
- マルチユーザーモード: 複数のユーザーが同時にデータベースにアクセスできるモードです。通常の運用ではこのモードを使用します。
このページでは、シングルユーザーモードで起動しているデータベースをマルチユーザーモードに設定する方法について解説します。
方法
データベースをシングルユーザーモードからマルチユーザーモードに設定するには、以下の2つの方法があります。
SQL Server Management Studio (SSMS) を使用する
- SSMS を起動し、データベースエンジンに接続します。
- オブジェクトエクスプローラーで、モードを変更するデータベースを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「オプション」ページで、「シングルユーザーモード」設定を「False」に変更します。
- OK をクリックして、変更を保存します。
T-SQL コマンドを使用する
- SQL Server Management Objects (SMO) を使用して、データベースに接続します。
- 以下の T-SQL コマンドを実行します。
ALTER DATABASE <データベース名> SET SINGLE_USER OFF;
注意事項
- シングルユーザーモードからマルチユーザーモードに設定すると、接続しているすべてのユーザーがデータベースから切断されます。
- マルチユーザーモードに設定する前に、データベースのバックアップを取っておくことをお勧めします。
- 上記の方法以外にも、レジストリエディタを使用してシングルユーザーモードを設定することもできます。ただし、レジストリの設定を変更する際には、十分に注意してください。
- 詳細については、Microsoft のドキュメントを参照してください。
USE [AdventureWorks2019]
ALTER DATABASE AdventureWorks2019 SET SINGLE_USER OFF;
このコードを実行すると、AdventureWorks2019
データベースがシングルユーザーモードからマルチユーザーモードに設定されます。
- このコードを実行する前に、
AdventureWorks2019
データベースに接続しているすべてのユーザーが切断されていることを確認してください。
他の方法
- スタート メニューを開き、「regedit」と入力します。
- レジストリエディタ を起動します。
- 以下のキーに移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Microsoft SQL Server\MSSQL15.MSSQLSERVER\MSSQLServer
- MSSQLServer キーがない場合は作成します。
- MSSQLServer キーを右クリックし、新規 > DWORD (32 ビット) 値 を選択します。
- 新しい値の名前を SingleUserMode に変更します。
- SingleUserMode をダブルクリックし、値を 0 に設定します。
- コンピュータを再起動します。
- レジストリの設定を変更する際には、十分に注意してください。
- 間違った設定をすると、SQL Server が起動しなくなる可能性があります。
サービスコントロールマネージャーを使用する
- サービス コンソールを開きます。
- SQL Server サービスを右クリックし、プロパティ を選択します。
- ログオン タブで、このアカウントでログオン: オプションを選択し、ローカル システム アカウントを選択します。
- SQL Server サービスを再起動します。
- この方法を使用するには、SQL Server サービスがローカル システムアカウントで実行されている必要があります。
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