SQL Serverで2つの異なるサーバーからデータを選択する方法
SQL Serverで2つの異なるサーバーからデータを選択するには、いくつかの方法があります。それぞれ的方法には長所と短所があり、状況に応じて最適な方法を選択する必要があります。
方法
-
リンクサーバーを使用すると、別のサーバー上のデータベースにアクセスしてクエリを実行することができます。これは、最も簡単で一般的な方法の一つです。
長所
- 設定が簡単
- 他の方法と比べて高速
短所
- すべてのデータベースサーバーでサポートされているわけではない
- セキュリティ上のリスクがある
-
OPENROWSETを使用すると、リモートサーバー上のテーブルに直接アクセスしてクエリを実行することができます。
- リンクサーバーよりも多くのデータベースサーバーでサポートされている
- より柔軟なクエリが可能
- 設定が複雑
- リンクサーバーよりも遅くなる場合がある
-
分散トランザクションを使用すると、複数のサーバー上のデータベースに対して単一のトランザクションとして操作を実行することができます。
- 複数のサーバー上のデータを一貫性のある状態で更新できる
- パフォーマンスの問題が発生しやすい
例
リンクサーバーを使用する
SELECT *
FROM [SERVER1].[DATABASE1].[dbo].[TABLE1]
INNER JOIN [SERVER2].[DATABASE2].[dbo].[TABLE2]
ON [SERVER1].[DATABASE1].[dbo].[TABLE1].[ID] = [SERVER2].[DATABASE2].[dbo].[TABLE2].[ID]
OPENROWSETを使用する
SELECT *
FROM OPENROWSET('SQLOLEDB', 'SERVER=SERVER2;DATABASE=DATABASE2;Integrated Security=True', '[dbo].[TABLE2]')
分散トランザクションを使用する
BEGIN DISTRIBUTED TRANSACTION
UPDATE [SERVER1].[DATABASE1].[dbo].[TABLE1]
SET [COLUMN1] = 'VALUE1'
WHERE [ID] = 1
UPDATE [SERVER2].[DATABASE2].[dbo].[TABLE2]
SET [COLUMN2] = 'VALUE2'
WHERE [ID] = 1
COMMIT DISTRIBUTED TRANSACTION
-- サーバー1のデータベース1のテーブル1と
-- サーバー2のデータベース2のテーブル2を結合する
SELECT *
FROM [SERVER1].[DATABASE1].[dbo].[TABLE1]
INNER JOIN [SERVER2].[DATABASE2].[dbo].[TABLE2]
ON [SERVER1].[DATABASE1].[dbo].[TABLE1].[ID] = [SERVER2].[DATABASE2].[dbo].[TABLE2].[ID]
-- サーバー2のデータベース2のテーブル2に直接アクセスする
SELECT *
FROM OPENROWSET('SQLOLEDB', 'SERVER=SERVER2;DATABASE=DATABASE2;Integrated Security=True', '[dbo].[TABLE2]')
-- サーバー1のデータベース1のテーブル1と
-- サーバー2のデータベース2のテーブル2を更新する
BEGIN DISTRIBUTED TRANSACTION
UPDATE [SERVER1].[DATABASE1].[dbo].[TABLE1]
SET [COLUMN1] = 'VALUE1'
WHERE [ID] = 1
UPDATE [SERVER2].[DATABASE2].[dbo].[TABLE2]
SET [COLUMN2] = 'VALUE2'
WHERE [ID] = 1
COMMIT DISTRIBUTED TRANSACTION
注記
- 上記のサンプルコードは、あくまで参考例です。実際の環境に合わせて変更する必要があります。
- リンクサーバーを使用する場合は、事前にリンクサーバーを作成する必要があります。
- OPENROWSETを使用する場合は、リモートサーバーへの接続情報とテーブル名などを正しく指定する必要があります。
- 分散トランザクションを使用する場合は、トランザクション処理に精通している必要があります。
-
SSISを使用する
-
サードパーティ製のツールを使用する
最適な方法は、以下の要素を考慮して決定する必要があります。
- データ量
- データの種類
- 処理速度
- セキュリティ
- コスト
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