SQL Server でのパフォーマンス向上!カーソルレスな各行処理とストアド プロシージャ活用

2024-04-28

SQL Server でカーソルを使用せずに各行に対してストアド プロシージャを呼び出すには、いくつかの方法があります。以下に、最も一般的な方法をいくつか紹介します。

FOR EACH ステートメントを使用する

FOR EACH ステートメントは、SELECT ステートメントの結果セットの各行に対して Transact-SQL ステートメントを実行するために使用できます。ストアド プロシージャを呼び出すには、EXEC ステートメントを FOR EACH ループ内で使用します。

DECLARE @rowId INT;

SELECT @rowId = ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY column_name)
FROM table_name;

FOR EACH
    EXEC stored_procedure_name(@rowId);

この例では、table_name テーブルの各行に対して stored_procedure_name ストアド プロシージャが呼び出されます。ROW_NUMBER() 関数は、各行に一意の行 ID を割り当てるために使用されます。この行 ID は、ストアド プロシージャに渡されます。

WHILE ループを使用する

DECLARE @rowId INT = 1;
DECLARE @rowCount INT;

SELECT @rowCount = COUNT(*)
FROM table_name;

WHILE @rowId <= @rowCount
BEGIN
    EXEC stored_procedure_name(@rowId);
    SET @rowId = @rowId + 1;
END;

OPENQUERY 関数を使用する

OPENQUERY 関数は、別のデータベース サーバー上のクエリを実行するために使用できます。ストアド プロシージャを呼び出すには、EXEC ステートメントを OPENQUERY 関数内で使用します。

SELECT *
FROM OPENQUERY('linked_server_name', 'EXEC stored_procedure_name(@rowId)');

この例では、linked_server_name という名前のリンクされたサーバー上の stored_procedure_name ストアド プロシージャが呼び出されます。@rowId パラメーターは、ストアド プロシージャに渡されます。

動的 SQL を使用する

DECLARE @sql NVARCHAR(4000);

SET @sql = N'EXEC stored_procedure_name(@rowId)';

EXEC sp_executesql @sql, N'@rowId INT', @rowId;
  • FOR EACH ステートメントは、最も単純でわかりやすい方法です。
  • WHILE ループは、より柔軟な制御を提供します。
  • OPENQUERY 関数は、別のデータベース サーバー上のストアド プロシージャを呼び出す場合に役立ちます。
  • 動的 SQL は、複雑なクエリを生成する場合に役立ちます。

ストアド プロシージャを呼び出すときに注意すべき点がいくつかあります。

  • ストアド プロシージャは、結果セットを返さないように設計されている場合があります。このような場合は、SELECT ステートメントを使用して結果を取得できません。
  • ストアド プロシージャは、副作用を引き起こす可能性があります。ストアド プロシージャを呼び出す前に、その影響を理解することが重要です。
  • ストアド プロシージャは、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。多くの行に対してストアド プロシージャを呼び出す場合は、パフォーマンスを最適化することが重要です。



以下のサンプルコードは、CustomerOrders テーブルの各行に対して ProcessOrder ストアド プロシージャを呼び出す方法を示しています。

DECLARE @customerId INT;

SELECT @customerId = CustomerID
FROM CustomerOrders;

FOR EACH
BEGIN
    EXEC ProcessOrder @customerId;
END;

このコードは、FOR EACH ステートメントを使用して CustomerOrders テーブルの各行をループします。各行で、CustomerID 列の値が @customerId 変数に格納されます。次に、EXEC ステートメントを使用して ProcessOrder ストアド プロシージャが呼び出され、@customerId パラメーターが渡されます。

以下のサンプルコードは、WHILE ループを使用して同じことを実現しています。

DECLARE @customerId INT;
DECLARE @rowCount INT;

SELECT @rowCount = COUNT(*)
FROM CustomerOrders;

SET @customerId = 1;

WHILE @customerId <= @rowCount
BEGIN
    EXEC ProcessOrder @customerId;
    SET @customerId = @customerId + 1;
END;
SELECT *
FROM OPENQUERY('linked_server_name', 'EXEC ProcessOrder(@customerId)', @customerId);
DECLARE @sql NVARCHAR(4000);

SET @sql = N'EXEC ProcessOrder(@customerId)';

EXEC sp_executesql @sql, N'@customerId INT', @customerId;

このコードは、sp_executesql ステートメントを使用して動的 SQL を実行します。@sql 変数には、ProcessOrder ストアド プロシージャを呼び出す SQL ステートメントが格納されます。次に、sp_executesql ステートメントが実行され、@customerId パラメーターが渡されます。

これらのサンプルコードは、あくまで参考としています。 実際の状況に合わせてコードを調整する必要があります。

その他の注意事項

  • ストアド プロシージャのパラメーターと戻り値の型は、使用するストアド プロシージャによって異なります。
  • コードを実行する前に、ストアド プロシージャのドキュメントを確認してください。



SQL Server でカーソルを使用せずに各行に対してストアド プロシージャを呼び出すその他の方法

前述の方法に加えて、SQL Server でカーソルを使用せずに各行に対してストアド プロシージャを呼び出すためのその他の方法がいくつかあります。

DECLARE @rowId INT;

SET @rowId = 1;

REPEAT
    EXEC stored_procedure_name(@rowId);
    SET @rowId = @rowId + 1;
UNTIL @rowId > @rowCount;

Tally Table を使用する

Tally Table は、1 から n までの連続する整数を生成するために使用できる一時テーブルです。ストアド プロシージャを呼び出すには、CROSS APPLY オペレーターを使用して Tally TableFOR EACH ループと結合します。

DECLARE @rowId INT;

SELECT @rowId = n
FROM (
    SELECT ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY (SELECT 1)) AS n
    FROM sys.numbers
    WHERE n <= @rowCount
) AS tally;

FOR EACH
BEGIN
    EXEC stored_procedure_name(@rowId);
END;

Common Table Expression (CTE) を使用する

Common Table Expression (CTE) は、一時的な結果セットを定義するために使用できます。ストアド プロシージャを呼び出すには、FOR EACH ループ内で CTE を参照します。

WITH row_numbers AS (
    SELECT ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY column_name) AS row_id
    FROM table_name
)

SELECT *
FROM row_numbers
CROSS APPLY EXEC stored_procedure_name(row_id);
  • REPEAT ステートメントは、ループの回数がわかっている場合に役立ちます。
  • Tally Table は、ループ カウンタを必要としない場合に役立ちます。

sql sql-server stored-procedures


V$INSTANCEビューとSYS_IDENTIFIER()関数を使った、SQLによるOracleデータベースのバージョン確認方法

方法1:SELECTを使用してPRODUCT_NAMEとVERSIONを取得このクエリは、V$INSTANCEビューからPRODUCT_NAMEとVERSION列を取得します。PRODUCT_NAMEはデータベース製品の名前(例:Oracle Database)、VERSIONは使用されているバージョンの番号(例:19c)を示します。...


C#でSqlCommandを使用してレコードを挿入し、新しく作成されたIDを返す方法

SqlConnection オブジェクトを作成するまず、データベースへの接続を表す SqlConnection オブジェクトを作成します。次に、SqlCommand オブジェクトを作成し、挿入するレコードの情報と、新しく作成されたIDを取得するためのクエリを指定します。...


SQL Serverでテーブルから別のテーブルを引く方法

EXCEPT キーワードは、2つのテーブルの差集合を求める最も簡単な方法です。以下の例では、Customers テーブルから Orders テーブルを引いて、注文していない顧客のリストを取得しています。このクエリは、Customers テーブルにあるすべての列を返し、Orders テーブルにある CustomerID と一致する行を除外します。...


T-SQLにおけるN接頭辞:文字化けを防ぎ、特殊文字を使用する

T-SQLで文字列リテラルを扱う場合、以下の2つのエンコード方法があります。ANSIエンコード:データベースサーバーのデフォルトエンコード。多くの場合、使用しているオペレーティングシステムのロケールに基づいています。Unicodeエンコード:すべての文字をユニコード文字セットで表すエンコード。ANSIエンコードとは異なり、文字コードと文字の表示が一貫性があります。...


【業務効率化】SQLで同一テーブルを2つの外部キーで結合してデータ分析を効率化

SQLで同一テーブルを2つの外部キーで結合するには、JOIN句を使用します。具体的には、ON句で結合条件を指定します。例以下のemployeesテーブルがあるとします。このテーブルには、従業員のID、所属部門ID、上司ID、名前が格納されています。...