SQL Server のパフォーマンスを最適化するために知っておきたい!UPDATE 影響行数の分析手法

2024-05-21

SQL Server で UPDATE ステートメントの影響を受ける行数を取得する方法

@@ROWCOUNT 変数を使用する

最も簡単な方法は、@@ROWCOUNT システム変数を使用することです。この変数は、直前に実行された INSERTUPDATE、または DELETE ステートメントによって変更された行数を示します。

UPDATE Customers
SET ContactName = '山田太郎'
WHERE CustomerID = 12345;

SELECT @@ROWCOUNT;

上記の例では、Customers テーブルの CustomerID が 12345 である行の ContactName 列が '山田太郎' に更新されます。SELECT @@ROWCOUNT; ステートメントは 1 を返します。これは、1 行が更新されたことを意味します。

OUTPUT 句を使用すると、UPDATE ステートメントによって更新された行の情報を取得できます。この情報には、影響を受けた行数も含まれます。

UPDATE Customers
OUTPUT $action, CustomerID
SET ContactName = '山田太郎'
WHERE CustomerID = 12345;

上記の例では、$action 変数には更新された行数が格納されます。

トリガーを使用して、UPDATE ステートメントが実行されるたびにカスタム ロジックを実行できます。このロジックを使用して、影響を受けた行数を追跡することができます。

CREATE TRIGGER trg_Update_Customers
ON Customers
AFTER UPDATE
AS
BEGIN
    INSERT INTO AuditLog
    (
        TableName,
        Operation,
        RowCount
    )
    VALUES
    (
        'Customers',
        'UPDATE',
        @@ROWCOUNT
    );
END;

上記の例では、Customers テーブルが更新されるたびに、AuditLog テーブルにレコードが挿入されます。このレコードには、影響を受けた行数が含まれます。

  • 簡潔で簡単な方法が必要な場合は、@@ROWCOUNT 変数を使用します。
  • 更新された行に関する詳細情報が必要な場合は、OUTPUT 句を使用します。
  • 更新された行を追跡する監査証跡が必要な場合は、トリガーを使用します。



    @@ROWCOUNT 変数を使用する

    -- Customers テーブルに新しいレコードを挿入します。
    INSERT INTO Customers
    (
        CustomerID,
        ContactName,
        City
    )
    VALUES
    (
        12345,
        '田中一郎',
        '東京'
    );
    
    -- ContactName 列を '山田太郎' に更新します。
    UPDATE Customers
    SET ContactName = '山田太郎'
    WHERE CustomerID = 12345;
    
    -- 影響を受けた行数を表示します。
    SELECT @@ROWCOUNT;
    

    このコードを実行すると、次の出力が得られます。

    1
    

    これは、1 行が更新されたことを意味します。

    OUTPUT 句を使用する

    -- Customers テーブルに新しいレコードを挿入します。
    INSERT INTO Customers
    (
        CustomerID,
        ContactName,
        City
    )
    VALUES
    (
        12345,
        '田中一郎',
        '東京'
    );
    
    -- ContactName 列を '山田太郎' に更新し、更新された行の情報を表示します。
    UPDATE Customers
    OUTPUT $action, CustomerID
    SET ContactName = '山田太郎'
    WHERE CustomerID = 12345;
    
    1 12345
    

    最初の数字は影響を受けた行数、2 番目の数字は CustomerID です。

    トリガーを使用する

    -- Customers テーブルを作成します。
    CREATE TABLE Customers
    (
        CustomerID INT PRIMARY KEY,
        ContactName NVARCHAR(50),
        City NVARCHAR(50)
    );
    
    -- AuditLog テーブルを作成します。
    CREATE TABLE AuditLog
    (
        TableName NVARCHAR(50),
        Operation NVARCHAR(50),
        RowCount INT,
        Timestamp DATETIME DEFAULT GETDATE()
    );
    
    -- Customers テーブルに新しいレコードを挿入します。
    INSERT INTO Customers
    (
        CustomerID,
        ContactName,
        City
    )
    VALUES
    (
        12345,
        '田中一郎',
        '東京'
    );
    
    -- Customers テーブルが更新されるたびに AuditLog テーブルにレコードを挿入するトリガーを作成します。
    CREATE TRIGGER trg_Update_Customers
    ON Customers
    AFTER UPDATE
    AS
    BEGIN
        INSERT INTO AuditLog
        (
            TableName,
            Operation,
            RowCount
        )
        VALUES
        (
            'Customers',
            'UPDATE',
            @@ROWCOUNT
        );
    END;
    
    -- ContactName 列を '山田太郎' に更新します。
    UPDATE Customers
    SET ContactName = '山田太郎'
    WHERE CustomerID = 12345;
    
    -- AuditLog テーブルの内容を表示します。
    SELECT * FROM AuditLog;
    

    このコードを実行すると、AuditLog テーブルに次のレコードが挿入されます。

    TableName    Operation    RowCount    Timestamp
    -----------  ------------  -----------  ----------------------
    Customers    UPDATE       1           2024-05-21 02:51:23.000
    

    これは、Customers テーブルが更新され、1 行が影響を受けたことを意味します。




    SQL Server で UPDATE ステートメントの影響を受ける行数を取得するその他の方法

    ROWCOUNT_BIG システム変数を使用する

    @@ROWCOUNT 変数は、32 ビット整数値のみを格納できます。影響を受けた行数が 32 ビットを超える場合は、ROWCOUNT_BIG システム変数を使用する必要があります。

    UPDATE Customers
    SET ContactName = '山田太郎'
    WHERE CustomerID = 12345;
    
    SELECT ROWCOUNT_BIG;
    

    INFORMATION_SCHEMA ビューを使用して、影響を受けた行数の情報を取得することもできます。

    SELECT UPDATE_ROWS
    FROM INFORMATION_SCHEMA.OPERATION_STATISTICS
    WHERE SCHEMA_NAME = 'dbo'
    AND TABLE_NAME = 'Customers';
    

    このクエリは、dbo スキーマの Customers テーブルに対して実行された最後の UPDATE ステートメントによって更新された行数を返します。

    動的パフォーマンス ビューを使用する

    SQL Server 2016 以降では、動的パフォーマンス ビュー (DMV) を使用して、影響を受けた行数の情報を取得することもできます。

    SELECT total_write_rows
    FROM sys.dm_exec_query_statistics
    WHERE schema_name = 'dbo'
    AND object_name = 'Customers';
    
    • 影響を受けた行数が 32 ビットを超える可能性がある場合は、ROWCOUNT_BIG 変数を使用します。
    • 影響を受けた行数に関する詳細情報を取得する必要がある場合は、INFORMATION_SCHEMA ビューまたは DMV を使用します。

      sql sql-server


      【完全ガイド】ADO.NET Entity Framework で ID 列をマスターする

      ADO. NET Entity Framework は、.NET 開発者向けのオブジェクト関係マッパー (ORM) フレームワークです。エンティティと呼ばれるオブジェクトを使用して、データベースとのやり取りを抽象化します。エンティティは、データベースのテーブルと関連付けられ、ID 列などのプロパティを持つことができます。...


      RAISERROR、THROW、TRY...CATCH:UDF でエラーを処理するための適切なツールを選択する

      RAISERROR ステートメントを使用して、エラー メッセージとオプションの重症度レベルを報告できます。 構文は以下の通りです。メッセージ は、エラーを説明する文字列です。重症度 は、エラーの重大度を 1 から 21 の範囲で指定する整数です。 1 が最も重大で、21 が最も軽微です。...


      .hush メソッドを使ってRailsコンソールのSQLログ出力を一時的に無効化する

      ActiveRecord::Base. logger. level を設定することで、ログレベルを変更できます。デフォルトは Logger::DEBUG で、すべてのSQLクエリが出力されます。例:環境変数RAILS_LOG_LEVEL 環境変数を設定することで、ログレベルを変更できます。...


      【超便利】MySQLで現在の日付だけを取得する方法2選!今日の日付を簡単ゲット!

      NOW() 関数は、現在の日時を最も汎用的に取得するために使用されます。結果は YYYY-MM-DD HH:MM:SS 形式の文字列で、現在時刻だけでなく現在の日付も含まれます。CURDATE() 関数は、現在の日付のみを YYYY-MM-DD 形式の文字列として取得します。...


      1億行超のテーブルから未読記事を取得!MySQLで実現するデータベース設計

      主キーとインデックス主キーは、テーブル内の各行を一意に識別する列です。未読記事の取得には、記事IDを主キーとして使用するのが一般的です。インデックスは、特定の列に基づいてデータの検索を高速化するデータ構造です。未読記事の取得には、is_read列にインデックスを作成するのが効果的です。...