バッチ処理、INSERT ... VALUES、INSERT ... SELECTを比較徹底解説

2024-07-27

SQLite で複数行を効率的に挿入する方法

バッチ処理

BEGIN TRANSACTION;

INSERT INTO table_name (column1, column2, ...) VALUES (value11, value12, ...);
INSERT INTO table_name (column1, column2, ...) VALUES (value21, value22, ...);
...
COMMIT;

INSERT ... VALUES 構文

INSERT INTO table_name (column1, column2, ...)
VALUES
  (value11, value12, ...),
  (value21, value22, ...),
  ...;

この構文は、バッチ処理よりも簡潔で、読みやすいコードを書くことができます。

INSERT ... SELECT 構文を使用すると、別のテーブルからデータを抽出して、新しいテーブルに挿入することができます。

INSERT INTO table_name (column1, column2, ...)
SELECT column1, column2, ...
FROM source_table;

この構文は、既存のデータを新しいテーブルにコピーしたり、複雑なデータ変換を行う際に役立ちます。

SQLite で複数行を効率的に挿入するには、バッチ処理、INSERT ... VALUES 構文、INSERT ... SELECT 構文のいずれかを使用することができます。それぞれの方法には長所と短所があるので、状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。

  • INSERT ... SELECT 構文を使用する場合は、抽出するデータ量が多すぎると、パフォーマンスが低下する可能性があります。そのような場合は、抽出するデータを分割して挿入することをお勧めします。
  • SQLite のバージョンによっては、INSERT ... VALUES 構文で複数行を挿入する際にパフォーマンスが低下する場合があります。そのような場合は、バッチ処理を使用することをお勧めします。



バッチ処理

import sqlite3

connection = sqlite3.connect('database.db')
cursor = connection.cursor()

# バッチサイズを 100 に設定
batch_size = 100

# データの準備
data = [
    (1, 'Alice', 30),
    (2, 'Bob', 25),
    (3, 'Charlie', 40),
    # ...
]

# データをバッチ処理で挿入
for i in range(0, len(data), batch_size):
    batch_data = data[i:i + batch_size]
    cursor.executemany('INSERT INTO users (id, name, age) VALUES (?, ?, ?)', batch_data)

connection.commit()
connection.close()
import sqlite3

connection = sqlite3.connect('database.db')
cursor = connection.cursor()

# データの準備
data = [
    (1, 'Alice', 30),
    (2, 'Bob', 25),
    (3, 'Charlie', 40),
    # ...
]

# データを INSERT ... VALUES 構文で挿入
cursor.executemany('INSERT INTO users (id, name, age) VALUES (:id, :name, :age)', data)

connection.commit()
connection.close()
import sqlite3

connection = sqlite3.connect('database.db')
cursor = connection.cursor()

# データの準備
data = [
    (1, 'Alice', 30),
    (2, 'Bob', 25),
    (3, 'Charlie', 40),
    # ...
]

# データを一時テーブルに挿入
cursor.executemany('INSERT INTO tmp_users (id, name, age) VALUES (?, ?, ?)', data)

# 一時テーブルからデータを新しいテーブルに挿入
cursor.execute('INSERT INTO users (id, name, age) SELECT id, name, age FROM tmp_users')

# 一時テーブルを削除
cursor.execute('DROP TABLE tmp_users')

connection.commit()
connection.close()

これらのコードはあくまでも例であり、状況に合わせて適宜変更する必要があります。

注意事項

  • データベースファイル 'database.db' は、既に存在しているものと仮定しています。
  • コードを実行する前に、必要なライブラリをインストールする必要があります。
  • 上記のコードは、Python 3.x を使用していることを前提としています。



REPLACE INTO 構文

REPLACE INTO 構文を使用すると、既存のレコードを更新または挿入することができます。

REPLACE INTO table_name (column1, column2, ...)
VALUES (value11, value12, ...);

この構文は、主キーが一致する既存のレコードを新しい値で更新します。主キーが一致しない場合は、新しいレコードが挿入されます。

UPSERT 構文

UPSERT 構文は、SQLite 3.31.0 以降で使用できるもので、REPLACE INTO 構文と同様の機能を提供します。ただし、UPSERT 構文は、主キーが一致する既存のレコードを更新する場合でも、常に新しいレコードとして挿入するという点が異なります。

INSERT OR REPLACE INTO table_name (column1, column2, ...)
VALUES (value11, value12, ...);

外部ライブラリの使用

SQLite には、複数行を効率的に挿入するための外部ライブラリもいくつか用意されています。

これらのライブラリを使用すると、より複雑なデータ挿入操作を簡単に実行することができます。

各方法の比較

方法長所短所
バッチ処理シンプル個別に INSERT 文を実行するため、パフォーマンスが低下する可能性がある
INSERT ... VALUES 構文簡潔で読みやすい大量のデータを挿入する場合は、パフォーマンスが低下する可能性がある
INSERT ... SELECT 構文既存のデータを新しいテーブルにコピーしたり、複雑なデータ変換を行うのに役立つ抽出するデータ量が多すぎると、パフォーマンスが低下する可能性がある
REPLACE INTO 構文既存のレコードを更新または挿入できる主キーが不明な場合は、意図しないレコードが更新される可能性がある
UPSERT 構文REPLACE INTO 構文よりも安全SQLite 3.31.0 以降でのみ使用可能
外部ライブラリの使用複雑なデータ挿入操作を簡単に実行できるライブラリのインストールと設定が必要

sqlite



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