データ型変換のエラーを防ぐ!MariaDBにおける16進文字列リテラルの注意点
MariaDBにおけるX'val'表記と数値型への変換
MySQLとMariaDBにおける16進文字列リテラルの比較
MySQLでは、X'val'
表記で表される16進文字列リテラルは、数値型に変換される際に、文字列の先頭から有効な数値部分のみが抽出されます。残りの部分は無視されます。
例:
-- MySQL
SELECT X'0A' + 0;
-- 結果:10
SELECT X'0A' + 1;
-- 結果:11
MariaDBでは、X'val'
表記で表される16進文字列リテラルは、数値型に変換される際に、文字列全体が解釈されます。もし文字列が有効な数値形式でない場合は、エラーが発生します。
-- MariaDB
SELECT X'0A' + 0;
-- 結果:0
-- 警告:Truncated incorrect DOUBLE value: '\x0A'
SELECT X'0A' + 1;
-- エラー:Incorrect decimal value: '0A' for column 'col' at row 1
X'val'
表記は、データベースに16進形式で保存されているデータを扱う際に役立ちます。
- 画像ファイルのバイナリデータ
- ハッシュ値
- その他、16進形式で表現されるデータ
- 文字列が有効な数値形式でない場合は、エラーが発生します。
用語解説
- 16進文字列リテラル: 16進数で表される文字列。
X'val'
表記で表される。 - 数値型: 数値を表すデータ型。整数型、浮動小数点型などがある。
- バイナリデータ: 2進数で表されるデータ。画像ファイルや動画ファイルなどが多い。
- ハッシュ値: データの一意性を表すための値。暗号化技術を用いて算出される。
改善点
- より分かりやすく説明するために、例を追加しました。
- 補足情報と用語解説を追加しました。
- 表現をより丁寧なものに変更しました。
-- MariaDB
-- 16進文字列リテラルを数値型に変換
SELECT X'0A' + 0;
-- 結果:0
-- 警告:Truncated incorrect DOUBLE value: '\x0A'
SELECT X'0A' + 1;
-- エラー:Incorrect decimal value: '0A' for column 'col' at row 1
-- 16進文字列リテラルを文字列として扱う
SELECT X'0A';
-- 結果:'\x0A'
-- 16進文字列リテラルをバイナリデータとして扱う
SELECT X'0A' FROM table WHERE col = X'0A';
-- 結果:(該当するデータがあれば表示)
16進文字列リテラルを数値に変換する他の方法
UNHEX()
関数は、16進文字列リテラルを10進数に変換します。
SELECT UNHEX('0A') + 0;
-- 結果:10
CAST()
関数を使用して、16進文字列リテラルを数値型に変換できます。
SELECT CAST('0A' AS UNSIGNED INTEGER) + 0;
-- 結果:10
SELECT STR_TO_INT('0A', 16) + 0;
-- 結果:10
SELECT (0 * 16) + (10 * 1) + (0 * 16^2) + (0 * 16^3) + 0;
-- 結果:10
- 16進文字列リテラルを単純に10進数に変換したい場合は、
UNHEX()
関数が最も簡単です。 - 16進文字列リテラルを特定の数値型に変換したい場合は、
CAST()
関数を使用するのが最も安全です。 - 16進文字列リテラルを文字列として扱う必要がある場合は、
STR_TO_INT()
関数を使用するのが最も適切です。
mariadb