pg_hba.confファイルとpostgresql.confファイルを組み合わせてlisten_addressesを複数IPアドレスで設定する方法
PostgreSQLのpostgresql.confでlisten_addressesを複数IPアドレスで設定する方法
手順:
-
postgresql.confファイルを編集する:
- テキストエディタを使って、postgresql.confファイルを開きます。
-
listen_addressesパラメータを追加または編集する:
- listen_addressesパラメータは、PostgreSQLサーバーが接続を許可するIPアドレスをカンマ区切りで指定します。
- 既存のlisten_addressesパラメータがある場合は、編集します。ない場合は、新しい行を追加します。
- 例:
listen_addresses = all listen_addresses = 192.168.1.10, 192.168.1.11, 10.0.0.1
- "all" を指定すると、すべてのインターフェースで接続を許可します。
- 特定のIPアドレスのみ許可する場合は、IPアドレスをカンマ区切りで列挙します。
-
- テキストエディタを保存して、ファイルを閉じます。
-
PostgreSQLサーバーを再起動する:
注意事項:
- listen_addressesパラメータで指定するIPアドレスは、PostgreSQLサーバーがインストールされているマシンのネットワークインターフェースに属している必要があります。
- ファイアウォール設定によっては、PostgreSQLサーバーへのアクセスが制限される場合があります。ファイアウォール設定を確認して、必要なポートを開放する必要があります。
- PostgreSQLサーバーを複数のIPアドレスでアクセスできるようにするには、クライアントアプリケーションの設定も変更する必要がある場合があります。クライアントアプリケーションのマニュアルを参照してください。
PostgreSQLのpostgresql.confでlisten_addressesを複数IPアドレスで設定するサンプルコード
# listen_addressesパラメータを追加または編集する
listen_addresses = all
#listen_addresses = 192.168.1.10, 192.168.1.11, 10.0.0.1
説明:
- このサンプルコードでは、listen_addressesパラメータに"all"を指定しています。これは、PostgreSQLサーバーがすべてのインターフェースで接続を許可することを意味します。
補足:
- このサンプルコードは、PostgreSQL 14.0以降で使用できます。
- 異なるバージョンのPostgreSQLを使用している場合は、ドキュメントを参照して、listen_addressesパラメータの使用方法を確認してください。
例:
以下の例は、PostgreSQLサーバーを192.168.1.10、192.168.1.11、10.0.0.1の3つのIPアドレスでアクセスできるように設定するものです。
# listen_addressesパラメータを追加または編集する
#listen_addresses = all
listen_addresses = 192.168.1.10, 192.168.1.11, 10.0.0.1
- 上記のサンプルコードはあくまでも例であり、ご自身の環境に合わせて変更する必要があります。
メリット:
- 比較的簡単で分かりやすい方法です。
- すべてのバージョンのPostgreSQLで利用できます。
- 設定ファイルを手動で編集する必要があるため、誤操作によるトラブルが発生する可能性があります。
- 変更を反映するために、PostgreSQLサーバーを再起動する必要があります。
pg_hba.confファイルとpostgresql.confファイルを組み合わせる
- 特定のクライアントのみ許可するなど、よりきめ細かなアクセス制御が可能になります。
- postgresql.confファイルの編集と、pg_hba.confファイルの設定変更が必要となるため、やや複雑な方法です。
どちらの方法を選択するかは、ご自身の環境やニーズに合わせて判断してください。
以下に、それぞれの方法の詳細な手順と解説をご紹介します。
- 上記の手順1と2に従って、postgresql.confファイルを編集し、listen_addressesパラメータを`*`に設定します。
- 例:
```
listen_addresses = *
```
- pg_hba.confファイルは、PostgreSQLサーバーへのアクセスを許可するクライアントと、使用する認証方法を定義するファイルです。
- サーバーのOSによって、pg_hba.confファイルの場所は異なります。一般的な場所は以下の通りです。
- **Linux:** /etc/postgresql/<postgresql_version>/pg_hba.conf
- **macOS:** /Library/PostgreSQL/<postgresql_version>/pg_hba.conf
- **Windows:** C:\Program Files\PostgreSQL\<postgresql_version>\data\pg_hba.conf
- テキストエディタを使って、pg_hba.confファイルを開きます。
- 以下の行を追加します。
```
host all all 192.168.1.10, 192.168.
postgresql