SQL Server UNION で ORDER BY 句を使用してカスタムソートする方法

SQL Server UNION - デフォルトの ORDER BY 動作

例:

SELECT CustomerID, FirstName
FROM Customers
UNION
SELECT CustomerID, LastName
FROM Orders;

このクエリは、Customers テーブルと Orders テーブルの CustomerID 列に基づいて結果を結合します。デフォルトでは、結果は CustomerID、FirstName、LastName の順序でソートされます。

ORDER BY 句を使用して、UNION 結果のソート順序を指定することもできます。

SELECT CustomerID, FirstName
FROM Customers
UNION ALL
SELECT CustomerID, LastName
FROM Orders
ORDER BY CustomerID, LastName;

このクエリは、CustomerID 列と LastName 列に基づいて結果をソートします。

UNION には、UNION ALL と UNION の 2 つのバリエーションがあります。

• UNION ALL は、重複する行をすべて返します。

補足情報:

• ORDER BY 句は、UNION 結果のすべての列に適用されます。
• ORDER BY 句で使用する列は、UNION ステートメントのすべての SELECT ステートメントで定義されている必要があります。
• ORDER BY 句は、結果のソート順序にのみ影響を与えます。UNION の結果は、常に最初に SELECT ステートメントの列順序で結合されます。

SQL Server UNION - サンプルコード

例 1: デフォルトの ORDER BY 動作

SELECT CustomerID, FirstName, LastName
FROM Customers
UNION
SELECT CustomerID, OrderDetails, OrderDate
FROM Orders;

結果:

例 2: ORDER BY 句を使用したカスタム ソート

この例では、ORDER BY 句を使用して、結果を LastName、FirstName、CustomerID の順序でソートします。

SELECT CustomerID, FirstName, LastName
FROM Customers
UNION
SELECT CustomerID, OrderDetails, OrderDate
FROM Orders
ORDER BY LastName, FirstName, CustomerID;

例 3: UNION ALL を使用した重複行の表示

この例では、UNION ALL 演算子を使用して、Customers テーブルと Orders テーブルのデータを結合し、すべての行を表示します。重複する行も表示されます。

SELECT CustomerID, FirstName, LastName
FROM Customers
UNION ALL
SELECT CustomerID, OrderDetails, OrderDate
FROM Orders;

SQL Server UNION の代替方法

COMMON TABLE EXPRESSION (CTE)

CTE は、一時的な結果セットを定義するために使用できる一時的な名前付きクエリです。CTE を使用すると、複雑なクエリをより小さな、よりわかりやすい部分に分割できます。これは、UNION を使用するよりも読みやすく、保守しやすいクエリを作成するのに役立ちます。

WITH customer_data AS (
    SELECT CustomerID, FirstName, LastName
    FROM Customers
),
order_data AS (
    SELECT CustomerID, OrderDetails, OrderDate
    FROM Orders
)
SELECT *
FROM customer_data
UNION
SELECT *
FROM order_data;

このクエリは、上記の UNION クエリと同じ結果を返しますが、CTE を使用してクエリをより明確に構造化しています。

CROSS JOIN と GROUP BY

CROSS JOIN は、2 つのテーブルのすべての行を結合する特殊な種類の JOIN です。GROUP BY 句を CROSS JOIN と組み合わせて、重複する行を削除できます。

SELECT c.CustomerID, c.FirstName, c.LastName, o.OrderDetails, o.OrderDate
FROM Customers c
CROSS JOIN Orders o
GROUP BY c.CustomerID, c.FirstName, c.LastName, o.OrderDetails, o.OrderDate;

PIVOT テーブル

PIVOT テーブルは、列を行に変換し、値を集計するために使用できます。これは、UNION を使用するよりも複雑なデータの集計と分析に役立ちます。

SELECT *
FROM Customers
PIVOT (
    SUM(Quantity)
    FOR ProductName IN (Laptop, Keyboard, Monitor, Mouse, Headphones)
) AS sales;

このクエリは、各顧客が購入した各製品の数量を要約するピボットテーブルを作成します。

最適な方法は、特定のニーズによって異なります。 シンプルなクエリの場合は、UNION が適切な選択肢となる場合があります。より複雑なクエリの場合は、CTE、CROSS JOIN と GROUP BY、または PIVOT テーブルの方が適している場合があります。

その他の考慮事項:

• パフォーマンス: CTE と CROSS JOIN と GROUP BY は、UNION よりもパフォーマンスが優れている場合があります。
• 可読性: CTE は、クエリをより明確に構造化し、可読性を向上させるのに役立ちます。
• 保守性: CTE は、クエリをより小さな、より管理しやすい部分に分割するのに役立ち、保守性を向上させます。