「ERROR: permission denied for sequence cities_id_seq using Postgres」を解決する
PostgreSQL エラー: シーケンス cities_id_seq の使用許可が拒否されました
このエラーは、PostgreSQLでシーケンス cities_id_seq
を使用しようとした際に、必要な権限がない場合に発生します。
原因
このエラーが発生する主な原因は次の2つです。
- シーケンス
cities_id_seq
に対する使用権限 (USAGE
) がない。
解決策
このエラーを解決するには、以下のいずれかの方法で必要な権限を付与する必要があります。
シーケンスに対する使用権限を付与する
GRANT USAGE ON SEQUENCE cities_id_seq TO <ユーザー名>;
シーケンスを所有するスキーマに対するSELECT権限を付与する
GRANT SELECT ON SCHEMA public TO <ユーザー名>;
権限付与の詳細
GRANT USAGE
: シーケンスの使用権限を付与します。この権限があると、currval()
やnextval()
などのシーケンス関連の関数を呼び出すことができます。GRANT SELECT
: スキーマに対するSELECT権限を付与します。この権限があると、スキーマ内のテーブルやシーケンスを参照することができます。<ユーザー名>
: 権限を付与するユーザーの名前を指定します。
補足
- 上記の例では、
public
スキーマに属するシーケンスcities_id_seq
を対象としています。 - 特定のロールに権限を付与したい場合は、
GRANT
コマンドのTO
オプションでロール名を指定します。
-- ユーザー postgres に対するシーケンス cities_id_seq の使用権限を付与する
GRANT USAGE ON SEQUENCE cities_id_seq TO postgres;
-- ユーザー public に対するシーケンス cities_id_seq の使用権限を付与する
GRANT USAGE ON SEQUENCE cities_id_seq TO public;
-- ロール admin に対するシーケンス cities_id_seq の使用権限を付与する
GRANT USAGE ON SEQUENCE cities_id_seq TO admin;
上記のように、GRANT USAGE
コマンドを使用して、ユーザー、グループ、またはロールにシーケンスに対する使用権限を付与することができます。
- 特定のスキーマに属するシーケンスを対象とする場合は、
GRANT
コマンドのON SEQUENCE
オプションでスキーマ名を指定します。
シーケンスに対する権限付与のその他の方法
ALTER SEQUENCE
コマンドを使用して、シーケンスの所有者を変更することで、間接的に権限を付与することができます。
ALTER SEQUENCE cities_id_seq OWNER TO <ユーザー名>;
上記のコマンドを実行すると、シーケンス cities_id_seq
の所有者が <ユーザー名>
になります。所有者には、シーケンスに対するすべての権限が自動的に付与されます。
pg_hba.conf
ファイルを使用して、特定のユーザーまたはグループに対してデータベースへのアクセス権限を付与することができます。
host database user method
localhost all postgres trust
localhost all public md5
上記の設定例では、postgres
ユーザーはパスワードなしで、public
グループはパスワード認証を使用して、すべてのデータベースにアクセスできます。
ロールを使用して、ユーザーに権限のセットを割り当てることができます。
CREATE ROLE my_role;
GRANT USAGE ON SEQUENCE cities_id_seq TO my_role;
GRANT SELECT ON SCHEMA public TO my_role;
ALTER USER <ユーザー名> SET ROLE my_role;
上記のコマンドを実行すると、my_role
ロールに cities_id_seq
シーケンスに対する使用権限と public
スキーマに対するSELECT権限が付与されます。その後、ALTER USER
コマンドを使用して、<ユーザー名>
ユーザーに my_role
ロールを割り当てます。
pgAdmin などのツールを使用して、GUI で権限を付与することができます。
PostgreSQLでシーケンスに対する権限を付与するには、GRANT
コマンド、ALTER SEQUENCE
コマンド、pg_hba.conf
ファイル、ロール、GUI ツールなどの方法があります。
それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、状況に応じて最適な方法を選択する必要があります。
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