SQLite ALTER COLUMNの制限と回避策
SQLiteにおけるALTER COLUMN解説
SQLiteのALTER TABLE
コマンドは、既存のテーブル構造を変更するために使用されます。ALTER COLUMN
は、そのコマンドの一種で、テーブル内の既存のカラムの属性を変更します。
変更可能な属性
- カラム名:
RENAME TO
を使用して変更できます。 - データ型:
MODIFY
を使用して変更できます。ただし、SQLiteはALTER TABLEの機能に制限があるため、すべてのデータ型への変換がサポートされているわけではありません。 - デフォルト値:
ADD DEFAULT
またはALTER DEFAULT
を使用して設定または変更できます。 - NULL許容性:
NOT NULL
制約を追加または削除することで変更できます。 - 主キー制約:
PRIMARY KEY
制約を追加または削除することで変更できます。
注意事項
- 変更によっては、データの変換や再構築が必要になる場合があります。
- 変更を実行する前に、必ずデータベースのバックアップを取るようにしてください。
例
- カラム名を変更する:
ALTER TABLE テーブル名 RENAME COLUMN 旧カラム名 TO 新カラム名;
- データ型を変更する:
ALTER TABLE テーブル名 MODIFY COLUMN カラム名 新しいデータ型;
- デフォルト値を設定する:
ALTER TABLE テーブル名 ADD DEFAULT 値 カラム名;
- NULL許容性を変更する:
ALTER TABLE テーブル名 ALTER COLUMN カラム名 SET/DROP NOT NULL;
- 主キー制約を追加する:
ALTER TABLE テーブル名 ADD PRIMARY KEY (カラム名);
補足
- 上記は基本的な例であり、より複雑な変更も可能です。
CREATE TABLE テーブル名 (
カラム1 INTEGER,
カラム2 TEXT,
カラム3 NUMERIC
);
カラム名の変更
ALTER TABLE テーブル名 RENAME COLUMN カラム2 TO 新しいカラム名;
データ型の変更
ALTER TABLE テーブル名 MODIFY COLUMN カラム3 REAL;
ALTER TABLE テーブル名 ADD DEFAULT 'デフォルト値' カラム1;
ALTER TABLE テーブル名 ALTER COLUMN カラム2 SET NOT NULL;
ALTER TABLE テーブル名 ADD PRIMARY KEY (カラム1);
ALTER TABLE テーブル名 ADD COLUMN 新しいカラム名 データ型;
ALTER TABLE テーブル名 DROP COLUMN カラム名;
ALTER TABLE テーブル名 DROP PRIMARY KEY;
- 上記のコードはSQLite 3.8.2以降で使用できます。
ALTER COLUMN 以外の方法
新しいテーブルを作成してデータを移行する
- 新しいテーブルを作成し、必要な属性を持つカラムを定義します。
- 古いテーブルから新しいテーブルにデータをコピーします。
- 古いテーブルを削除します。
-- 新しいテーブルを作成
CREATE TABLE 新しいテーブル名 (
新しいカラム名1 INTEGER,
新しいカラム名2 TEXT
);
-- 古いテーブルから新しいテーブルにデータをコピー
INSERT INTO 新しいテーブル名 (新しいカラム名1, 新しいカラム名2)
SELECT カラム1, カラム2
FROM 古いテーブル名;
-- 古いテーブルを削除
DROP TABLE 古いテーブル名;
他のツールを使用する
SQLite データベースを編集できるツールはいくつかあり、その中にはカラムの属性を変更できるものもあります。
- データ移行やツールの使用方法については、それぞれの方法の詳細情報を確認してください。
ALTER COLUMN
は、SQLite でカラムの属性を変更する最も簡単な方法ですが、いくつかの制限があります。その他の方法には、新しいテーブルを作成してデータを移行する方法や、他のツールを使用する方法などがあります。どの方法を使用するかは、状況によって異なります。
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