【初心者向け】ALTER TABLEとDBMS_METADATAで制約を無効化

2024-04-06

Oracleのすべてのテーブル制約を無効にする方法

Oracleデータベースでは、テーブルのデータ整合性を保つために、様々な制約を設定することができます。しかし、場合によっては、すべての制約を一時的に無効にする必要がある場合があります。

この解説では、Oracleデータベースのすべてのテーブル制約を無効にする方法について、2つの方法を紹介します。

方法1: ALTER TABLE コマンドを使用する

全ての制約を無効にする

ALTER TABLE table_name DISABLE ALL CONSTRAINTS;

ALTER TABLE employees DISABLE ALL CONSTRAINTS;

特定の種類の制約のみを無効にする

ALTER TABLE table_name DISABLE CONSTRAINT constraint_type;
ALTER TABLE employees DISABLE CONSTRAINT PRIMARY KEY;

方法2: DBMS_METADATA パッケージを使用する

DECLARE
  l_table_name VARCHAR2(30);
  l_constraint_name VARCHAR2(30);
BEGIN
  FOR l_table_name IN (SELECT table_name FROM user_tables) LOOP
    FOR l_constraint_name IN (SELECT constraint_name FROM user_constraints WHERE table_name = l_table_name) LOOP
      DBMS_METADATA.DISABLE_CONSTRAINT(l_table_name, l_constraint_name);
    END LOOP;
  END LOOP;
END;
DECLARE
  l_table_name VARCHAR2(30);
  l_constraint_name VARCHAR2(30);
BEGIN
  FOR l_table_name IN (SELECT table_name FROM user_tables) LOOP
    FOR l_constraint_name IN (SELECT constraint_name FROM user_constraints WHERE table_name = l_table_name AND constraint_type = 'PRIMARY KEY') LOOP
      DBMS_METADATA.DISABLE_CONSTRAINT(l_table_name, l_constraint_name);
    END LOOP;
  END LOOP;
END;

注意事項

  • 制約を無効にする前に、データのバックアップを取ることを強く推奨します。
  • 制約を無効にした後、データの整合性を保つために、アプリケーションコードを変更する必要がある場合があります。
  • 制約を無効にした後は、できるだけ早く再度有効にすることを推奨します。



-- 全ての制約を無効にする
ALTER TABLE employees DISABLE ALL CONSTRAINTS;

-- 特定の種類の制約のみを無効にする
ALTER TABLE employees DISABLE CONSTRAINT PRIMARY KEY;
-- 全ての制約を無効にする
DECLARE
  l_table_name VARCHAR2(30);
  l_constraint_name VARCHAR2(30);
BEGIN
  FOR l_table_name IN (SELECT table_name FROM user_tables) LOOP
    FOR l_constraint_name IN (SELECT constraint_name FROM user_constraints WHERE table_name = l_table_name) LOOP
      DBMS_METADATA.DISABLE_CONSTRAINT(l_table_name, l_constraint_name);
    END LOOP;
  END LOOP;
END;

-- 特定の種類の制約のみを無効にする
DECLARE
  l_table_name VARCHAR2(30);
  l_constraint_name VARCHAR2(30);
BEGIN
  FOR l_table_name IN (SELECT table_name FROM user_tables) LOOP
    FOR l_constraint_name IN (SELECT constraint_name FROM user_constraints WHERE table_name = l_table_name AND constraint_type = 'PRIMARY KEY') LOOP
      DBMS_METADATA.DISABLE_CONSTRAINT(l_table_name, l_constraint_name);
    END LOOP;
  END LOOP;
END;

実行例

-- employees テーブルの全ての制約を無効にする
ALTER TABLE employees DISABLE ALL CONSTRAINTS;

-- employees テーブルの PRIMARY KEY 制約のみを無効にする
ALTER TABLE employees DISABLE CONSTRAINT PRIMARY KEY;
  • 上記のサンプルコードは、Oracle 12c を使用して実行しています。
  • 実行する前に、データベースのバージョンと要件に合わせてコードを修正する必要があります。



方法3: SQL Developer を使用する

SQL Developer は、Oracleデータベースを管理するためのGUIツールです。SQL Developerを使用して、すべてのテーブル制約を無効にする方法は次のとおりです。

  1. SQL Developerに接続します。
  2. オブジェクトナビゲータで、接続 > スキーマ > テーブル を展開します。
  3. 無効化したいテーブルを選択します。
  4. 右クリックして、制約の管理 を選択します。
  5. すべての制約の無効化 を選択します。

方法4: Oracle Enterprise Manager を使用する

  1. ナビゲーションペインで、データベース > <データベース名> > スキーマ > テーブル を展開します。
  2. 制約 タブをクリックします。

方法5: スクリプトを使用する

PL/SQLスクリプトを使用して、すべてのテーブル制約を無効にすることもできます。次の例は、すべてのテーブルの PRIMARY KEY 制約を無効にするスクリプトです。

DECLARE
  l_table_name VARCHAR2(30);
BEGIN
  FOR l_table_name IN (SELECT table_name FROM user_tables) LOOP
    EXECUTE IMMEDIATE 'ALTER TABLE ' || l_table_name || ' DISABLE CONSTRAINT PRIMARY KEY';
  END LOOP;
END;

sql oracle


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