SELECT INTO ステートメント:新しいテーブル作成とデータコピーを同時に行う
SQL Server 2008 で別のテーブルにデータをコピーする方法
INSERT INTO ステートメントを使用する
これは、最も基本的な方法で、すべての列をコピーする場合に適しています。
INSERT INTO target_table
SELECT *
FROM source_table;
この例では、source_table
のすべてのデータが target_table
にコピーされます。
特定の列のみをコピーしたい場合は、SELECT
ステートメントで列を指定できます。
INSERT INTO target_table (column1, column2, ...)
SELECT column1, column2, ...
FROM source_table;
これは、新しいテーブルを作成して、その中にデータをコピーする場合に適しています。
SELECT *
INTO target_table
FROM source_table;
bcp ユーティリティを使用する
これは、大量のデータを高速にコピーする場合に適しています。
bcp source_table OUT datafile.dat -T -c
bcp target_table IN datafile.dat -T -c
この例では、source_table
のデータが datafile.dat
というファイルにエクスポートされ、そのファイルから target_table
にインポートされます。
その他のオプション
WHERE
句を使用して、コピーする行を制限できます。IDENTITY_INSERT
オプションを使用して、target_table
に自動的に生成される ID 値を無効にすることができます。
例
以下に、source_table
から target_table
にデータをコピーする具体的な例を示します。
-- source_table と target_table の構造が同じであることを前提とする
-- すべてのデータと列をコピー
INSERT INTO target_table
SELECT *
FROM source_table;
-- 特定の列のみをコピー
INSERT INTO target_table (column1, column2)
SELECT column1, column2
FROM source_table;
-- 新しいテーブルを作成して、その中にデータをコピー
SELECT *
INTO new_table
FROM source_table;
-- WHERE 句を使用して、コピーする行を制限
INSERT INTO target_table
SELECT *
FROM source_table
WHERE column1 = 'value1';
-- ORDER BY 句を使用して、コピーする行の順序を指定
INSERT INTO target_table
SELECT *
FROM source_table
ORDER BY column1;
-- IDENTITY_INSERT オプションを使用して、自動生成される ID 値を無効にする
SET IDENTITY_INSERT target_table ON
INSERT INTO target_table (column1, column2)
VALUES ('value1', 'value2');
SET IDENTITY_INSERT target_table OFF
注意事項
- データをコピーする前に、target_table が空であることを確認してください。
source_table
とtarget_table
の列が同じデータ型であることを確認してください。- 大量のデータをコピーする場合は、bcp ユーティリティの使用を検討してください。
SQL Server 2008 で別のテーブルにデータをコピーするサンプルコード
-- source_table と target_table の構造が同じであることを前提とする
INSERT INTO target_table
SELECT *
FROM source_table;
説明
このコードは、以下の処理を実行します。
INSERT INTO
ステートメントを使用して、target_table
にデータを挿入します。SELECT *
を使用して、source_table
のすべての列を選択します。FROM source_table
を使用して、source_table
からデータを取得します。
以下のコードは、特定の列のみをコピーする方法を示しています。
INSERT INTO target_table (column1, column2)
SELECT column1, column2
FROM source_table;
column1, column2
を使用して、target_table
に挿入する列を指定します。
SELECT *
INTO new_table
FROM source_table;
INTO new_table
を使用して、新しいテーブルnew_table
を作成し、その中にデータを格納します。
SQL Server 2008 で別のテーブルにデータをコピーするその他の方法
SSIS パッケージを使用する
SQL Server Integration Services (SSIS) は、データの抽出、変換、ロード (ETL) を自動化するためのツールです。 SSIS パッケージを使用して、複雑なデータ コピータスクを作成できます。
SQL Server Management Studio (SSMS) には、テーブル間でデータをコピーするためのグラフィカル ツールが含まれています。 このツールは、シンプルなデータ コピータスクに適しています。
PowerShell は、SQL Server を管理するためのコマンドライン ツールです。 PowerShell を使用して、SQL Server のさまざまなタスクを実行できます。 データの コピーも可能です。
各方法の比較
方法 | 説明 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|---|
INSERT INTO ステートメント | 基本的なデータ コピー | シンプルで使いやすい | 複雑なタスクには不向き |
SELECT INTO ステートメント | 新しいテーブルの作成とデータのコピー | 新しいテーブルの作成に適している | 既存のテーブルにデータをコピーする場合には不向き |
bcp ユーティリティ | 大量のデータの高速コピー | 高速で効率的 | コマンドライン ツールであるため、習得に時間がかかる |
SSIS パッケージ | 複雑なデータ コピータスクの自動化 | 複雑なタスクに適している | 習得に時間がかかる |
SSMS | シンプルなデータ コピータスクのグラフィカル操作 | シンプルで使いやすい | 複雑なタスクには不向き |
PowerShell | コマンドラインによるデータ コピー | 柔軟で強力 | 習得に時間がかかる |
最良の方法の選択
使用する方法は、データ コピーの要件によって異なります。
- シンプルで基本的なデータ コピーの場合は、INSERT INTO ステートメントまたは SELECT INTO ステートメントを使用するのがおすすめです。
- 複雑なデータ コピータスクを自動化したい場合は、SSIS パッケージを使用するのがおすすめです。
- グラフィカル インターフェースを使用してシンプルなデータ コピータスクを実行したい場合は、SSMS を使用するのがおすすめです。
- コマンドラインを使用してデータ コピーを操作したい場合は、PowerShell を使用するのがおすすめです。
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