MySQL/MariaDB でリモートデータベースのダンプ時に発生する "Unknown column 'generation_expression' in 'field list'" エラーの解決方法

2024-07-27

MySQL/MariaDB でリモートデータベースをダンプしようとすると、"Unknown column 'generation_expression' in 'field list'" エラーが発生することがあります。これは、ダンプしようとしているデータベースに GENERATED 列が存在し、その列の generation_expression 定義がダンプを実行するユーザーにアクセス権がない場合に発生します。

解決方法

このエラーを解決するには、以下のいずれかの方法を実行する必要があります。

ダンプを実行するユーザーの権限を付与する

ダンプを実行するユーザーに、GENERATED 列の generation_expression 定義を参照する権限を付与する必要があります。具体的には、以下のコマンドを実行します。

GRANT SELECT ON *.* TO 'dump_user'@'%' WITH GRANT OPTION;

このコマンドを実行すると、dump_user ユーザーにすべてのデータベースのすべてのテーブルに対する SELECT 権限が付与されます。また、GRANT OPTION オプションを指定することで、このユーザーは他のユーザーにも権限を付与することができます。

generation_expression 定義をダンプから除外する

ダンプを実行するユーザーに generation_expression 定義を参照する権限を付与したくない場合は、ダンプから generation_expression 定義を除外することができます。具体的には、以下のコマンドを実行します。

mysqldump --skip-column-list generation_expression database_name > dump.sql

このコマンドを実行すると、database_name データベースのダンプが生成されますが、generation_expression 定義は含まれません。

--column-list オプションを使用する

ダンプする列を指定する --column-list オプションを使用することもできます。具体的には、以下のコマンドを実行します。

mysqldump --column-list col1,col2,col3 database_name > dump.sql

このコマンドを実行すると、col1col2col3 列のみを含む database_name データベースのダンプが生成されます。

注意事項

  • GENERATED 列は、MySQL 8.0 以降で導入された機能です。
  • generation_expression 定義は、列の値を自動的に生成するために使用されます。



GRANT SELECT ON *.* TO 'dump_user'@'%' WITH GRANT OPTION;

このコマンドを実行すると、dump_user ユーザーにすべてのデータベースのすべてのテーブルに対する SELECT 権限が付与されます。

mysqldump --skip-column-list generation_expression database_name > dump.sql
mysqldump --column-list col1,col2,col3 database_name > dump.sql

注:

  • 上記のコードはあくまで例であり、状況に合わせて変更する必要があります。



このエラーは、MySQL 8.10 以降の MySQL/MariaDB クライアントで発生することがあります。MySQL 8.10 以前のバージョンを使用している場合は、このエラーが発生しない可能性があります。

mysqldump コマンドを実行するサーバー上でダンプを実行する

リモートサーバーからではなく、mysqldump コマンドを実行するサーバー上でダンプを実行することで、このエラーを回避できる場合があります。


mysql mariadb dump



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