データ分析に必要な情報を正確に取得する: NULLと非NULLの値のカウント方法

2024-04-02

SQLでNULLと非NULLの値を1つのクエリでカウントする方法

SQLでCOUNT関数を使うと、テーブル内のレコード数を簡単にカウントできます。しかし、COUNT関数はNULL値を無視するため、注意が必要です。

このチュートリアルでは、以下の方法について説明します。

  • COUNT(*) を使って、NULL値を含むすべてのレコードをカウントする
  • CASE式とCOUNT(*) を使って、NULLと非NULLの値を個別にカウントする

以下のサンプルデータテーブル users を使用します。

CREATE TABLE users (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NULL,
  email VARCHAR(255) NULL,
  PRIMARY KEY (id)
);

INSERT INTO users (name, email) VALUES ('John Doe', '[email protected]');
INSERT INTO users (name, email) VALUES ('Jane Doe', NULL);
INSERT INTO users (name, email) VALUES (NULL, '[email protected]');
SELECT COUNT(*) AS total_records
FROM users;

このクエリは、users テーブル内のすべてのレコードをカウントし、total_records という名前の列に結果を表示します。

結果:

total_records
-------------
3
SELECT COUNT(name) AS total_names
FROM users;
total_names
-------------
2
SELECT
  COUNT(CASE WHEN name IS NULL THEN 1 END) AS null_names,
  COUNT(CASE WHEN name IS NOT NULL THEN 1 END) AS non_null_names
FROM users;

このクエリは、users テーブルの name 列について、CASE式を使ってNULLと非NULLの値を個別にカウントします。

  • CASE WHEN name IS NULL THEN 1 END: name 列がNULLの場合、1を返す
null_names | non_null_names
-------------+-------------
1          | 2

このチュートリアルでは、SQLでNULLと非NULLの値を1つのクエリでカウントする方法について説明しました。

これらの方法を使い分けることで、データ分析に必要な情報を正確に取得することができます。




-- テーブル作成
CREATE TABLE users (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NULL,
  email VARCHAR(255) NULL,
  PRIMARY KEY (id)
);

-- データ挿入
INSERT INTO users (name, email) VALUES ('John Doe', '[email protected]');
INSERT INTO users (name, email) VALUES ('Jane Doe', NULL);
INSERT INTO users (name, email) VALUES (NULL, '[email protected]');

-- すべてのレコード数をカウント
SELECT COUNT(*) AS total_records
FROM users;

-- 特定の列のレコード数をカウント
SELECT COUNT(name) AS total_names
FROM users;

-- NULLと非NULLの値を個別にカウント
SELECT
  COUNT(CASE WHEN name IS NULL THEN 1 END) AS null_names,
  COUNT(CASE WHEN name IS NOT NULL THEN 1 END) AS non_null_names
FROM users;
-- すべてのレコード数をカウント
total_records
-------------
3

-- 特定の列のレコード数をカウント
total_names
-------------
2

-- NULLと非NULLの値を個別にカウント
null_names | non_null_names
-------------+-------------
1          | 2

解説

上記のコードは、チュートリアルで説明した方法を実際に実行するためのサンプルコードです。

  • 最初の CREATE TABLE ステートメントは、users という名前のテーブルを作成します。
  • 次の INSERT INTO ステートメントは、サンプルデータテーブルに3つのレコードを挿入します。
  • 最後の3つの SELECT ステートメントは、それぞれ異なる方法でレコード数をカウントします。

実行方法

このコードを実行するには、MySQLなどのデータベース管理システムが必要です。

  1. データベース管理システムに接続します。
  2. 上記のコードをコピーして、データベース管理システムのクエリエディタに貼り付けます。
  3. クエリを実行します。



SQLでNULLと非NULLの値をカウントするその他の方法

IIF関数を使う

SELECT
  IIF(name IS NULL, 'NULL', 'NOT NULL') AS name_status,
  COUNT(*) AS total_records
FROM users
GROUP BY name_status;

このクエリは、IIF関数を使って name 列の値がNULLかどうかに基づいてレコードをグループ化し、各グループのレコード数をカウントします。

name_status | total_records
-------------+-------------
NULL        | 1
NOT NULL     | 2

COUNT DISTINCTを使う

SELECT
  COUNT(DISTINCT name) AS total_names
FROM users;

このクエリは、COUNT DISTINCT関数を使って、name 列の重複を除いたレコード数をカウントします。

total_names
-------------
2

CASE式とSUMを使う

SELECT
  SUM(CASE WHEN name IS NULL THEN 1 ELSE 0 END) AS null_names,
  SUM(CASE WHEN name IS NOT NULL THEN 1 ELSE 0 END) AS non_null_names
FROM users;
null_names | non_null_names
-------------+-------------
1          | 2

これらの方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。

  • COUNT(*) は最もシンプルですが、NULL値を含まないレコード数をカウントできません。
  • COUNT(列名) はNULL値を含まないレコード数をカウントできますが、NULL値を含むレコードがあるかどうかを確認できません。

sql


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