PythonでOracleデータベースとやり取り:SQLAlchemyによる基本操作

2024-07-27

SQLAlchemy を用いた Oracle スキーマの操作

SQLAlchemy は、Python 向けのオブジェクト関係マッピング (ORM) ツールキットです。これにより、データベースとのインタラクションを、SQL クエリを直接記述するのではなく、Python オブジェクトを操作することで行うことができます。

Oracle は、エンタープライズ向けの広く使用されている関係データベース管理システム (RDBMS) です。

このチュートリアルでは、SQLAlchemy を使用して Oracle スキーマを操作する方法について説明します。具体的には、以下のトピックを取り扱います。

  • SQLAlchemy で Oracle スキーマのメタデータを操作する方法
  • SQLAlchemy を使用して Oracle テーブルを作成、読み取り、更新、削除する方法
  • SQLAlchemy で Oracle 接続を確立する方法

前提条件

このチュートリアルを完了するには、以下のものが必要です。

  • Oracle クライアント
  • SQLAlchemy
  • Python 3.x

Oracle 接続の確立

SQLAlchemy を使用して Oracle データベースに接続するには、以下のコードを使用できます。

from sqlalchemy import create_engine

engine = create_engine("oracle://user:password@host:port/sid")

このコードは、次の情報を指定する接続エンジンを作成します。

  • sid: Oracle サービス ID
  • port: Oracle ポート番号
  • host: Oracle ホスト名
  • password: Oracle ユーザーパスワード
  • user: Oracle ユーザー名

Oracle テーブルの作成

from sqlalchemy import Table, Column, Integer, String

metadata = MetaData()

table = Table('users', metadata,
    Column('id', Integer, primary_key=True),
    Column('name', String(255)),
    Column('email', String(255))
)

engine.create_all(metadata)

このコードは、次のカラムを持つ users という名前のテーブルを作成します。

  • email: 最大長 255 文字の文字列
  • id: 主キーとして使用される整数値
from sqlalchemy import select

table = Table('users', metadata)

stmt = select(table)

results = engine.execute(stmt).fetchall()

for row in results:
    print(row)

このコードは、users テーブルからすべての行を選択します。各行はタプルとして返され、各要素は列の値に対応します。

from sqlalchemy import update

table = Table('users', metadata)

stmt = update(table).where(table.c.id == 123).values(name='John Doe')

engine.execute(stmt)

このコードは、id が 123 である users テーブルの行を更新します。name 列の値は John Doe に更新されます。

from sqlalchemy import delete

table = Table('users', metadata)

stmt = delete(table).where(table.c.id == 123)

engine.execute(stmt)

このコードは、id が 123 である users テーブルの行を削除します。

Oracle スキーマのメタデータの操作

SQLAlchemy を使用して Oracle スキーマのメタデータを操作するには、MetaData オブジェクトを使用できます。このオブジェクトは、データベース内のすべてのテーブルと列に関する情報を保持します。

このチュートリアルでは、SQLAlchemy を使用して Oracle スキーマを操作する方法について説明しました。具体的には、Oracle 接続の確立、Oracle テーブルの作成、読み取り、更新、削除、および Oracle スキーマのメタデータの操作について説明しました。




以下のコードは、users という名前のテーブルを作成します。このテーブルには、ユーザー ID、名前、電子メール アドレスを格納する列があります。

from sqlalchemy import create_engine, Table, Column, Integer, String, MetaData

engine = create_engine("oracle://user:password@host:port/sid")
metadata = MetaData()

table = Table('users', metadata,
    Column('user_id', Integer, primary_key=True),
    Column('name', String(255)),
    Column('email', String(255))
)

metadata.create_all(engine)

ユーザーデータの挿入

以下のコードは、users テーブルに新しいユーザーレコードを挿入します。

from sqlalchemy import insert

stmt = insert(table).values(user_id=123, name='John Doe', email='[email protected]')
engine.execute(stmt)
from sqlalchemy import select

stmt = select(table)
results = engine.execute(stmt).fetchall()

for row in results:
    print(row)

特定のユーザーのデータの更新

以下のコードは、user_id が 123 であるユーザーの name 列を Jane Doe に更新します。

from sqlalchemy import update

stmt = update(table).where(table.c.user_id == 123).values(name='Jane Doe')
engine.execute(stmt)

以下のコードは、user_id が 123 であるユーザーを users テーブルから削除します。

from sqlalchemy import delete

stmt = delete(table).where(table.c.user_id == 123)
engine.execute(stmt)

テーブルの削除

以下のコードは、users テーブルを削除します。

from sqlalchemy import MetaData

metadata = MetaData()
table = Table('users', metadata)
metadata.drop_all(engine)
  • エラーが発生した場合は、SQLAlchemy のドキュメントまたはオンラインリソースを参照して、デバッグしてください。
  • 上記のコード例では、user, password, host, port, sid などの変数を置き換える必要があります。



SQLAlchemy では、エンティティと呼ばれるオブジェクトを使用して、データベース内のテーブルを表すことができます。 エンティティは、テーブルの列に対応する属性を持つ Python クラスとして定義されます。

次に、Mapper オブジェクトを使用して、エンティティとテーブル間のマッピングを定義できます。 Mapper オブジェクトは、エンティティの属性とテーブルの列の間のマッピングを指定するために使用されます。

この方法を使用すると、よりオブジェクト指向的な方法でデータベースとやり取りすることができます。

from sqlalchemy import create_engine, MetaData, Table, Column, Integer, String, orm
from sqlalchemy.ext.declarative import declarative_base

engine = create_engine("oracle://user:password@host:port/sid")
metadata = MetaData()

Base = declarative_base(metadata=metadata)

class User(Base):
    __tablename__ = 'users'

    user_id = Column(Integer, primary_key=True)
    name = Column(String(255))
    email = Column(String(255))

# マッピングを作成する
mapper = orm.mapper(User, table)

# エンジンを使用してメタデータを生成する
metadata.create_all(engine)

クエリ構築

SQLAlchemy では、Query オブジェクトを使用して、データベースに対してクエリを構築することができます。 Query オブジェクトは、WHERE 句、ORDER BY 句、LIMIT 句などのさまざまな条件を使用してクエリを構築するために使用できます。

from sqlalchemy import create_engine, MetaData, Table, Column, Integer, String, orm, select

engine = create_engine("oracle://user:password@host:port/sid")
metadata = MetaData()

Base = declarative_base(metadata=metadata)

class User(Base):
    __tablename__ = 'users'

    user_id = Column(Integer, primary_key=True)
    name = Column(String(255))
    email = Column(String(255))

# マッピングを作成する
mapper = orm.mapper(User, table)

# エンジンを使用してメタデータを生成する
metadata.create_all(engine)

# すべてのユーザーを選択する
stmt = select(User)
results = engine.execute(stmt).fetchall()

for row in results:
    print(row)

トランザクション

SQLAlchemy では、Transaction オブジェクトを使用して、データベーストランザクションを管理することができます。 Transaction オブジェクトは、一連の操作を原子的に実行するために使用できます。

from sqlalchemy import create_engine, MetaData, Table, Column, Integer, String, orm
from sqlalchemy.ext.declarative import declarative_base
from sqlalchemy import create_engine, MetaData, Table, Column, Integer, String, orm, insert, update, delete

engine = create_engine("oracle://user:password@host:port/sid")
metadata = MetaData()

Base = declarative_base(metadata=metadata)

class User(Base):
    __tablename__ = 'users'

    user_id = Column(Integer, primary_key=True)
    name = Column(String(255))
    email = Column(String(255))

# マッピングを作成する
mapper = orm.mapper(User, table)

# エンジンを使用してメタデータを生成する
metadata.create_all(engine)

# 新しいユーザーを挿入する
with engine.begin() as trans:
    try:
        new_user = User(name='John Doe', email='[email protected]')
        session.add(new_user)
        session.commit()
        trans.commit()
    except Exception as e:
        trans.rollback()
        raise e

イベントフック

SQLAlchemy では、イベントフックを使用して、データベース操作の前にまたは後にコードを実行することができます。 イベントフックは、データベース操作の監査、ロギング、バリデーションなどに役立ちます。

from sqlalchemy import create_engine, MetaData, Table, Column, Integer, String, orm
from sqlalchemy.ext.declarative import declarative_base
from sqlalchemy import create_engine, MetaData, Table, Column, Integer, String, orm, insert, update, delete
from

oracle sqlalchemy



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