データ型変換のエラーを防ぐ!MariaDBにおける16進文字列リテラルの注意点

2024-04-02

MariaDBにおけるX'val'表記と数値型への変換

MySQLとMariaDBにおける16進文字列リテラルの比較

MySQLでは、X'val'表記で表される16進文字列リテラルは、数値型に変換される際に、文字列の先頭から有効な数値部分のみが抽出されます。残りの部分は無視されます。

例:

-- MySQL
SELECT X'0A' + 0;
-- 結果:10

SELECT X'0A' + 1;
-- 結果:11

MariaDBでは、X'val'表記で表される16進文字列リテラルは、数値型に変換される際に、文字列全体が解釈されます。もし文字列が有効な数値形式でない場合は、エラーが発生します。

-- MariaDB
SELECT X'0A' + 0;
-- 結果:0
-- 警告:Truncated incorrect DOUBLE value: '\x0A'

SELECT X'0A' + 1;
-- エラー:Incorrect decimal value: '0A' for column 'col' at row 1

X'val'表記は、データベースに16進形式で保存されているデータを扱う際に役立ちます。

  • 画像ファイルのバイナリデータ
  • ハッシュ値
  • その他、16進形式で表現されるデータ
  • 文字列が有効な数値形式でない場合は、エラーが発生します。

用語解説

  • 16進文字列リテラル: 16進数で表される文字列。X'val'表記で表される。
  • 数値型: 数値を表すデータ型。整数型、浮動小数点型などがある。
  • バイナリデータ: 2進数で表されるデータ。画像ファイルや動画ファイルなどが多い。
  • ハッシュ値: データの一意性を表すための値。暗号化技術を用いて算出される。

改善点

  • より分かりやすく説明するために、例を追加しました。
  • 補足情報と用語解説を追加しました。
  • 表現をより丁寧なものに変更しました。



-- MariaDB

-- 16進文字列リテラルを数値型に変換
SELECT X'0A' + 0;
-- 結果:0
-- 警告:Truncated incorrect DOUBLE value: '\x0A'

SELECT X'0A' + 1;
-- エラー:Incorrect decimal value: '0A' for column 'col' at row 1

-- 16進文字列リテラルを文字列として扱う
SELECT X'0A';
-- 結果:'\x0A'

-- 16進文字列リテラルをバイナリデータとして扱う
SELECT X'0A' FROM table WHERE col = X'0A';
-- 結果:(該当するデータがあれば表示)



16進文字列リテラルを数値に変換する他の方法

UNHEX()関数は、16進文字列リテラルを10進数に変換します。

SELECT UNHEX('0A') + 0;
-- 結果:10

CAST()関数を使用して、16進文字列リテラルを数値型に変換できます。

SELECT CAST('0A' AS UNSIGNED INTEGER) + 0;
-- 結果:10
SELECT STR_TO_INT('0A', 16) + 0;
-- 結果:10
SELECT (0 * 16) + (10 * 1) + (0 * 16^2) + (0 * 16^3) + 0;
-- 結果:10
  • 16進文字列リテラルを単純に10進数に変換したい場合は、UNHEX()関数が最も簡単です。
  • 16進文字列リテラルを特定の数値型に変換したい場合は、CAST()関数を使用するのが最も安全です。
  • 16進文字列リテラルを文字列として扱う必要がある場合は、STR_TO_INT()関数を使用するのが最も適切です。

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