MariaDBのStandardエディションとEnterpriseエディション、どちらを選ぶべきか

2024-04-02

確認方法

MariaDBのStandardエディションとEnterpriseエディションを確認するには、以下の方法があります。

バージョン情報を確認する

MariaDBのバージョン情報には、エディション情報が含まれています。以下のコマンドを実行して、バージョン情報を確認できます。

mariadb --version

出力例:

MariaDB Server 10.5.15-MariaDB-1:10.5.15+maria~bionic <some_hash>

Copyright (c) 2000, 2018, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.

This software comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY. This is free software, and you are welcome to redistribute it under certain conditions. See COPYING file for details.

出力例中の1:10.5.15+maria~bionicという部分がバージョン情報です。この情報から、以下のことが分かります。

  • MariaDBのバージョン:10.5.15
  • エディション:Standard
  • ソースリポジトリ:MariaDB
  • ビルド環境:Debian 10 "Buster"

Enterpriseエディションの場合、バージョン情報にEnterpriseという文字列が含まれます。

パッケージ名を確認する

dpkg -l mariadb-server*
II  mariadb-server-10.5  10.5.15-MariaDB-1:10.5.15+maria~bionic  amd64  Database server for MariaDB
II  mariadb-server-10.5-client  10.5.15-MariaDB-1:10.5.15+maria~bionic  amd64  Database client for MariaDB

出力例中のmariadb-server-10.5という部分がパッケージ名です。この情報から、以下のことが分かります。

設定ファイルを確認する

vim /etc/mysql/mariadb.conf.d/50-server.cnf

設定ファイル中のinnodb_default_row_formatという設定項目を確認します。

# The default row format for InnoDB tables.
#
# The possible values are:
#
#   * `compact` - Uses less disk space, but is slower for some queries.
#   * `dynamic` - Uses more disk space, but is faster for some queries.
#   * `redundant` - Uses the most disk space, but is the fastest for all queries.
#
# The default value is `dynamic`.
innodb_default_row_format = dynamic

出力例中のinnodb_default_row_format設定項目の値がredundantの場合、Enterpriseエディションを使用していることになります。

ステータス情報を確認する

mysql -uroot -p

パスワードを入力してログイン後、以下のコマンドを実行します。

SHOW VARIABLES LIKE 'version%';
Variable_name | Value
-------------- | --------
version       | 10.5.15-MariaDB-1:10.5.15+maria~bionic
version_comment | MariaDB Server

出力例中のversionという変数の値に、エディション情報が含まれます。

version = 10.5.15-MariaDB-1:10.5.15+maria~bionic

上記の-MariaDB-1という部分から、Standardエディションを使用していること分かります。




import subprocess
import re

def get_version():
    """
    MariaDBのバージョン情報を取得する

    Returns:
        str: バージョン情報
    """
    version_info = subprocess.run(['mariadb', '--version'], stdout=subprocess.PIPE).stdout.decode('utf-8')
    return version_info

def is_enterprise_edition(version_info):
    """
    MariaDBがEnterpriseエディションかどうかを判定する

    Args:
        version_info: バージョン情報

    Returns:
        bool: Enterpriseエディションの場合はTrue、それ以外はFalse
    """
    return re.search('Enterprise', version_info) is not None

def main():
    """
    メイン処理
    """
    version_info = get_version()
    is_enterprise = is_enterprise_edition(version_info)

    print(f"MariaDBバージョン: {version_info}")
    print(f"Enterpriseエディション: {is_enterprise}")

if __name__ == '__main__':
    main()

このコードを実行すると、以下のような出力が得られます。

MariaDBバージョン: 10.5.15-MariaDB-1:10.5.15+maria~bionic
Enterpriseエディション: False

補足

  • 上記のサンプルコードは、あくまで参考例です。実際の運用環境に合わせて、コードを修正する必要があります。
  • MariaDBのバージョンや環境によっては、上記の方法でエディションを確認できない場合があります。



MariaDBのStandardとEnterpriseエディションを確認する方法

公式ドキュメントを確認する

MariaDBの公式ドキュメントには、エディションごとの機能比較表が掲載されています。以下のURLからアクセスできます。

この表を確認することで、使用しているMariaDBがStandardエディションなのか、Enterpriseエディションなのかを確認できます。

サポートを受ける

MariaDBのEnterpriseエディションには、商用のサポートが含まれています。サポートを受けることで、エディションの確認や、その他の技術的な問題について協助を受けることができます。

有償ツールを使用する

MariaDBのエディションを確認するための有償ツールも存在します。これらのツールを使用することで、簡単にエディションを確認することができます。

ソースコードを確認する

MariaDBのソースコードを確認することで、エディションを確認することができます。ただし、この方法は高度な技術知識が必要となります。

MariaDBのStandardとEnterpriseエディションを確認するには、いくつかの方法があります。上記の方法を参考に、自分に合った方法を選択してください。


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