JOIN句とサブクエリを使いこなす!SQLite複数テーブル削除のテクニック
SQLiteで複数のテーブルからデータを削除する方法
JOIN句を使用した方法
説明:
JOIN句を使用して、複数のテーブルを結合し、結合結果に対してDELETE文を実行する方法です。この方法は、関連する複数のテーブルからデータを削除する場合に有効です。
例:
-- ユーザーテーブル(users)とクラブテーブル(clubs)を結合し、
-- 生年月日が1988年1月1日以前のユーザーと、
-- それに関連するクラブデータを削除
DELETE u, c
FROM users AS u
INNER JOIN clubs AS c ON u.id = c.user_id
WHERE u.date_of_birth < "1988-01-01";
補足:
- 上記の例では、
INNER JOIN
を使用していますが、LEFT JOIN
やRIGHT JOIN
などの他の結合方法を使用することもできます。 - 結合条件は、削除したいデータの関係性に応じて自由に設定できます。
サブクエリを使用した方法
サブクエリを使用して、削除対象となるデータのIDを取得し、DELETE文で個別に削除する方法です。この方法は、削除対象となるデータが限定的な場合に有効です。
-- ユーザーテーブル(users)から、
-- サブクエリで取得したIDを持つユーザーを削除
DELETE FROM users
WHERE id IN (
SELECT id
FROM orders
WHERE order_status = "キャンセル"
);
- 上記の例では、
orders
テーブルからキャンセルされた注文に関連するユーザーIDを取得し、users
テーブルから削除しています。 - サブクエリは、任意の複雑な条件を設定することができます。
上記で紹介した2つの方法は、それぞれ異なる状況で有効です。
- JOIN句を使用した方法: 関連する複数のテーブルからデータを削除する場合
- サブクエリを使用した方法: 削除対象となるデータが限定的な場合
状況に応じて適切な方法を選択してください。
上記以外にも、SQLiteでデータを削除する方法があります。詳細については、SQLiteの公式ドキュメントを参照してください。
https://www.sqlite.org/docs.html
-- ユーザーテーブル(users)とクラブテーブル(clubs)を結合し、
-- 生年月日が1988年1月1日以前のユーザーと、
-- それに関連するクラブデータを削除
DELETE u, c
FROM users AS u
INNER JOIN clubs AS c ON u.id = c.user_id
WHERE u.date_of_birth < "1988-01-01";
このコードは、以下の処理を実行します。
users
テーブルとclubs
テーブルをu
エイリアスとc
エイリアスを使用して結合します。結合条件は、u.id
とc.user_id
が等しいことです。u.date_of_birth
が "1988-01-01" より小さいユーザーレコードを選択します。- 選択されたユーザーレコードと、それに関連するクラブレコードを削除します。
-- ユーザーテーブル(users)から、
-- サブクエリで取得したIDを持つユーザーを削除
DELETE FROM users
WHERE id IN (
SELECT id
FROM orders
WHERE order_status = "キャンセル"
);
orders
テーブルからorder_status
が "キャンセル" のレコードを選択します。- 選択されたレコードの
id
をすべて取得します。 users
テーブルから、サブクエリで取得したIDを持つユーザーレコードを削除します。
この2つの例は、基本的な使用方法を示しています。実際の状況に合わせて、コードを適宜修正してください。
SQLiteで複数のテーブルからデータを削除するその他の方法
CTEを使用する方法
CTE(Common Table Expression)を使用して、複雑なクエリを一時的な表として定義し、DELETE文で削除する方法です。この方法は、複数のテーブルを結合したり、集計したりするような複雑な削除処理を行う場合に有効です。
-- ユーザーテーブル(users)と注文テーブル(orders)を結合し、
-- キャンセルされた注文に関連するユーザーと、
-- 注文データをCTEを使用して取得
WITH canceled_orders AS (
SELECT u.id AS user_id, o.id AS order_id
FROM users AS u
INNER JOIN orders AS o ON u.id = o.user_id
WHERE o.order_status = "キャンセル"
)
-- CTEの結果に基づいて、usersテーブルとordersテーブルからデータを削除
DELETE FROM users
WHERE id IN (SELECT user_id FROM canceled_orders);
DELETE FROM orders
WHERE id IN (SELECT order_id FROM canceled_orders);
- 上記の例では、
canceled_orders
というCTEを定義し、キャンセルされた注文に関連するユーザーIDと注文IDを取得しています。 - その後、CTEの結果に基づいて、
users
テーブルとorders
テーブルからデータを削除しています。
トリガーを使用して、特定のイベントが発生したときに自動的にデータを削除する方法です。この方法は、更新や削除などの操作によって他のテーブルに関連するデータを自動的に削除する場合に有効です。
-- ordersテーブルで注文が削除されたときに、
-- それに関連するorder_detailsテーブルのデータを削除するトリガーを作成
CREATE TRIGGER delete_order_details
AFTER DELETE ON orders
FOR EACH ROW
BEGIN
DELETE FROM order_details
WHERE order_id = NEW.id;
END;
- 上記の例では、
orders
テーブルで注文が削除されたときに、order_details
テーブルからそれに関連するデータを削除するトリガーを作成しています。 - トリガーは、複雑な削除処理を自動化するために使用できる強力なツールですが、設定を誤ると予期しないデータ削除が発生する可能性があることに注意する必要があります。
上記以外にも、SQLiteでデータを削除する方法があります。
- 外部プログラムを使用する方法
sqlite