PostgreSQLでトリガーを一時的に無効にする方法

2024-04-02

PostgreSQLでトリガーを一時的に無効にする方法

特定のトリガーを無効にする

方法 1: ALTER TRIGGERコマンドを使用する

ALTER TRIGGER トリガー名 DISABLE;

このコマンドは、指定されたトリガーを無効にします。トリガーを再度有効にするには、次のコマンドを使用します。

ALTER TRIGGER トリガー名 ENABLE;

方法 2: TEMPORARYキーワードを使用する

CREATE TRIGGER トリガー名 ...
ON TABLE テーブル名
...
TEMPORARY;

TEMPORARY キーワードを指定すると、トリガーは現在のセッションでのみ有効になります。セッションが終了すると、トリガーは自動的に削除されます。

全てのトリガーを無効にする

SET TRIGGER ALL OFF;
SET TRIGGER ALL ON;

方法 2: plpgsql関数を用いる

CREATE FUNCTION disable_all_triggers() RETURNS void AS $$
BEGIN
  EXECUTE 'ALTER TRIGGER ' || quote_ident(t.tgname) || ' DISABLE;'
FROM pg_trigger t;
END;
$$ LANGUAGE plpgsql;

SELECT disable_all_triggers();

この関数は、pg_trigger システムカタログテーブルをループ処理し、全てのトリガーを無効にする ALTER TRIGGER コマンドを実行します。

バルク挿入時のトリガー無効化

方法 1: COPYコマンドの TRIGGER オプションを使用する

COPY テーブル名 (列名, ...)
FROM ファイル名
DELIMITER ','
CSV
TRIGGER NO;

TRIGGER NO オプションを指定すると、COPYコマンド実行中にトリガーが起動されません。

方法 2: SET CONSTRAINTS ALL DEFERRED を使用する

SET CONSTRAINTS ALL DEFERRED;

-- バルク挿入処理

SET CONSTRAINTS ALL IMMEDIATE;

SET CONSTRAINTS ALL DEFERRED コマンドは、全ての制約チェックを遅延させます。これにより、トリガーを含む制約がバルク挿入処理中に実行されません。処理完了後、SET CONSTRAINTS ALL IMMEDIATE コマンドを実行して、制約チェックを再度有効化します。

注意点

トリガーを無効にする前に、以下の点に注意が必要です。

  • トリガーがデータ整合性に重要な役割を果たしている場合、無効化によってデータ不整合が発生する可能性があります。
  • トリガーが複雑な処理を実行している場合、無効化によってパフォーマンスが向上するとは限りません。

これらの点を考慮した上で、状況に応じて最適な方法を選択してください。




特定のトリガーを無効にする

-- トリガー "before_update_product" を無効にする
ALTER TRIGGER before_update_product DISABLE;

-- 製品情報を更新
UPDATE products
SET price = 100
WHERE id = 1;

-- トリガー "before_update_product" を再度有効にする
ALTER TRIGGER before_update_product ENABLE;

全てのトリガーを無効にする

-- 全てのトリガーを無効にする
SET TRIGGER ALL OFF;

-- データ操作処理

-- 全てのトリガーを再度有効にする
SET TRIGGER ALL ON;

バルク挿入時のトリガー無効化

-- CSVファイルから "products" テーブルにデータを挿入
COPY products (id, name, price)
FROM 'products.csv'
DELIMITER ','
CSV
TRIGGER NO;
-- plpgsql関数による全トリガー無効化

CREATE FUNCTION disable_all_triggers() RETURNS void AS $$
BEGIN
  EXECUTE 'ALTER TRIGGER ' || quote_ident(t.tgname) || ' DISABLE;'
FROM pg_trigger t;
END;
$$ LANGUAGE plpgsql;

SELECT disable_all_triggers();

-- バルク挿入処理

SELECT enable_all_triggers();



PostgreSQLでトリガーを一時的に無効にする他の方法

pg_ctlコマンドを使用する

pg_ctl reload -D データベースディレクトリ名

このコマンドは、PostgreSQLサーバーを再起動します。再起動中は、全てのトリガーが無効になります。

注意: この方法は、データベース接続を切断するため、他のユーザーに影響を与えます。

# すべてのトリガーを無効にする
host    all             all             0.0.0.0/0             postgres trust
host    all             all             ::/0               postgres trust

pg_hba.conf ファイルに trust 認証方法を無効化することで、トリガーを含む全ての PostgreSQL 機能へのアクセスを制限できます。

トリガーのソースコードを変更して、無効化ロジックを追加することもできます。

CREATE TRIGGER before_update_product
BEFORE UPDATE ON products
FOR EACH ROW
BEGIN
  -- トリガーが有効かどうかを確認
  IF NOT EXISTS (SELECT 1 FROM pg_settings WHERE name = 'trigger_enabled' AND setting = 'true') THEN
    RETURN;
  END IF;

  -- 処理
  ...
END;

注意: この方法は、トリガーのソースコードを変更する必要があるため、複雑な場合もあります。

PostgreSQLでトリガーを一時的に無効にする方法はいくつかあります。状況に応じて最適な方法を選択してください。


postgresql triggers bulkinsert


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