SQLite pragma (journal_mode) statement の永続性: 詳細な日本語解説
しかし、pragma
ステートメントは一時的な変更しか行わないため、データベースを再起動すると、設定が元に戻ってしまいます。そこで、journal_mode
ステートメントの設定を永続化する方法について説明します。
永続化方法
PRAGMA ステートメントをデータベースファイルに埋め込む
SQLite は、データベースファイル内に SQL ステートメントを埋め込む機能を提供しています。この機能を利用して、journal_mode
ステートメントをデータベースファイルに埋め込むことで、永続化することができます。
PRAGMA journal_mode = "NORMAL";
上記のように、PRAGMA
ステートメントをデータベースファイルの先頭に埋め込むことで、データベースを再起動しても journal_mode
設定が保持されます。
設定ファイルを使用する
SQLite は、sqlite3.config
などの設定ファイルを使用して、データベースのデフォルト設定を指定することができます。この設定ファイルに journal_mode
設定を記述することで、永続化することができます。
journal_mode = "NORMAL"
上記のように、journal_mode
設定を sqlite3.config
ファイルに記述することで、すべてのデータベースに対して、デフォルトで NORMAL
ジャーナリングモードが適用されます。
環境変数を使用する
SQLite は、SQLITE_JOURNAL_MODE
環境変数を使用して、ジャーナリングモードを設定することができます。この環境変数を設定することで、永続化することができます。
set SQLITE_JOURNAL_MODE=NORMAL
上記のように、SQLITE_JOURNAL_MODE
環境変数を NORMAL
に設定することで、すべてのデータベースに対して、デフォルトで NORMAL
ジャーナリングモードが適用されます。
プログラムコードで設定する
アプリケーションプログラム内で PRAGMA
ステートメントを実行することで、journal_mode
設定を永続化することができます。
try (Connection conn = DriverManager.getConnection("jdbc:sqlite:mydb.db")) {
conn.createStatement().execute("PRAGMA journal_mode = 'NORMAL'");
// ...
}
上記のように、Connection
オブジェクトを使用して PRAGMA
ステートメントを実行することで、データベース接続中に journal_mode
設定を永続化することができます。
注意事項
- 上記の方法で
journal_mode
設定を永続化する場合、既存のデータベースファイルには適用されないことに注意が必要です。既存のデータベースファイルに対して設定を変更したい場合は、ALTER DATABASE
ステートメントを使用する必要があります。 - 設定ファイルや環境変数を使用する場合は、すべてのユーザーが設定にアクセスできることを確認する必要があります。
- プログラムコードで設定する場合、アプリケーションが常に実行されている必要があることに注意が必要です。
データベースファイルに埋め込む
-- データベースファイルの先頭に PRAGMA ステートメントを埋め込む
PRAGMA journal_mode = "NORMAL";
-- 既存のデータを含むデータベースファイルを作成
CREATE TABLE mytable (id INTEGER PRIMARY KEY, name TEXT);
INSERT INTO mytable (name) VALUES ("Alice");
INSERT INTO mytable (name) VALUES ("Bob");
-- データベースを再起動しても、journal_mode 設定は保持される
.quit
sqlite mydb.db
-- sqlite3.config ファイルを作成
journal_mode = "NORMAL"
-- データベースを作成して操作する
sqlite mydb.db
CREATE TABLE mytable (id INTEGER PRIMARY KEY, name TEXT);
INSERT INTO mytable (name) VALUES ("Alice");
INSERT INTO mytable (name) VALUES ("Bob");
-- データベースを再起動しても、journal_mode 設定は保持される
.quit
sqlite mydb.db
-- SQLITE_JOURNAL_MODE 環境変数を設定
set SQLITE_JOURNAL_MODE=NORMAL
-- データベースを作成して操作する
sqlite mydb.db
CREATE TABLE mytable (id INTEGER PRIMARY KEY, name TEXT);
INSERT INTO mytable (name) VALUES ("Alice");
INSERT INTO mytable (name) VALUES ("Bob");
-- データベースを再起動しても、journal_mode 設定は保持される
.quit
sqlite mydb.db
import java.sql.*;
public class SQLiteJournalMode {
public static void main(String[] args) {
try (Connection conn = DriverManager.getConnection("jdbc:sqlite:mydb.db")) {
conn.createStatement().execute("PRAGMA journal_mode = 'NORMAL'");
// データベース操作を行う
Statement stmt = conn.createStatement();
stmt.execute("CREATE TABLE mytable (id INTEGER PRIMARY KEY, name TEXT)");
stmt.execute("INSERT INTO mytable (name) VALUES ('Alice')");
stmt.execute("INSERT INTO mytable (name) VALUES ('Bob')");
// ...
} catch (SQLException e) {
e.printStackTrace();
}
}
}
上記はあくまでも一例であり、状況に合わせて適宜コードを変更する必要があります。
- それぞれの方法で作成・設定したデータベースファイルを別途確認することで、設定が正しく反映されていることを確認できます。
SQLite を操作するための GUI ツールの中には、journal_mode
設定を永続化するための設定画面を提供しているものがあります。このようなツールを使用することで、コードを書かずに簡単に設定を変更することができます。
サードパーティ製のライブラリを使用する
データベース管理システムを使用する
もし、あなたがデータベース管理システム (DBMS) を使用している場合は、DBMS の機能を使用して journal_mode
設定を永続化できる可能性があります。DBMS のドキュメントを参照するか、DBMS ベンダーに問い合わせてください。
オペレーティングシステムの機能を使用する
上記の方法を使用する場合は、それぞれの方法の制約事項や注意事項を理解した上で使用することが重要です。例えば、GUI ツールやサードパーティ製ライブラリを使用する場合は、ライセンス条項を確認する必要があります。また、データベース管理システムやオペレーティングシステムの機能を使用する場合は、データベースの整合性やセキュリティに影響を与える可能性があるため、十分な注意が必要です。
- オペレーティングシステムの機能: (オペレーティングシステムのマニュアルを参照)
sqlite