PostgreSQL 関数内で SELECT 結果を返す方法: TEMPORARY TABLE を使用する

2024-04-10

PostgreSQL 関数内で SELECT 結果を返す方法

RETURNS SETOF を使用する

この方法は、SELECT 結果をそのまま返すのに最も簡単な方法です。

CREATE FUNCTION get_users() RETURNS SETOF users AS
$$
SELECT * FROM users;
$$
LANGUAGE SQL;

SELECT * FROM get_users();

この例では、get_users という名前の関数を作成しています。 この関数は users テーブルのすべてのレコードを返し、RETURNS SETOF users という宣言によって、その結果が users 型のレコードのセットであることを示しています。

OUT パラメータを使用する

この方法は、複数の値を返す場合や、複雑な結果を返す場合に便利です。

CREATE FUNCTION get_user_info(id INT) RETURNS RECORD AS
$$
DECLARE
  user_name VARCHAR(255);
  user_email VARCHAR(255);
BEGIN
  SELECT name, email
  INTO user_name, user_email
  FROM users
  WHERE id = $1;

  RETURN RECORD(
    name = user_name,
    email = user_email
  );
END;
$$
LANGUAGE SQL;

SELECT * FROM get_user_info(1);

この例では、get_user_info という名前の関数を作成しています。 この関数は users テーブルから 1 つのレコードを取得し、そのレコードの nameemail カラムを返します。

TEMPORARY TABLE を使用する

この方法は、大量のデータを返す場合に便利です。

CREATE FUNCTION get_large_data() RETURNS SETOF large_data AS
$$
BEGIN
  CREATE TEMPORARY TABLE tmp_data (
    id INT,
    data TEXT
  );

  INSERT INTO tmp_data
  SELECT id, data
  FROM large_data;

  RETURN QUERY SELECT * FROM tmp_data;
END;
$$
LANGUAGE SQL;

SELECT * FROM get_large_data();

この例では、get_large_data という名前の関数を作成しています。 この関数は large_data テーブルのすべてのレコードを tmp_data という一時テーブルにコピーし、その一時テーブルを返します。

PostgreSQL 9.5 以降では、RETURNS TABLE を使用して、テーブルのように結果を返すことができます。

CREATE FUNCTION get_users() RETURNS TABLE (
  id INT,
  name VARCHAR(255),
  email VARCHAR(255)
) AS
$$
SELECT * FROM users;
$$
LANGUAGE SQL;

SELECT * FROM get_users();



CREATE FUNCTION get_users() RETURNS SETOF users AS
$$
SELECT * FROM users;
$$
LANGUAGE SQL;

SELECT * FROM get_users();
CREATE FUNCTION get_user_info(id INT) RETURNS RECORD AS
$$
DECLARE
  user_name VARCHAR(255);
  user_email VARCHAR(255);
BEGIN
  SELECT name, email
  INTO user_name, user_email
  FROM users
  WHERE id = $1;

  RETURN RECORD(
    name = user_name,
    email = user_email
  );
END;
$$
LANGUAGE SQL;

SELECT * FROM get_user_info(1);
CREATE FUNCTION get_large_data() RETURNS SETOF large_data AS
$$
BEGIN
  CREATE TEMPORARY TABLE tmp_data (
    id INT,
    data TEXT
  );

  INSERT INTO tmp_data
  SELECT id, data
  FROM large_data;

  RETURN QUERY SELECT * FROM tmp_data;
END;
$$
LANGUAGE SQL;

SELECT * FROM get_large_data();
CREATE FUNCTION get_users() RETURNS TABLE (
  id INT,
  name VARCHAR(255),
  email VARCHAR(255)
) AS
$$
SELECT * FROM users;
$$
LANGUAGE SQL;

SELECT * FROM get_users();

これらのサンプルコードは、PostgreSQL 関数内で SELECT 結果を返す方法を理解するのに役立ちます。

注意: これらのサンプルコードはあくまでも参考です。 実際のコードは、要件に合わせて変更する必要があります。




この方法は、SELECT 結果を返さずに、副作用のみを発生させる場合に使用します。

CREATE FUNCTION update_user_status(id INT, status VARCHAR(255)) RETURNS VOID AS
$$
BEGIN
  UPDATE users
  SET status = $2
  WHERE id = $1;
END;
$$
LANGUAGE SQL;

CALL update_user_status(1, 'active');
  • RAISE NOTICE を使用する:
CREATE FUNCTION check_user_age(id INT) RETURNS VOID AS
$$
BEGIN
  IF age < 18 THEN
    RAISE NOTICE 'User is too young.';
  END IF;
END;
$$
LANGUAGE SQL;

CALL check_user_age(10);

  • PERFORM を使用する:

この方法は、別の関数を実行し、その結果を返す場合に使用します。

CREATE FUNCTION get_user_info(id INT) RETURNS RECORD AS
$$
BEGIN
  RETURN PERFORM get_user_info_by_id($1);
END;
$$
LANGUAGE SQL;

CREATE FUNCTION get_user_info_by_id(id INT) RETURNS RECORD AS
$$
SELECT * FROM users
WHERE id = $1;
$$
LANGUAGE SQL;

SELECT * FROM get_user_info(1);

これらの方法は、特定の状況で役立ちます。

どの方法を使用するべきかは、要件によって異なります。 以下は、いくつかの一般的なガイドラインです。

  • 単純な SELECT 結果を返す場合は、RETURNS SETOF を使用します。
  • 副作用のみを発生させる場合は、RETURNS VOID を使用します。
  • メッセージを表示する場合は、RAISE NOTICE を使用します。
  • 別の関数を実行する場合は、PERFORM を使用します。

PostgreSQL 関数内で SELECT 結果を返す方法はいくつかあります。 どの方法を使用するべきかは、要件によって異なります。 上記の情報を参考に、適切な方法を選択してください。


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