MySQL における TINYINT(1)、TINYINT(2)、TINYINT(3)、TINYINT(4) の徹底比較

2024-07-27

MySQL における TinyINT データ型の詳細

MySQL における TINYINT データ型は、1 バイトの整数を格納するために使用されます。符号付き (SIGNED) と符号なし (UNSIGNED) の 2 種類があり、それぞれ異なる値の範囲を表現できます。

データ型

  • TINYINT(4):
    • データ型自体は TINYINT(1) と同じ
    • 表示幅のみ 4 桁まで
  • TINYINT(1):
    • 符号付き: -128 から 127 まで
    • 符号なし: 0 から 255 まで
  • データ型を選択する際には、格納する値の範囲と必要な表示幅を考慮する必要があります。
  • 例えば、TINYINT(1) で格納される値を 2 桁で表示したい場合は、TINYINT(2) を使用します。
  • これらのデータ型は、主に表示幅を調整するために使用されます。
  • TINYINT(2), TINYINT(3), TINYINT(4) は、データ型自体は TINYINT(1) と同じであり、格納できる値の範囲も変わりません。

CREATE TABLE my_table (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  status TINYINT(1) NOT NULL,
  comments VARCHAR(255)
);

上記の例では、status 列は TINYINT(1) データ型で宣言されています。これは、status 列に格納される値が -128 から 127 の範囲であることを意味します。

  • 符号付き (SIGNED) と符号なし (UNSIGNED) の 2 種類があります。
  • TINYINT データ型は、1 バイトの整数を格納するために使用されます。
  • MySQL のバージョンによって、動作や仕様が異なる場合があります。
  • この説明は、MySQL 8.0 を基準としています。



CREATE TABLE users (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  age TINYINT(3) NOT NULL,
  is_active TINYINT(1) NOT NULL DEFAULT 1
);

INSERT INTO users (name, age, is_active) VALUES
  ('John Doe', 30, 1),
  ('Jane Doe', 25, 0);

SELECT * FROM users;

この例では、users という名前のテーブルを作成し、その中に 3 つの列を定義しています。

  • is_active: ユーザーがアクティブかどうかを表すフラグ
  • age: ユーザーの年齢
  • name: ユーザーの名前
  • id: 主キーとして使用されるオートインクリメント列

例 2: TINYINT データ型の符号付きと符号なし

CREATE TABLE products (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  stock_quantity TINYINT(3) NOT NULL,
  sales_count TINYINT(3) NOT NULL
);

INSERT INTO products (stock_quantity, sales_count) VALUES
  (100, 50),
  (-50, 100);

SELECT * FROM products;
  • sales_count: 販売数
  • stock_quantity: 在庫数

stock_quantity 列は TINYINT(3) データ型で宣言されていますが、符号付き (SIGNED) として宣言されています。これは、stock_quantity 列に格納される値が -128 から 127 の範囲であることを意味します。

CREATE TABLE scores (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  student_id INT NOT NULL,
  math_score TINYINT(1) NOT NULL,
  english_score TINYINT(2) NOT NULL,
  science_score TINYINT(3) NOT NULL
);

INSERT INTO scores (student_id, math_score, english_score, science_score) VALUES
  (1, 95, 80, 75),
  (2, 80, 90, 65);

SELECT * FROM scores;
  • science_score: 理科の点数
  • english_score: 英語の点数
  • math_score: 数学の点数
  • student_id: 生徒の ID

math_score 列は TINYINT(1) データ型で宣言されています。これは、math_score 列に格納される値が -128 から 127 の範囲であることを意味します。しかし、TINYINT(1) データ型の表示幅は 1 桁なので、実際の表示は -128 から 127 ではなく -127 から 127 となります。




TINYINT データ型は、0 から 255 までの整数を格納できます。このことから、TINYINT データ型を使用して、列挙型データを表現することができます。

例えば、以下の例では、曜日を表す列挙型データ型を定義しています。

CREATE TABLE days_of_the_week (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  day_name VARCHAR(20) NOT NULL,
  day_number TINYINT(1) NOT NULL
);

INSERT INTO days_of_the_week (day_name, day_number) VALUES
  ('Sunday', 1),
  ('Monday', 2),
  ('Tuesday', 3),
  ('Wednesday', 4),
  ('Thursday', 5),
  ('Friday', 6),
  ('Saturday', 7);

このように、TINYINT データ型を使用して、コンパクトかつ効率的に列挙型データを表現することができます。

ビットフラグの保存

TINYINT データ型は、8 ビットの整数として格納されます。このことから、TINYINT データ型を使用して、8 つのビットフラグを保存することができます。

例えば、以下の例では、ユーザーの権限を表すビットフラグを定義しています。

CREATE TABLE users (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  username VARCHAR(255) NOT NULL,
  password VARCHAR(255) NOT NULL,
  permissions TINYINT(1) NOT NULL DEFAULT 0
);

UPDATE users
SET permissions = permissions | 1
WHERE username = 'admin';

SELECT permissions FROM users WHERE username = 'admin';

上記のコード例では、admin ユーザーに 1 番目のビットフラグをセットしています。これは、admin ユーザーに最初の権限が付与されたことを意味します。

小さな整数の保存

例えば、以下の例では、商品の個数を表す列を定義しています。

CREATE TABLE products (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  product_name VARCHAR(255) NOT NULL,
  unit_price DECIMAL(10,2) NOT NULL,
  stock_quantity TINYINT(3) NOT NULL
);

このように、TINYINT データ型は、メモリ使用量を抑えながら、小さな整数を効率的に保存することができます。

注意事項

  • TINYINT データ型は、小数点を含む値を格納できません。
  • TINYINT データ型は、1 バイトの整数として格納されるため、大きな整数を格納するには適していません。
  • TINYINT データ型は、-128 から 127 までの整数を格納できます。符号なし (UNSIGNED) の場合は、0 から 255 までの整数を格納できます。

TINYINT データ型は、MySQL における汎用性の高いデータ型です。列挙型データの表現、ビットフラグの保存、小さな整数の保存など、さまざまな用途に使用することができます。


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