JOIN句とサブクエリを使いこなす!SQLite複数テーブル削除のテクニック

2024-05-19

SQLiteで複数のテーブルからデータを削除する方法

JOIN句を使用した方法

説明:

JOIN句を使用して、複数のテーブルを結合し、結合結果に対してDELETE文を実行する方法です。この方法は、関連する複数のテーブルからデータを削除する場合に有効です。

例:

-- ユーザーテーブル(users)とクラブテーブル(clubs)を結合し、
-- 生年月日が1988年1月1日以前のユーザーと、
-- それに関連するクラブデータを削除
DELETE u, c
FROM users AS u
INNER JOIN clubs AS c ON u.id = c.user_id
WHERE u.date_of_birth < "1988-01-01";

補足:

  • 上記の例では、INNER JOINを使用していますが、LEFT JOINRIGHT JOINなどの他の結合方法を使用することもできます。
  • 結合条件は、削除したいデータの関係性に応じて自由に設定できます。

サブクエリを使用した方法

サブクエリを使用して、削除対象となるデータのIDを取得し、DELETE文で個別に削除する方法です。この方法は、削除対象となるデータが限定的な場合に有効です。

-- ユーザーテーブル(users)から、
-- サブクエリで取得したIDを持つユーザーを削除
DELETE FROM users
WHERE id IN (
  SELECT id
  FROM orders
  WHERE order_status = "キャンセル"
);
  • 上記の例では、ordersテーブルからキャンセルされた注文に関連するユーザーIDを取得し、usersテーブルから削除しています。
  • サブクエリは、任意の複雑な条件を設定することができます。

上記で紹介した2つの方法は、それぞれ異なる状況で有効です。

  • JOIN句を使用した方法: 関連する複数のテーブルからデータを削除する場合
  • サブクエリを使用した方法: 削除対象となるデータが限定的な場合

状況に応じて適切な方法を選択してください。

    上記以外にも、SQLiteでデータを削除する方法があります。詳細については、SQLiteの公式ドキュメントを参照してください。

    https://www.sqlite.org/docs.html




    -- ユーザーテーブル(users)とクラブテーブル(clubs)を結合し、
    -- 生年月日が1988年1月1日以前のユーザーと、
    -- それに関連するクラブデータを削除
    DELETE u, c
    FROM users AS u
    INNER JOIN clubs AS c ON u.id = c.user_id
    WHERE u.date_of_birth < "1988-01-01";
    

    このコードは、以下の処理を実行します。

    1. usersテーブルとclubsテーブルをuエイリアスとcエイリアスを使用して結合します。結合条件は、u.idc.user_idが等しいことです。
    2. u.date_of_birthが "1988-01-01" より小さいユーザーレコードを選択します。
    3. 選択されたユーザーレコードと、それに関連するクラブレコードを削除します。
    -- ユーザーテーブル(users)から、
    -- サブクエリで取得したIDを持つユーザーを削除
    DELETE FROM users
    WHERE id IN (
      SELECT id
      FROM orders
      WHERE order_status = "キャンセル"
    );
    
    1. ordersテーブルからorder_statusが "キャンセル" のレコードを選択します。
    2. 選択されたレコードのidをすべて取得します。
    3. usersテーブルから、サブクエリで取得したIDを持つユーザーレコードを削除します。

    この2つの例は、基本的な使用方法を示しています。実際の状況に合わせて、コードを適宜修正してください。




    SQLiteで複数のテーブルからデータを削除するその他の方法

    CTEを使用する方法

    CTE(Common Table Expression)を使用して、複雑なクエリを一時的な表として定義し、DELETE文で削除する方法です。この方法は、複数のテーブルを結合したり、集計したりするような複雑な削除処理を行う場合に有効です。

    -- ユーザーテーブル(users)と注文テーブル(orders)を結合し、
    -- キャンセルされた注文に関連するユーザーと、
    -- 注文データをCTEを使用して取得
    WITH canceled_orders AS (
      SELECT u.id AS user_id, o.id AS order_id
      FROM users AS u
      INNER JOIN orders AS o ON u.id = o.user_id
      WHERE o.order_status = "キャンセル"
    )
    -- CTEの結果に基づいて、usersテーブルとordersテーブルからデータを削除
    DELETE FROM users
    WHERE id IN (SELECT user_id FROM canceled_orders);
    
    DELETE FROM orders
    WHERE id IN (SELECT order_id FROM canceled_orders);
    
    • 上記の例では、canceled_ordersというCTEを定義し、キャンセルされた注文に関連するユーザーIDと注文IDを取得しています。
    • その後、CTEの結果に基づいて、usersテーブルとordersテーブルからデータを削除しています。

    トリガーを使用して、特定のイベントが発生したときに自動的にデータを削除する方法です。この方法は、更新や削除などの操作によって他のテーブルに関連するデータを自動的に削除する場合に有効です。

    -- ordersテーブルで注文が削除されたときに、
    -- それに関連するorder_detailsテーブルのデータを削除するトリガーを作成
    CREATE TRIGGER delete_order_details
    AFTER DELETE ON orders
    FOR EACH ROW
    BEGIN
      DELETE FROM order_details
      WHERE order_id = NEW.id;
    END;
    
    • 上記の例では、ordersテーブルで注文が削除されたときに、order_detailsテーブルからそれに関連するデータを削除するトリガーを作成しています。
    • トリガーは、複雑な削除処理を自動化するために使用できる強力なツールですが、設定を誤ると予期しないデータ削除が発生する可能性があることに注意する必要があります。

    上記以外にも、SQLiteでデータを削除する方法があります。

    • 外部プログラムを使用する方法

      sqlite


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