もう悩まない!PHPとMariaDBで発生する"Allowed memory size exhausted on select from DB"エラー:原因・解決策・予防策を徹底解説

2024-07-01

PHPとMariaDBにおける「Allowed memory size exhausted on select from DB」エラーの解決策

このエラーは、PHPスクリプトがMariaDBデータベースからデータを取得しようとした際に、割り当てられたメモリ量を超えてしまい発生します。データベースから取得するデータ量が多い場合や、クエリが非効率的な場合などに起こりやすいです。

解決策

このエラーを解決するには、以下の2つのアプローチがあります。

PHPで使用できるメモリを増やすことで、より多くのデータを処理することができます。方法はいくつかあります。

  • php.iniファイルを変更する

php.iniファイルには、memory_limitという設定項目があり、PHPで使用できる最大メモリ量を設定できます。この値を増やすことで、メモリ制限を緩和することができます。

memory_limit = 128M ; 128MBのメモリを使用できるよう設定
  • Webサーバーの設定を変更する

Webサーバーの設定によっては、memory_limitディレクティブを使用して、特定のスクリプトに対してのみメモリ制限を変更することができます。

データベースクエリを最適化することで、必要なデータのみを取得し、処理に必要なメモリ量を減らすことができます。

  • 不要な列をSELECTしない

SELECT句には、必要な列のみを指定するようにしましょう。不要な列を指定すると、不要なデータを取得することになり、メモリ使用量が増加します。

  • WHERE句を適切に使用する

WHERE句を使用して、取得するデータの条件を絞り込みましょう。条件を絞り込むことで、取得するデータ量を減らすことができ、メモリ使用量を減らすことができます。

    • サブクエリを避ける

    サブクエリは、処理が複雑になり、メモリ使用量が増加する可能性があります。サブクエリを使用する場合は、代替手段がないか検討しましょう。

    • キャッシュを利用する

    頻繁にアクセスされるデータは、キャッシュに保存することで、データベースへのアクセス回数を減らし、メモリ使用量を減らすことができます。

    • インデックスを使用する

    インデックスを使用することで、データベースからのデータ検索を効率化し、処理に必要なメモリ量を減らすことができます。

    • 古いデータを削除する

    不要なデータは定期的に削除することで、データベースの容量を削減し、メモリ使用量を減らすことができます。

      「Allowed memory size exhausted on select from DB」エラーは、PHPとMariaDBを使用する際に発生する一般的なエラーです。このエラーを解決するには、PHPで使用できるメモリを増やすか、データベースクエリを最適化するかする必要があります。上記で紹介した解決策を参考に、適切な対策を講じてください。




      ; 原来の設定
      memory_limit = 64M
      
      ; メモリ制限を128MBに増やす
      memory_limit = 128M
      

      Apacheの場合

      <IfModule mpm_fastcgi_module>
          <Directory /path/to/your/script>
              FcgidMaxRequestSize 128M
          </Directory>
      </IfModule>
      

      Nginxの場合

      location /path/to/your/script {
          fastcgi_param SCRIPT_FILENAME /path/to/your/script;
          fastcgi_param MEMORY_LIMIT 128M;
      }
      
      $sql = "SELECT id, name, email FROM users";
      
      $sql = "SELECT id, name, email FROM users WHERE id = 123";
      
      $sql = "SELECT u.id, u.name, u.email, p.name AS product_name FROM users AS u
      JOIN products AS p ON u.product_id = p.id";
      
      // サブクエリを使用する例
      $sql = "SELECT * FROM users WHERE id = (SELECT id FROM products WHERE name = '商品名')";
      
      // 代替手段:IN句を使用する
      $product_ids = [1, 2, 3];
      $sql = "SELECT * FROM users WHERE id IN (" . implode(',', $product_ids) . ")";
      
      $cache = new Memcached();
      $cache->addServer('localhost', 11211);
      
      $userId = 123;
      $user = $cache->get('user_' . $userId);
      
      if (!$user) {
          $sql = "SELECT * FROM users WHERE id = $userId";
          $result = $mysqli->query($sql);
          $user = $result->fetch_assoc();
      
          $cache->set('user_' . $userId, $user, 3600); // 1時間キャッシュする
      }
      
      echo $user['name'];
      
      CREATE INDEX idx_users_id ON users (id);
      
      DELETE FROM users WHERE created_at < '2024-01-01';
      

      注意事項

      • 上記のサンプルコードはあくまでも例であり、状況に合わせて変更する必要があります。
      • コードを変更する前に、必ずバックアップを取ってください。
      • 複雑な変更を行う場合は、事前に専門家に相談することをお勧めします。



      その他の解決策

      クエリビルダーを使用すると、複雑なクエリをより簡単に記述することができます。クエリビルダーは、不要なクエリを生成することを防ぎ、メモリ使用量を削減するのに役立ちます。

      データベース接続をプールすると、データベースへの接続を再確立する必要がなくなり、処理速度とメモリ使用量を向上させることができます。

      フレームワークを使用する

      LaravelやSymfonyなどのフレームワークを使用すると、データベースクエリやキャッシュなどの処理を効率的に行うための機能が用意されています。

      サーバーのハードウェアをアップグレードする

      メモリ容量やCPU性能が不足している場合は、サーバーのハードウェアをアップグレードすることで、問題を解決できる場合があります。

      別のデータベースを使用する

      MySQLよりもメモリ使用量の少ないデータベースを使用することで、問題を解決できる場合があります。PostgreSQLやMongoDBなどが候補となります。

        「Allowed memory size exhausted on select from DB」エラーは、様々な原因で発生する可能性があります。適切な解決策を見つけるためには、まずエラーの原因を特定する必要があります。上記で紹介した解決策を参考に、状況に合わせて最適な方法を選択してください。

        専門家の助けを借りる

        問題が複雑な場合は、PHPやデータベースの専門家に助けを求めることをお勧めします。専門家は、問題の原因を迅速に特定し、適切な解決策を提案することができます。


        php mariadb


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