Microsoft JDBC Driver for SQL Serverで実現するJava EE WebアプリケーションとSQL ServerのWindows認証連携

2024-04-06

Java EE WebアプリケーションからSQL ServerにWindows認証で接続する

JDBC (Java Database Connectivity)は、Javaアプリケーションとデータベース間で接続を確立するための標準APIです。Windows認証を使用してSQL Serverに接続するには、以下の手順が必要です。

  1. JDBCドライバをアプリケーションに導入する。適切なドライバは、SQL Serverのバージョンとオペレーティングシステムによって異なります。
  2. 接続プロパティを設定する。接続プロパティには、接続先のSQL Serverインスタンスの名前、データベース名、ユーザー名、パスワードなどが含まれます。
  3. DriverManagerクラスを使用して接続を確立する。
  4. 接続を使用してSQL Serverを実行する。

利点:

  • 標準的なAPIであるため、比較的習得しやすい。
  • 多くのライブラリやフレームワークがJDBCをサポートしているため、使い慣れているものを使用できる可能性が高い。
  • 設定が複雑になる場合がある。
  • セキュリティ面で懸念がある場合がある。パスワードを平文で設定する必要があるため、安全な方法でパスワードを格納する必要があります。
  1. JNDIリソース設定をアプリケーションサーバーに設定する。この設定には、接続プロパティ (上記と同じ) と、JNDI名が含まれます。
  2. アプリケーションコードからJNDI名を使用して接続を取得する。
  • 設定が簡潔になる。
  • セキュリティ面で有利である。パスワードを平文で設定する必要がなく、アプリケーションサーバーのセキュリティ機能を利用してパスワードを保護することができます。
  • JNDIの知識が必要である。
  • アプリケーションサーバーに依存するため、可搬性が低くなる。
  • すでにJDBCに精通している場合は、JDBC接続の方が簡単かもしれません。
  • セキュリティが重要であれば、JNDI接続の方が適しているかもしれません。
  • アプリケーションサーバーを使用している場合は、JNDI接続の方が好ましいでしょう。

補足

上記の回答に加えて、以下の点にも注意する必要があります。

  • SQL Serverは、Windows認証に加えて、SQL Server認証もサポートしています。SQL Server認証を使用する場合は、SQL Serverインスタンスにユーザーアカウントを作成する必要があります。
  • ファイアウォール設定によっては、Java EE WebアプリケーションからSQL Serverに接続できない場合があります。ファイアウォールが適切に構成されていることを確認する必要があります。



Java EE WebアプリケーションからSQL ServerにWindows認証で接続する:サンプルコード

import java.sql.*;

public class JdbcExample {

    public static void main(String[] args) throws SQLException {
        // JDBCドライバのロード
        Class.forName("com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver");

        // 接続プロパティの設定
        String url = "jdbc:sqlserver://localhost:1433;databaseName=myDatabase";
        String username = "myUser";
        String password = "myPassword";

        // 接続の確立
        try (Connection connection = DriverManager.getConnection(url, username, password)) {
            // SQL文の実行
            Statement statement = connection.createStatement();
            ResultSet resultSet = statement.executeQuery("SELECT * FROM myTable");

            // 結果セットの処理
            while (resultSet.next()) {
                int id = resultSet.getInt("id");
                String name = resultSet.getString("name");
                System.out.println("ID: " + id + ", Name: " + name);
            }

            // リソースのクローズ
            resultSet.close();
            statement.close();
        }
    }
}

JNDI接続

JNDIリソース設定 (アプリケーションサーバーの設定例)

<Resource name="jdbc/myDS" auth="Container" type="com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDataSource" class-name="com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDataSource">
    <Property name="serverName">localhost</Property>
    <Property name="databaseName">myDatabase</Property>
    <Property name="portNumber">1433</Property>
    <Property name="authenticationType">WindowsAuthentication</Property>
</Resource>

アプリケーションコード

import javax.naming.*;
import java.sql.*;

public class JndiExample {

    public static void main(String[] args) throws Exception {
        // JNDIコンテキストの取得
        Context context = new InitialContext();

        // JNDIリソースの参照
        DataSource dataSource = (DataSource) context.lookup("jdbc/myDS");

        // 接続の取得
        try (Connection connection = dataSource.getConnection()) {
            // SQL文の実行
            Statement statement = connection.createStatement();
            ResultSet resultSet = statement.executeQuery("SELECT * FROM myTable");

            // 結果セットの処理
            while (resultSet.next()) {
                int id = resultSet.getInt("id");
                String name = resultSet.getString("name");
                System.out.println("ID: " + id + ", Name: " + name);
            }

            // リソースのクローズ
            resultSet.close();
            statement.close();
        }
    }
}
  • 上記のコードはあくまで一例です。実際のアプリケーションでは、適切なライブラリやフレームワークを使用する必要があります。
  • セキュリティ上の理由から、パスワードを平文で設定することは避けてください。パスワードは安全な方法で格納する必要があります。



Java EE WebアプリケーションからSQL Serverに接続する:その他の方法

Spring Frameworkは、Javaアプリケーション開発を容易にするオープンソースフレームワークです。Spring Frameworkには、JDBC接続を簡素化するための機能がいくつか含まれています。

Spring Frameworkを使用してSQL ServerにWindows認証で接続するには、以下の手順が必要です。

  1. Spring Frameworkのライブラリをアプリケーションに導入する。
  2. DataSourceオブジェクトを作成する。このオブジェクトには、接続プロパティ (上記と同じ) が設定されます。
  3. JdbcTemplateクラスを使用してSQL文を実行する。
  • Spring Frameworkの機能を利用して、JDBC接続をより簡単に記述できる。
  • トランザクション管理などの機能を利用できる。
  • Spring Frameworkを習得する必要がある。

import org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate;
import javax.sql.DataSource;

public class SpringExample {

    private JdbcTemplate jdbcTemplate;

    public SpringExample(DataSource dataSource) {
        this.jdbcTemplate = new JdbcTemplate(dataSource);
    }

    public void queryData() {
        String sql = "SELECT * FROM myTable";
        List<Map<String, Object>> rows = jdbcTemplate.queryForList(sql);

        for (Map<String, Object> row : rows) {
            int id = (int) row.get("id");
            String name = (String) row.get("name");
            System.out.println("ID: " + id + ", Name: " + name);
        }
    }
}

Hibernateは、オブジェクト指向プログラミングを使用してリレーショナルデータベースとやり取りするためのオープンソースライブラリです。Hibernateを使用すると、JDBCコードを記述することなく、SQL Serverに接続してデータ操作を行うことができます。

  1. Hibernateの設定ファイルを作成する。このファイルには、接続プロパティ (上記と同じ) と、マッピング情報などが設定されます。
  2. HibernateのAPIを使用してデータ操作を行う。
  • オブジェクト指向プログラミングを使用して、データベースとやり取りできる。
  • SQLコードを記述する必要がない。
  • Hibernateを習得する必要がある。
import javax.persistence.*;

@Entity
public class MyEntity {

    @Id
    @GeneratedValue(strategy = GenerationType.IDENTITY)
    private int id;

    private String name;

    // getter and setter methods
}

public class HibernateExample {

    public static void main(String[] args) {
        EntityManagerFactory entityManagerFactory = Persistence.createEntityManagerFactory("myPersistenceUnit");
        EntityManager entityManager = entityManagerFactory.createEntityManager();

        // データの取得
        MyEntity entity = entityManager.find(MyEntity.class, 1);
        System.out.println("ID: " + entity.getId() + ", Name: " + entity.getName());

        // データの更新
        entity.setName("New Name");
        entityManager.getTransaction().begin();
        entityManager.persist(entity);
        entityManager.getTransaction().commit();

        // データの削除
        entityManager.getTransaction().begin();
        entityManager.remove(entity);
        entityManager.getTransaction().commit();

        entityManager.close();
        entityManagerFactory.close();
    }
}

Microsoft JDBC Driver for SQL Serverは、Microsoftが提供する公式のJDBCドライバです。このドライバは、Windows認証を含むさまざまな認証方法をサポートしています。

Microsoft JDBC Driver for SQL Serverを使用してSQL Serverに接続するには、以下の手順が必要です。

  1. Microsoft JDBC Driver for SQL Serverをダウンロードして、アプリケーションに導入する。
  2. 接続プロパティを設定する (上記と同じ)。
  • Microsoftが提供する公式のドライバであるため、安定性と信頼性に優れている。
  • 最新の機能がサポートされている。
  • ライセンスが必要になる場合があります。
import com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver;

public class MsJdbcExample {

    public static void main(String[] args) throws SQLException {
        // JDBCドライバのロード
        Class.forName("com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver");

        // 接続プロパティの設定
        String url = "jdbc:

java sql-server tomcat


SQL Server におけるパラメータ スニッフィング (またはスプーフィング) とは?

SQL Server では、クエリのパフォーマンスを向上させるために、クエリ実行時に実行計画を生成します。この実行計画は、クエリの最初の呼び出し時に生成され、その後の呼び出しでは再利用されます。パラメータ スニッフィング (またはスプーフィング) は、この実行計画生成の仕組みを利用したテクニックです。最初の呼び出し時に、パフォーマンスに悪影響を与えるようなパラメータ値を意図的に渡すことで、後続の呼び出しで効率的な実行計画が生成されるように仕向けます。...


xp_stored_proceduresシステムプロシージャを使ってストアドプロシージャを一覧表示する

システムテーブルを使用するsys. objects テーブルには、データベース内のすべてのオブジェクトに関する情報が格納されています。以下のクエリを実行することで、ストアドプロシージャの名前、作成者、作成日時、変更日時などを一覧表示できます。...


謎が解けた! SQL Server で CAST する際に VARCHAR のデフォルト長が 30 な理由

歴史的な理由:過去の SQL Server バージョンでは、VARCHAR の最大長が 30 でした。パフォーマンス:30 は、多くの一般的な文字列操作にとって十分な長さであり、パフォーマンスを犠牲にしない妥協点です。互換性:多くの既存のコードは VARCHAR(30) を前提としているため、変更すると互換性の問題が発生する可能性があります。...


LAST_INSERT_ID()関数でSCOPE_IDENTITY()の代わりにできること

SCOPE_IDENTITY()は、Microsoft SQL Serverで使用される関数で、直前に挿入された行の自動生成されたIDを取得するために使用されます。MySQLでは、SCOPE_IDENTITY()関数と同等の機能をいくつかの方法で実現できます。...


SQL Serverで集計関数を極める!UPDATEクエリをパワーアップするテクニック集

SQL UPDATE クエリで集計関数を使用すると、データベース内のデータを効率的に更新できます。このガイドでは、SQL Server(T-SQL を含む)における UPDATE クエリでの集計関数の使用方法について、詳細な説明と実用的例を交えて解説します。...