MariaDBでNULL値を含む属性を比較する:初心者向けチュートリアル

2024-04-14

MariaDBでNULL値を含む2つの属性を比較する方法

IS NULL と IS NOT NULL を使用する

これは、NULL値かどうかを直接チェックする最も単純な方法です。

SELECT *
FROM your_table
WHERE attribute1 IS NULL
OR attribute2 IS NULL;

この方法はシンプルでわかりやすいですが、NULLNOT NULL のみをチェックするだけなので、比較の複雑さを表現するには不向きです。

CASE 式を使用すると、NULL値を含む属性を比較する際に、より複雑な条件を表現できます。

SELECT *
FROM your_table
WHERE CASE
    WHEN attribute1 IS NULL THEN attribute2
    ELSE attribute1
END = CASE
    WHEN attribute2 IS NULL THEN attribute1
    ELSE attribute2
END;

この方法は、2つの属性を直接比較するのではなく、CASE 式を使用して両方の属性を同じ値に変換してから比較します。これにより、NULL値を含む属性を比較する際に、より柔軟な条件を表現できます。

COALESCE 関数は、最初の引数がNULLでない場合は最初の引数を返し、最初の引数がNULLの場合は2番目の引数を返します。これを使用して、NULL値を含む属性を比較する際に、NULL値を別の値に置き換えることができます。

SELECT *
FROM your_table
WHERE COALESCE(attribute1, 0) = COALESCE(attribute2, 0);

この方法は、NULL値を含む属性を比較する際に、NULL値を0などの別の値に置き換えるのに役立ちます。

IFNULL 関数は、最初の引数がNULLでない場合は最初の引数を返し、最初の引数がNULLの場合は2番目の引数を返します。これは COALESCE 関数に似ていますが、IFNULL 関数は値だけでなくデータ型も変換します。

SELECT *
FROM your_table
WHERE IFNULL(attribute1, 0) = IFNULL(attribute2, 0);

NULLIFZERO 関数は、最初の引数が0でない場合は最初の引数を返し、最初の引数が0の場合はNULLを返します。これは、数値属性を比較する際に、NULL値を0と区別するのに役立ちます。

SELECT *
FROM your_table
WHERE NULLIFZERO(attribute1) = NULLIFZERO(attribute2);

どの方法を使用するかは、比較する属性の種類と、比較したい内容によって異なります。

  • 単純にNULL値かどうかをチェックしたい場合は、IS NULLIS NOT NULL を使用するのが最も簡単です。
  • NULL値を含む属性を比較する際に、より複雑な条件を表現したい場合は、CASE 式を使用します。
  • NULL値を含む属性を比較する際に、NULL値を別の値に置き換える必要がある場合は、COALESCE 関数または IFNULL 関数を使用します。
  • 数値属性を比較する際に、NULL値を0と区別する必要がある場合は、NULLIFZERO 関数を使用します。

上記の方法はあくまでも例であり、状況に応じて他の方法を使用することもできます。

その他の注意事項

  • NULL値を含む属性を比較する際には、比較演算子 =!= を使用しても、常に期待通りの結果になるとは限りません。これは、NULL値は他のどの値とも等しくないとみなされるためです。
  • NULL値を含む属性を比較する際には、IS NULLIS NOT NULL などの関数を使用することをお勧めします。
  • NULL値を含む属性を比較する際には、比較したい内容を明確に理解しておくことが重要です。
  • [MariaDB Documentation: CASE](https://



MariaDBでNULL値を含む2つの属性を比較するサンプルコード

IS NULL と IS NOT NULL を使用する

-- ユーザーテーブルにおける "age" と "city" 属性を比較する

SELECT *
FROM users
WHERE age IS NULL
OR city IS NULL;

このクエリは、age 属性または city 属性がNULLであるすべてのユーザーを返します。

CASE 式を使用する

-- 商品テーブルにおける "price" と "discount" 属性を比較する

SELECT *
FROM products
WHERE CASE
    WHEN price IS NULL THEN discount
    ELSE price
END = CASE
    WHEN discount IS NULL THEN price
    ELSE discount
END;

このクエリは、price 属性と discount 属性の値が等しいすべての商品を返します。どちらの属性もNULLの場合は、両方の属性がNULLとして扱われます。

COALESCE 関数を使用する

-- 注文テーブルにおける "customer_id" と "shipping_address" 属性を比較する

SELECT *
FROM orders
WHERE COALESCE(customer_id, 0) = COALESCE(shipping_address, 0);

IFNULL 関数を使用する

-- 従業員テーブルにおける "salary" と "bonus" 属性を比較する

SELECT *
FROM employees
WHERE IFNULL(salary, 0) = IFNULL(bonus, 0);

NULLIFZERO 関数を使用する

-- 売上テーブルにおける "quantity" と "total_price" 属性を比較する

SELECT *
FROM sales
WHERE NULLIFZERO(quantity) = NULLIFZERO(total_price);

これらのサンプルコードはあくまでも例であり、状況に応じてさまざまな方法で使用できます。

MariaDBでNULL値を含む2つの属性を比較するには、さまざまな方法があります。どの方法を使用するかは、比較する属性の種類と、比較したい内容によって異なります。




MariaDBでNULL値を含む2つの属性を比較するその他の方法

GREATEST と LEAST 関数を使用する

GREATEST 関数は、引数の中で最も大きい値を返します。LEAST 関数は、引数の中で最も小さい値を返します。これらの関数を使用して、NULL値を含む2つの属性を比較することができます。

-- 商品テーブルにおける "price" と "discount" 属性を比較する

SELECT *
FROM products
WHERE GREATEST(price, discount) = LEAST(price, discount);
-- 注文テーブルにおける "customer_id" と "shipping_address" 属性を比較する

SELECT *
FROM orders
WHERE NULLIF(customer_id, shipping_address) IS NULL;

SUBSTRING_INDEX 関数は、文字列から指定した区切り文字までの最初の部分文字列を返します。この関数を使用して、NULL値を含む2つの属性を比較することができます。

-- ユーザーテーブルにおける "age" と "city" 属性を比較する

SELECT *
FROM users
WHERE SUBSTRING_INDEX(CONCAT(age, ',', city), ',', 1) = SUBSTRING_INDEX(CONCAT(city, ',', age), ',', 1);

JSON_VALUE 関数は、JSON文字列から指定したパスに一致する値を返します。この関数を使用して、JSON形式で保存されたNULL値を含む2つの属性を比較することができます。

-- 商品テーブルにおける "price" と "discount" 属性を比較する

SELECT *
FROM products
WHERE JSON_VALUE(JSON_OBJECT('price', price, 'discount', discount), '$.price') = JSON_VALUE(JSON_OBJECT('price', price, 'discount', discount), '$.discount');
-- 注文テーブルにおける "customer_id" と "shipping_address" 属性を比較する

SELECT *
FROM orders
WHERE XML_VALUE(XML_TYPE('<order><customer_id>' || customer_id || '</customer_id><shipping_address>' || shipping_address || '</shipping_address></order>'), '//customer_id') = XML_VALUE(XML_TYPE('<order><customer_id>' || customer_id || '</customer_id><shipping_address>' || shipping_address || '</shipping_address></order>'), '//shipping_address');

これらの方法は、状況に応じて使用することができます。どの方法を使用するかは、比較する属性の種類、データ型、およびパフォーマンス要件によって異なります。

注意事項

上記で紹介した方法の中には、複雑なものやパフォーマンスが低下する可能性のあるものもあります。そのため、状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。


mariadb


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