SQL Server でのパフォーマンス向上!カーソルレスな各行処理とストアド プロシージャ活用
SQL Server でカーソルを使用せずに各行に対してストアド プロシージャを呼び出すには、いくつかの方法があります。以下に、最も一般的な方法をいくつか紹介します。
FOR EACH ステートメントを使用する
FOR EACH ステートメントは、SELECT ステートメントの結果セットの各行に対して Transact-SQL ステートメントを実行するために使用できます。ストアド プロシージャを呼び出すには、EXEC ステートメントを FOR EACH ループ内で使用します。
DECLARE @rowId INT;
SELECT @rowId = ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY column_name)
FROM table_name;
FOR EACH
EXEC stored_procedure_name(@rowId);
この例では、table_name
テーブルの各行に対して stored_procedure_name
ストアド プロシージャが呼び出されます。ROW_NUMBER()
関数は、各行に一意の行 ID を割り当てるために使用されます。この行 ID は、ストアド プロシージャに渡されます。
WHILE ループを使用する
DECLARE @rowId INT = 1;
DECLARE @rowCount INT;
SELECT @rowCount = COUNT(*)
FROM table_name;
WHILE @rowId <= @rowCount
BEGIN
EXEC stored_procedure_name(@rowId);
SET @rowId = @rowId + 1;
END;
OPENQUERY 関数を使用する
OPENQUERY 関数は、別のデータベース サーバー上のクエリを実行するために使用できます。ストアド プロシージャを呼び出すには、EXEC ステートメントを OPENQUERY 関数内で使用します。
SELECT *
FROM OPENQUERY('linked_server_name', 'EXEC stored_procedure_name(@rowId)');
この例では、linked_server_name
という名前のリンクされたサーバー上の stored_procedure_name
ストアド プロシージャが呼び出されます。@rowId
パラメーターは、ストアド プロシージャに渡されます。
動的 SQL を使用する
DECLARE @sql NVARCHAR(4000);
SET @sql = N'EXEC stored_procedure_name(@rowId)';
EXEC sp_executesql @sql, N'@rowId INT', @rowId;
- FOR EACH ステートメントは、最も単純でわかりやすい方法です。
- WHILE ループは、より柔軟な制御を提供します。
- OPENQUERY 関数は、別のデータベース サーバー上のストアド プロシージャを呼び出す場合に役立ちます。
- 動的 SQL は、複雑なクエリを生成する場合に役立ちます。
ストアド プロシージャを呼び出すときに注意すべき点がいくつかあります。
- ストアド プロシージャは、結果セットを返さないように設計されている場合があります。このような場合は、SELECT ステートメントを使用して結果を取得できません。
- ストアド プロシージャは、副作用を引き起こす可能性があります。ストアド プロシージャを呼び出す前に、その影響を理解することが重要です。
- ストアド プロシージャは、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。多くの行に対してストアド プロシージャを呼び出す場合は、パフォーマンスを最適化することが重要です。
以下のサンプルコードは、CustomerOrders
テーブルの各行に対して ProcessOrder
ストアド プロシージャを呼び出す方法を示しています。
DECLARE @customerId INT;
SELECT @customerId = CustomerID
FROM CustomerOrders;
FOR EACH
BEGIN
EXEC ProcessOrder @customerId;
END;
このコードは、FOR EACH ステートメントを使用して CustomerOrders
テーブルの各行をループします。各行で、CustomerID
列の値が @customerId
変数に格納されます。次に、EXEC
ステートメントを使用して ProcessOrder
ストアド プロシージャが呼び出され、@customerId
パラメーターが渡されます。
以下のサンプルコードは、WHILE ループを使用して同じことを実現しています。
DECLARE @customerId INT;
DECLARE @rowCount INT;
SELECT @rowCount = COUNT(*)
FROM CustomerOrders;
SET @customerId = 1;
WHILE @customerId <= @rowCount
BEGIN
EXEC ProcessOrder @customerId;
SET @customerId = @customerId + 1;
END;
SELECT *
FROM OPENQUERY('linked_server_name', 'EXEC ProcessOrder(@customerId)', @customerId);
DECLARE @sql NVARCHAR(4000);
SET @sql = N'EXEC ProcessOrder(@customerId)';
EXEC sp_executesql @sql, N'@customerId INT', @customerId;
このコードは、sp_executesql
ステートメントを使用して動的 SQL を実行します。@sql
変数には、ProcessOrder
ストアド プロシージャを呼び出す SQL ステートメントが格納されます。次に、sp_executesql
ステートメントが実行され、@customerId
パラメーターが渡されます。
これらのサンプルコードは、あくまで参考としています。 実際の状況に合わせてコードを調整する必要があります。
その他の注意事項
- ストアド プロシージャのパラメーターと戻り値の型は、使用するストアド プロシージャによって異なります。
- コードを実行する前に、ストアド プロシージャのドキュメントを確認してください。
SQL Server でカーソルを使用せずに各行に対してストアド プロシージャを呼び出すその他の方法
前述の方法に加えて、SQL Server でカーソルを使用せずに各行に対してストアド プロシージャを呼び出すためのその他の方法がいくつかあります。
DECLARE @rowId INT;
SET @rowId = 1;
REPEAT
EXEC stored_procedure_name(@rowId);
SET @rowId = @rowId + 1;
UNTIL @rowId > @rowCount;
Tally Table を使用する
Tally Table は、1 から n までの連続する整数を生成するために使用できる一時テーブルです。ストアド プロシージャを呼び出すには、CROSS APPLY オペレーターを使用して Tally Table を FOR EACH ループと結合します。
DECLARE @rowId INT;
SELECT @rowId = n
FROM (
SELECT ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY (SELECT 1)) AS n
FROM sys.numbers
WHERE n <= @rowCount
) AS tally;
FOR EACH
BEGIN
EXEC stored_procedure_name(@rowId);
END;
Common Table Expression (CTE) を使用する
Common Table Expression (CTE) は、一時的な結果セットを定義するために使用できます。ストアド プロシージャを呼び出すには、FOR EACH ループ内で CTE を参照します。
WITH row_numbers AS (
SELECT ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY column_name) AS row_id
FROM table_name
)
SELECT *
FROM row_numbers
CROSS APPLY EXEC stored_procedure_name(row_id);
- REPEAT ステートメントは、ループの回数がわかっている場合に役立ちます。
- Tally Table は、ループ カウンタを必要としない場合に役立ちます。
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