JPAとMariaDBでカスタムIDジェネレータを使ってString型非主キー値を自動生成する方法
JPA と MariaDB で自動生成される String 型非主キー値
シナリオ
このシナリオでは、以下のテーブル構造を持つ Product
エンティティクラスを作成します。
@Entity
public class Product {
@Id
@GeneratedValue(strategy = GenerationType.IDENTITY)
private Long id;
@Column(unique = true, nullable = false)
private String productId;
// その他の製品情報
}
この場合、productId
属性は String 型の非主キー値であり、データベースに保存する前に自動生成する必要があります。
自動生成戦略
JPA では、以下のような様々な自動生成戦略が提供されています。
- IDENTITY: データベースによって自動的に生成されるシーケンス値を使用します。
- SEQUENCE: 指定されたシーケンスを使用して値を生成します。
- UUID: UUID を使用して値を生成します。
MariaDB では、IDENTITY
または UUID
戦略を使用するのが一般的です。
IDENTITY
戦略を使用するには、以下の設定が必要です。
@Id
@GeneratedValue(strategy = GenerationType.IDENTITY)
private Long id;
@Column(unique = true, nullable = false)
private String productId;
この設定により、productId
属性は MariaDB によって自動的に生成されるシーケンス値で初期化されます。
@Id
@GeneratedValue(strategy = GenerationType.UUID)
private Long id;
@Column(unique = true, nullable = false)
private String productId;
この設定により、productId
属性は UUID で初期化されます。
その他の考慮事項
productId
属性の長さを制限する必要がある場合は、@Column(length = N)
アノテーションを使用できます。
コード例
以下のコード例は、IDENTITY
戦略を使用して String 型の非主キー値を自動生成する方法を示しています。
@Entity
public class Product {
@Id
@GeneratedValue(strategy = GenerationType.IDENTITY)
private Long id;
@Column(unique = true, nullable = false, length = 20)
private String productId;
// その他の製品情報
}
このコード例では、productId
属性は最大 20 文字の長さの String 型で、データベースに保存する前に自動的に生成されます。
まとめ
JPA と MariaDB を使用して、String 型の非主キー値を自動生成するには、IDENTITY
または UUID
戦略を使用できます。これらの戦略は、データベースによって自動的に生成される値を使用することで、開発者の負担を軽減します。
@Entity
public class Product {
@Id
@GeneratedValue(strategy = GenerationType.IDENTITY)
private Long id;
@Column(unique = true, nullable = false, length = 20)
private String productId;
// その他の製品情報
@PrePersist
private void generateProductId() {
if (productId == null) {
productId = UUID.randomUUID().toString();
}
}
}
このコード例では、以下の処理が行われます。
@Entity
アノテーションを使用して、Product
クラスをエンティティクラスとして宣言します。@Id
アノテーションを使用して、id
属性を主キーとして宣言します。@GeneratedValue(strategy = GenerationType.IDENTITY)
アノテーションを使用して、id
属性の値をデータベースによって自動的に生成するように指定します。@Column(unique = true, nullable = false, length = 20)
アノテーションを使用して、productId
属性の制約を定義します。@PrePersist
アノテーションを使用して、エンティティが永続化する前にgenerateProductId()
メソッドを呼び出すように指定します。generateProductId()
メソッドは、productId
属性が null の場合、UUID を生成して設定します。
このコード例を使用することで、productId
属性はデータベースに保存する前に自動的に生成されます。
注意事項
このコード例はあくまでもサンプルであり、実際のアプリケーションでは状況に合わせて調整する必要があります。
JPA と MariaDB で自動生成される String 型非主キー値:その他の方法
シリアル番号は、データベースによって自動的に生成されるシーケンス値を使用して、一意の識別子を生成する方法です。
@Id
@GeneratedValue(strategy = GenerationType.SEQUENCE)
@SequenceGenerator(name = "product_id_seq", sequenceName = "product_id_seq", allocationSize = 1)
private Long id;
@Column(unique = true, nullable = false)
private String productId;
この例では、product_id_seq
という名前のシーケンスを使用して、productId
属性の値を生成します。allocationSize
属性は、シーケンスから一度に割り当てる値の数を指定します。
トリガーは、データベース操作によって自動的に実行されるコードの塊です。トリガーを使用して、productId
属性の値を生成することができます。
CREATE TRIGGER product_id_trigger
BEFORE INSERT ON product
FOR EACH ROW
SET NEW.product_id = UUID();
このトリガーは、product
テーブルに新しいレコードが挿入される前に実行され、productId
属性の値を UUID に設定します。
カスタム ID ジェネレータは、独自のロジックを使用して ID を生成する Java クラスです。
public class ProductIdGenerator implements IdGenerator {
@Override
public Serializable generate(LogicalContext context, Object entity) {
return UUID.randomUUID().toString();
}
}
この例では、ProductIdGenerator
という名前のカスタム ID ジェネレータクラスを作成します。このクラスは、generate()
メソッドを使用して UUID を生成します。
選択
使用する方法は、要件と好みによって異なります。
- IDENTITY 戦略: 最もシンプルで、多くの場合で十分です。
- UUID 戦略: 確実に一意な ID を生成する必要がある場合に適しています。
- シリアル番号: 順序付きの ID が必要な場合に適しています。
- トリガー: 複雑なロジックを使用して ID を生成する必要がある場合に適しています。
- カスタム ID ジェネレータ: 完全な制御が必要な場合に適しています。
注意事項
- 上記の方法はすべて、データベースのサポートが必要です。
- カスタム ID ジェネレータを使用する場合は、パフォーマンスとスレッドセーフティに注意する必要があります。
jpa mariadb