SQLにおけるarray_agg関数の重複処理:DISTINCT、GROUP BY、ウィンドウ関数を使いこなす

2024-07-27

PostgreSQLのarray_agg関数で生成された重複を削除する方法

この問題を解決するには、いくつかの方法があります。

DISTINCTキーワードを使用する

最も簡単な方法は、DISTINCTキーワードを使用することです。これは、array_agg関数によって生成された配列から重複した要素を自動的に削除します。

SELECT DISTINCT array_agg(value) AS unique_values
FROM my_table;

GROUP BY句を使用する

別の方法は、GROUP BY句を使用することです。これは、各グループ内の重複した値のみを保持するようにarray_agg関数を強制します。

SELECT group_column, array_agg(value) AS unique_values
FROM my_table
GROUP BY group_column;

ウィンドウ関数を使用する

より高度な方法は、ウィンドウ関数を使用することです。ウィンドウ関数は、特定の行またはグループ内の値に基づいて計算を行うことができます。この場合、ROW_NUMBER関数を使用して各行に番号を割り当て、array_agg関数でその番号を使用することで、重複した値を排除することができます。

SELECT
  group_column,
  array_agg(value) FILTER (WHERE rn = 1) OVER (PARTITION BY group_column ORDER BY value) AS unique_values
FROM (
  SELECT
    group_column,
    value,
    ROW_NUMBER() OVER (PARTITION BY group_column ORDER BY value) AS rn
  FROM my_table
) AS subquery;

サブクエリを使用する

最も複雑な方法は、サブクエリを使用することです。この方法は、array_agg関数で生成された配列をサブクエリで選択し、その結果から重複した要素を削除します。

SELECT unique_values
FROM (
  SELECT array_agg(value) AS values
  FROM my_table
) AS subquery;

WITH temp AS (
  SELECT DISTINCT unnest(values) AS value
  FROM subquery
)
SELECT array_agg(value) AS unique_values
FROM temp;

これらの方法はそれぞれ異なる利点と欠点があります。最も適切な方法は、特定のニーズと要件によって異なります。

  • データ型: array_agg関数は、配列として集計される値のデータ型と一致するデータ型の配列を返します。
  • パフォーマンス: 使用する方法は、データ量とクエリのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。大規模なデータセットの場合は、DISTINCTキーワードを使用するか、ウィンドウ関数を使用する方が効率的である場合があります。



SELECT DISTINCT array_agg(value) AS unique_values
FROM my_table;

このクエリは、my_tableテーブル内のすべての値を単一の配列に集計し、重複した要素を削除します。結果は以下のようになります。

unique_values
------------------
{1, 2, 3, 4, 5}
SELECT group_column, array_agg(value) AS unique_values
FROM my_table
GROUP BY group_column;

このクエリは、group_column列ごとに値をグループ化し、各グループ内の重複を削除します。結果は以下のようになります。

group_column | unique_values
--------------+----------------
A            | {1, 2, 3}
B            | {4, 5}
SELECT
  group_column,
  array_agg(value) FILTER (WHERE rn = 1) OVER (PARTITION BY group_column ORDER BY value) AS unique_values
FROM (
  SELECT
    group_column,
    value,
    ROW_NUMBER() OVER (PARTITION BY group_column ORDER BY value) AS rn
  FROM my_table
) AS subquery;
group_column | unique_values
--------------+----------------
A            | {1}
B            | {4}
SELECT unique_values
FROM (
  SELECT array_agg(value) AS values
  FROM my_table
) AS subquery;

WITH temp AS (
  SELECT DISTINCT unnest(values) AS value
  FROM subquery
)
SELECT array_agg(value) AS unique_values
FROM temp;
unique_values
------------------
{1, 2, 3, 4, 5}



CTEを使用すると、複雑なクエリをより読みやすく、理解しやすいモジュールに分割することができます。この場合、CTEを使用して重複を削除するロジックをカプセル化することができます。

WITH unique_values AS (
  SELECT
    group_column,
    array_agg(DISTINCT value) FILTER (WHERE rn = 1) OVER (PARTITION BY group_column ORDER BY value) AS unique_values
  FROM (
    SELECT
      group_column,
      value,
      ROW_NUMBER() OVER (PARTITION BY group_column ORDER BY value) AS rn
    FROM my_table
  ) AS subquery
)
SELECT *
FROM unique_values;

LATERAL JOIN を使用する

LATERAL JOINを使用すると、サブクエリの結果をメインクエリに結合することができます。この場合、サブクエリを使用して重複を削除し、その結果をメインクエリに結合することができます。

SELECT
  t.group_column,
  a.value
FROM my_table AS t
LATERAL JOIN (
  SELECT DISTINCT array_agg(value) OVER (ORDER BY value) AS values
  FROM my_table AS s
  WHERE s.group_column = t.group_column
) AS a
ON a.values[1] = t.value;

ARRAY_AGG関数のDISTINCTオプションを使用する

PostgreSQL 14以降では、ARRAY_AGG関数にDISTINCTオプションが追加されました。このオプションを使用すると、重複した要素を自動的に削除することができます。

SELECT
  group_column,
  array_agg(DISTINCT value) AS unique_values
FROM my_table
GROUP BY group_column;

PL/pgSQL プロシージャを使用する

PL/pgSQLプロシージャを使用すると、より複雑なロジックを実装することができます。この場合、プロシージャを使用して重複を削除し、その結果をメインクエリに返すことができます。

CREATE OR REPLACE FUNCTION remove_duplicates(table_name text, column_name text)
RETURNS TABLE AS $$
DECLARE
  v_record RECORD;
  v_unique_values TABLE OF text;
BEGIN
  FOR v_record IN EXECUTE 'SELECT ' || column_name || ' FROM ' || table_name
  LOOP
    IF NOT FOUND IN (SELECT 1 FROM v_unique_values WHERE value = v_record.' || column_name) THEN
      INSERT INTO v_unique_values VALUES (v_record.' || column_name);
    END IF;
  END LOOP;

  RETURN TABLE v_unique_values;
END; $$ LANGUAGE plpgsql;

SELECT *
FROM remove_duplicates('my_table', 'value');

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