NULL値と重複データの罠: MariaDBのユニークキー制約の落とし穴

2024-04-02

MariaDBテーブルのユニークキーに関する奇妙な動作 (つまり、ユニークではない)

原因

解決策

以下の例では、usersテーブルにusername列があり、この列にユニークキーが設定されています。

CREATE TABLE users (
  id INT AUTO_INCREMENT PRIMARY KEY,
  username VARCHAR(255) UNIQUE,
  email VARCHAR(255)
);

しかし、username列にNULL値が挿入されているため、この列は実際にはユニークではありません。

INSERT INTO users (username, email) VALUES (NULL, '[email protected]');
INSERT INTO users (username, email) VALUES ('user2', '[email protected]');

この場合、username列はユニークであるはずですが、実際には2つの異なる値が挿入されています。

MariaDBテーブルでユニークキーを定義しても、実際にはユニークではないという奇妙な動作が発生する可能性があります。これは、NULL値、重複する値、データ型の問題、インデックスの破損などが原因で発生します。これらの問題を解決することで、ユニークキーが正しく機能するようにすることができます。




-- usersテーブルを作成
CREATE TABLE users (
  id INT AUTO_INCREMENT PRIMARY KEY,
  username VARCHAR(255) UNIQUE NOT NULL,
  email VARCHAR(255)
);

-- ユニークキー制約を確認
SHOW INDEX FROM users;

-- 重複する値を挿入しようとするとエラーが発生
INSERT INTO users (username, email) VALUES ('user1', '[email protected]');
INSERT INTO users (username, email) VALUES ('user1', '[email protected]');

-- NULL値を挿入しようとするとエラーが発生
INSERT INTO users (username, email) VALUES (NULL, '[email protected]');

このコードは、usersテーブルにusername列とemail列を持つテーブルを作成します。username列にはUNIQUE制約とNOT NULL制約が設定されています。

このコードを実行すると、以下の結果になります:

  • SHOW INDEX FROM users;コマンドを実行すると、username列にUNIQUE制約が設定されていることが確認できます。
  • 重複する値をusername列に挿入しようとすると、エラーが発生します。

このサンプルコードは、MariaDBテーブルでユニークキーを定義する方法を理解するのに役立ちます。




MariaDBテーブルでユニークキーを定義する他の方法

UNIQUE制約をALTER TABLEコマンドで追加する

既存のテーブルにユニークキー制約を追加するには、ALTER TABLEコマンドを使用できます。

ALTER TABLE users ADD UNIQUE (username);

このコマンドは、usersテーブルのusername列にUNIQUE制約を追加します。

PRIMARY KEY制約は、テーブル内の各行を一意に識別する列に設定されます。PRIMARY KEY制約は自動的にUNIQUE制約も設定します。

CREATE TABLE users (
  id INT AUTO_INCREMENT PRIMARY KEY,
  username VARCHAR(255)
);

このコードは、usersテーブルにid列とusername列を持つテーブルを作成します。id列はPRIMARY KEY制約が設定されているため、username列も自動的にUNIQUE制約になります。

UNIQUEインデックスを作成することで、列の値を一意に保つことができます。

CREATE INDEX idx_username ON users (username);

これらの方法のいずれを使用しても、MariaDBテーブルでユニークキーを定義することができます。

MariaDBテーブルでユニークキーを定義するには、いくつかの方法があります。どの方法を使用するかは、要件と好みによって異なります。


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