PostgreSQL列挙型(Enum)の値をpg_catalogシステムテーブルから取得する

2024-04-02

PostgreSQL 列挙型(Enum)の値を取得する SQL クエリ

このチュートリアルでは、PostgreSQLの列挙型からすべての値を取得する 2 つの方法について説明します。

方法 1: pg_enum システムテーブルを使用する

PostgreSQLは、pg_enum という名前のシステムテーブルを提供します。このテーブルには、データベース内のすべての列挙型の情報が含まれています。

次の SQL クエリを使用して、列挙型 status のすべての値を取得できます。

SELECT enumlabel
FROM pg_enum
WHERE enumtypid = (
    SELECT pg_type.oid
    FROM pg_type
    WHERE typname = 'status'
);

このクエリは、まず pg_type テーブルから status 列挙型の OID (Object ID) を取得します。次に、その OID を pg_enum テーブルで使用して、列挙型のすべてのラベルを取得します。

方法 2: CASE 式を使用する

CASE 式を使用して、列挙型のすべての値を直接取得することもできます。

次の SQL クエリは、status 列挙型のすべての値を CASE 式を使用して取得します。

SELECT
    CASE status
        WHEN 'active' THEN 'アクティブ'
        WHEN 'pending' THEN '保留中'
        WHEN 'canceled' THEN 'キャンセル済み'
    END AS status_label
FROM your_table;

このクエリは、status 列の値に基づいて、各行にラベルを割り当てます。

  • pg_enum システムテーブルを使用する方法は、データベース内のすべての列挙型のすべての値を取得する場合に便利です。
  • CASE 式を使用する方法は、特定の列挙型の値を取得し、同時にラベルを割り当てる場合に便利です。

その他のヒント

  • 列挙型のすべての値を一度に取得する代わりに、特定の値のみを取得したい場合は、WHERE 句を使用できます。
  • ORDER BY 句を使用して、結果を並べ替えることができます。



方法 1: pg_enum システムテーブルを使用する

-- テーブル作成
CREATE TABLE statuses (
    id INT PRIMARY KEY,
    status status
);

-- 列挙型作成
CREATE TYPE status AS ENUM ('active', 'pending', 'canceled');

-- データ挿入
INSERT INTO statuses (id, status) VALUES (1, 'active');
INSERT INTO statuses (id, status) VALUES (2, 'pending');
INSERT INTO statuses (id, status) VALUES (3, 'canceled');

-- クエリ実行
SELECT enumlabel
FROM pg_enum
WHERE enumtypid = (
    SELECT pg_type.oid
    FROM pg_type
    WHERE typname = 'status'
);
active
pending
canceled

方法 2: CASE 式を使用する

SELECT
    id,
    CASE status
        WHEN 'active' THEN 'アクティブ'
        WHEN 'pending' THEN '保留中'
        WHEN 'canceled' THEN 'キャンセル済み'
    END AS status_label
FROM statuses;

このクエリは、次の結果を返します:

id | status_label
------- | --------
1 | アクティブ
2 | 保留中
3 | キャンセル済み

その他のヒント

  • 特定の値のみを取得したい場合は、WHERE 句を使用できます。
SELECT enumlabel
FROM pg_enum
WHERE enumtypid = (
    SELECT pg_type.oid
    FROM pg_type
    WHERE typname = 'status'
)
AND enumlabel IN ('active', 'pending');
  • 結果を並べ替えるには、ORDER BY 句を使用できます。
SELECT enumlabel
FROM pg_enum
WHERE enumtypid = (
    SELECT pg_type.oid
    FROM pg_type
    WHERE typname = 'status'
)
ORDER BY enumlabel ASC;



PostgreSQL 列挙型(Enum)の値を取得するその他の方法

情報スキーマビューを使用する

PostgreSQL は、information_schema という名前の情報スキーマを提供します。このスキーマには、データベース内のすべてのオブジェクトに関する情報が含まれています。

SELECT e.enumlabel
FROM information_schema.enums e
WHERE e.enumtypid = (
    SELECT t.oid
    FROM information_schema.tables t
    WHERE t.tablename = 'your_table'
    AND t.columnname = 'status'
);

このクエリは、まず information_schema.tables ビューから your_table テーブルの status 列の OID を取得します。次に、その OID を information_schema.enums ビューで使用して、列挙型のすべてのラベルを取得します。

pg_catalog システムテーブルを使用する

SELECT e.enumlabel
FROM pg_catalog.pg_enum e
WHERE e.enumtypid IN (
    SELECT t.oid
    FROM pg_catalog.pg_type t
    WHERE t.typname = 'status'
);
CREATE FUNCTION get_status_values() RETURNS SETOF text AS $$
BEGIN
    RETURN QUERY
        SELECT enumlabel
        FROM pg_enum
        WHERE enumtypid = (
            SELECT pg_type.oid
            FROM pg_type
            WHERE typname = 'status'
        );
END;
$$;

SELECT * FROM get_status_values();

この関数は、pg_enum システムテーブルを使用して、列挙型 status のすべての値を取得します。

  • 最も簡単な方法は、pg_enum システムテーブルを使用する方法です。
  • 情報スキーマビューを使用する方法は、テーブル名と列名を指定する必要がある場合に便利です。
  • PL/pgSQL 関数を使用する方法は、より複雑な処理が必要な場合に便利です。

どの方法を使用するかは、状況によって異なります。上記の情報を参考に、ニーズに合った方法を選択してください。


postgresql enums


PostgreSQLでデータベースを切り替える方法

\connect コマンドは、PostgreSQLクライアントの中で最も簡単な方法でデータベースを切り替えることができます。ここで、database_name は接続したいデータベースの名前です。例:このコマンドを実行すると、my_database データベースに接続されます。...


pg_hba.confファイルとpostgresql.confファイルを組み合わせてlisten_addressesを複数IPアドレスで設定する方法

手順:postgresql. confファイルを編集する: テキストエディタを使って、postgresql. confファイルを開きます。postgresql. confファイルを編集する:テキストエディタを使って、postgresql. confファイルを開きます。...


PostgreSQLの値を条件付きで増加させる - CASEステートメント、トリガー、ストアドプロシージャ

UPDATEステートメントを使用して、特定のカラムの値を直接増やすことができます。例:usersテーブルのageカラムを1増やす+演算子を使用する例:productsテーブルのpriceカラムを100増やすINCREMENT関数は、UPDATEステートメントの中でカラムの値を1増やすために使用できます。...


PostgreSQLでSQLAlchemyを使ってSELECT WITH句をわかりやすく解説!

PostgreSQL における SQLAlchemy の SELECT WITH 句/ステートメントは、共通表式 (Common Table Expression, CTE) を定義し、複雑なクエリをより読みやすく、効率的に記述するための機能です。CTE は、サブクエリを一時的な名前付き結果セットとして定義することで、クエリ内の冗長なコードを削減し、複雑なロジックをより明確に表現できます。...


SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



データベース設計をレベルアップ:PostgreSQLのENUM型

PostgreSQLは、データベースに関する情報を提供するinformation_schemaという特別なスキーマを提供しています。このスキーマには、enumsというビューがあり、データベース内のすべてのENUM型とその属性に関する情報を提供します。