Oracleデータベースのパフォーマンスを最適化する統計情報の更新頻度
Oracleデータベース統計の更新頻度
Oracleデータベースでは、パフォーマンスを最適化するために、統計情報を収集する必要があります。この統計情報は、オプティマイザが実行計画を生成するために使用されます。統計情報は時間の経過とともに変化するため、定期的に更新する必要があります。
統計情報の更新頻度
統計情報の更新頻度は、データベースの使用状況によって異なります。一般的には、以下のいずれかの方法で更新頻度を決定します。
- 時間ベース: 毎日、毎週、毎月など、一定の間隔で更新します。
- 変更ベース: データベースに変更が発生したときのみ更新します。
- 手動: 必要に応じて手動で更新します。
それぞれの方法のメリットとデメリット
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
時間ベース | 常に最新の統計情報が利用可能 | 更新頻度が高すぎると、パフォーマンスに影響を与える可能性がある |
変更ベース | パフォーマンスへの影響が少ない | 統計情報が常に最新ではない可能性がある |
手動 | 統計情報の更新タイミングを完全に制御できる | 更新を忘れる可能性がある |
推奨される更新頻度
以下の状況を考慮して、更新頻度を決定することを推奨します。
- データベースの変更頻度
- データベースの使用状況
- パフォーマンス要件
一般的には、OLTPシステムでは毎日、OLAPシステムでは毎週、データウェアハウスでは毎月更新することを推奨します。
統計情報は、以下の方法で更新できます。
- 自動更新: Oracle自動統計収集機能を使用します。
- 手動更新: DBMS_STATSパッケージを使用します。
自動更新
自動更新は、統計情報の更新を自動化するための最も簡単な方法です。自動更新は、データベースの起動時に実行されます。
手動更新は、特定の表または索引の統計情報を更新する場合に使用します。
- 統計情報の更新頻度を決定する際には、データベースの専門家に相談することを推奨します。
- 統計情報の更新後には、データベースのパフォーマンスを監視することを推奨します。
用語解説
- データベース: データを組織的に格納したコンピュータシステム
- パフォーマンス: コンピュータシステムの処理速度
- オプティマイザ: SQL文の実行計画を生成するソフトウェア
- 統計情報: データベースの構造と内容に関する情報
- 実行計画: SQL文をどのように実行するかを記述した文書
- OLTP: Online Transaction Processing
- データウェアハウス: 大量のデータを分析するためのデータベース
-- 自動更新を有効にする
EXEC DBMS_STATS.SET_GLOBAL_PREFS('AUTO_STATS_GATHER', TRUE);
-- 自動更新の設定を確認する
SELECT * FROM V$STATS_SETTINGS;
-- 表の統計情報を更新する
EXEC DBMS_STATS.GATHER_TABLE_STATS(
ownname => 'SCOTT',
tablename => 'EMPLOYEES',
cascade => TRUE);
-- 索引の統計情報を更新する
EXEC DBMS_STATS.GATHER_INDEX_STATS(
ownname => 'SCOTT',
indexname => 'EMPLOYEES_IDX',
cascade => TRUE);
- メリット:
- 手間がかからない
- 常に最新の統計情報が利用可能
- デメリット:
- パフォーマンスに影響を与える可能性がある
- 更新頻度を細かく制御できない
- メリット:
- パフォーマンスへの影響が少ない
- デメリット:
- 手間がかかる
- 更新を忘れる可能性がある
- サードパーティ製のツールを使用する
サードパーティ製のツールを使用して、統計情報の更新を自動化することができます。これらのツールは、自動更新よりも多くの機能を提供することがあります。
- データベースの監視ツールを使用する
データベースの監視ツールを使用して、統計情報の更新状況を監視することができます。これらのツールは、統計情報の更新が必要かどうかを判断するのに役立ちます。
どの方法を選択するべきか
どの方法を選択するべきかは、以下の状況を考慮して決定する必要があります。
- リソース
一般的には、以下の方法を選択することを推奨します。
- OLTPシステム: 自動更新
- データウェアハウス: 手動更新
統計情報の更新に関するベストプラクティス
- 統計情報の更新頻度を定期的にレビューする
- データベースの専門家に相談して、統計情報の更新に関するベストプラクティスを学ぶ
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