SQLiteでテーブルを更新し、そのテーブル自体に基づいて平均値を計算する方法

SQLite でテーブルを更新し、そのテーブル自体に基づいて平均値を計算する方法

テーブル自体に基づいて平均値を計算するには、まずその平均値を取得する必要があります。これには、AVG() 関数を使用できます。次に、UPDATE ステートメントを使用して、平均値を目的の列に更新します。

以下に、その方法を示す例です。

-- customers テーブルを作成する
CREATE TABLE customers (
  id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
  name TEXT NOT NULL,
  email TEXT NOT NULL,
  purchase_amount REAL NOT NULL
);

-- データを挿入する
INSERT INTO customers (name, email, purchase_amount)
VALUES
  ('Alice', '[email protected]', 100.00),
  ('Bob', '[email protected]', 200.00),
  ('Charlie', '[email protected]', 300.00);

-- すべての顧客の平均購入金額を取得する
SELECT AVG(purchase_amount) AS average_purchase_amount
FROM customers;

-- 'purchase_amount' 列を平均購入金額で更新する
UPDATE customers
SET purchase_amount = (
  SELECT AVG(purchase_amount)
  FROM customers
);

この例では、まず customers テーブルを作成します。次に、3 件のデータレコードをテーブルに挿入します。次に、すべての顧客の平均購入金額を取得するクエリを実行します。最後に、UPDATE ステートメントを使用して、purchase_amount 列を平均購入金額で更新します。

• WHERE 句を使用して、更新対象の行をさらに絞り込むことができます。たとえば、特定の顧客の購入金額のみを更新するには、次のようにします。

UPDATE customers
SET purchase_amount = (
  SELECT AVG(purchase_amount)
  FROM customers
  WHERE id = 1
)
WHERE id = 1;

• サブクエリを使用して、より複雑な計算を実行できます。たとえば、各顧客の購入金額を、全体の平均購入金額に対する割合で更新するには、次のようにします。

UPDATE customers
SET purchase_amount = purchase_amount / (
  SELECT AVG(purchase_amount)
  FROM customers
);

この例では、各顧客の purchase_amount が、全体の平均購入金額で除算されます。

-- customers テーブルを作成する
CREATE TABLE customers (
  id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
  name TEXT NOT NULL,
  email TEXT NOT NULL,
  purchase_amount REAL NOT NULL
);

-- データを挿入する
INSERT INTO customers (name, email, purchase_amount)
VALUES
  ('Alice', '[email protected]', 100.00),
  ('Bob', '[email protected]', 200.00),
  ('Charlie', '[email protected]', 300.00);

-- すべての顧客の平均購入金額を取得する
SELECT AVG(purchase_amount) AS average_purchase_amount
FROM customers;

-- 'purchase_amount' 列を平均購入金額で更新する
UPDATE customers
SET purchase_amount = (
  SELECT AVG(purchase_amount)
  FROM customers
);

1. customers という名前のテーブルを作成します。このテーブルには、顧客 ID、名前、メール アドレス、購入金額の 4 つの列があります。
2. 3 件のデータレコードをテーブルに挿入します。
3. すべての顧客の平均購入金額を取得します。
4. purchase_amount 列を平均購入金額で更新します。

このコードを実行すると、次の出力が得られます。

150.00

また、customers テーブルの内容は次のようになります。

id | name       | email                 | purchase_amount
----+------------+----------------------+----------------
1  | Alice     | [email protected]     | 100.00
2  | Bob       | [email protected]       | 200.00
3  | Charlie   | [email protected]   | 300.00

各顧客の purchase_amount 列は、全体の平均購入金額 (150.00) で更新されています。

ウィンドウ関数を使用する

SQLiteには、ウィンドウ関数と呼ばれる特殊な関数が用意されています。ウィンドウ関数は、現在の行だけでなく、その周辺の行のデータにもアクセスして処理することができます。この機能を利用することで、テーブル自体を参照せずに平均値を計算することができます。

以下に、ウィンドウ関数を使用した例を示します。

-- customers テーブルを作成する
CREATE TABLE customers (
  id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
  name TEXT NOT NULL,
  email TEXT NOT NULL,
  purchase_amount REAL NOT NULL
);

-- データを挿入する
INSERT INTO customers (name, email, purchase_amount)
VALUES
  ('Alice', '[email protected]', 100.00),
  ('Bob', '[email protected]', 200.00),
  ('Charlie', '[email protected]', 300.00);

-- 'purchase_amount' 列を、その行の平均購入金額で更新する
UPDATE customers
SET purchase_amount = AVG(purchase_amount)
OVER (PARTITION BY 1);

この例では、AVG() 関数と OVER 句を使用して、各顧客の purchase_amount 列を、その顧客の購入履歴全体の平均金額で更新しています。PARTITION BY 1 句は、AVG() 関数を顧客 ID ごとにグループ化することを指定します。

CTE (Common Table Expression) を使用する

CTE (Common Table Expression) は、一時的な結果セットを定義するために使用できる構文です。CTE を使用することで、複雑なクエリをより小さな、わかりやすい部分に分割することができます。

以下に、CTE を使用した例を示します。

-- customers テーブルを作成する
CREATE TABLE customers (
  id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
  name TEXT NOT NULL,
  email TEXT NOT NULL,
  purchase_amount REAL NOT NULL
);

-- データを挿入する
INSERT INTO customers (name, email, purchase_amount)
VALUES
  ('Alice', '[email protected]', 100.00),
  ('Bob', '[email protected]', 200.00),
  ('Charlie', '[email protected]', 300.00);

-- すべての顧客の平均購入金額を計算する CTE を定義する
WITH average_purchase_amount AS (
  SELECT id, AVG(purchase_amount) AS average_purchase_amount
  FROM customers
  GROUP BY id
)

-- 'purchase_amount' 列を CTE の 'average_purchase_amount' 列で更新する
UPDATE customers
SET purchase_amount = a.average_purchase_amount
FROM customers c
JOIN average_purchase_amount a ON c.id = a.id;

この例では、まず average_purchase_amount という名前の CTE を定義します。この CTE は、すべての顧客の ID と、その顧客の平均購入金額を計算します。次に、UPDATE ステートメントを使用して、customers テーブルの purchase_amount 列を、average_purchase_amount CTE の average_purchase_amount 列で更新します。

上記で紹介した方法は、それぞれ異なる長所と短所があります。

• CTE を使用するする方法: この方法は、複雑なクエリをより小さな、わかりやすい部分に分割することができます。ただし、他の方法よりもコードが冗長になる可能性があります。
• ウィンドウ関数を使用する方法: この方法は、シンプルでわかりやすいコードが書けます。ただし、すべての SQLite バージョンで利用できるわけではないことに注意する必要があります。

どの方法を使用するかは、個々のニーズと好みによって異なります。

• 必要に応じて、WHERE 句を使用して、更新対象の行をさらに絞り込むことができます。
• 上記の例では、purchase_amount 列を更新するために UPDATE ステートメントを使用しています。ただし、SELECT ステートメントを使用して、平均値を新しい列に格納することもできます。