SQLクエリでJSONデータをスマートに操作:MariaDBで既存JSONオブジェクトに新規オブジェクトを追加

2024-07-27

MariaDBで既存のJSONオブジェクトに新しいオブジェクトを追加する方法

MariaDBでは、JSONデータをネイティブに扱えるように拡張機能が提供されています。そのため、既存のJSONオブジェクトに新しいオブジェクトを追加することも可能です。

方法

以下の2つの方法があります。

JSON_SET関数を使用する

例:

UPDATE your_table
SET your_column = JSON_SET(your_column, '$.new_object', '{ "key1": "value1", "key2": "value2" }')
WHERE id = 1;

この例では、your_table テーブルの your_column カラムにあるJSONオブジェクトに、$.new_object というキーで新しいオブジェクトを追加します。新しいオブジェクトには、key1key2 という2つのキーがあり、それぞれ value1value2 という値が設定されています。

UPDATE your_table
SET your_column = JSON_MERGE(your_column, '{ "new_object": { "key1": "value1", "key2": "value2" } }')
WHERE id = 1;

この例は、JSON_SET関数 とほぼ同じですが、JSON_MERGE関数 は既存のオブジェクトを置き換えるのではなく、マージします。つまり、既存のオブジェクトに new_object キーが存在しない場合のみ、新しいオブジェクトが追加されます。

  • JSONオブジェクトの形式は、JSON構文に従っている必要があります。
  • 上記の例では、your_tableyour_columnid は実際のカラム名に置き換えてください。

以下の例では、employees テーブルの data カラムにあるJSONオブジェクトに、新しい従業員データを追加する方法を示します。

UPDATE employees
SET data = JSON_SET(data, '$.employees', JSON_ARRAY(
    JSON_OBJECT('id', 10, 'name', 'John Doe', 'department', 'Sales'),
    JSON_OBJECT('id', 11, 'name', 'Jane Doe', 'department', 'Marketing')
))
WHERE id = 1;

この例では、data カラムにあるJSONオブジェクトの employees キーに、2つの新しい従業員データを追加します。




CREATE TABLE employees (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  data JSON
);

INSERT INTO employees (data) VALUES ('{ "employees": [] }');

UPDATE employees
SET data = JSON_SET(data, '$.employees', JSON_ARRAY(
    JSON_OBJECT('id', 10, 'name', 'John Doe', 'department', 'Sales'),
    JSON_OBJECT('id', 11, 'name', 'Jane Doe', 'department', 'Marketing')
))
WHERE id = 1;

SELECT * FROM employees;

このコードの説明:

  1. employees テーブルを作成します。このテーブルには、id 列と data 列があります。id 列はプライマリ キーであり、自動的にインクリメントされます。data 列は JSON 型です。
  2. data 列に空の JSON オブジェクトを挿入します。
  3. UPDATE ステートメントを使用して、data 列の JSON オブジェクトに新しい従業員データを追加します。
    • JSON_SET 関数を使用して、employees キーに新しいオブジェクトを追加します。
    • JSON_ARRAY 関数を使用して、新しいオブジェクトの配列を作成します。
  4. SELECT ステートメントを使用して、employees テーブルの内容を出力します。

出力:

+----+-------------------------------------------------+
| id | data                                          |
+----+-------------------------------------------------+
| 1  | {"employees": [{"id": 10, "name": "John Doe",   |
|    |  "department": "Sales"},                       |
|    |   {"id": 11, "name": "Jane Doe", "department": "Marketing"}]} |
+----+-------------------------------------------------+

説明:

このコードは、MariaDB で既存の JSON オブジェクトに新しいオブジェクトを追加する方法を示す基本的な例です。実際の使用例では、必要に応じてコードを適宜変更する必要があります。

  • 上記のコードは、MySQL 8.0 以降で使用できます。



UPDATE your_table
SET your_column = REPLACE(your_column, '{"old_object": { ... }}', '{"old_object": { ... }, "new_object": { ... }}')
WHERE id = 1;

この例では、your_table テーブルの your_column カラムにあるJSONオブジェクトを、new_object キーを含む新しいオブジェクトに置き換えます。

SUBSTRING_INDEX関数とJSON_INSERT関数を使用する

SET @json = JSON_EXTRACT(your_column, '$');

UPDATE your_table
SET your_column = JSON_INSERT(@json, '$.new_object', '{ "key1": "value1", "key2": "value2" }')
WHERE id = 1;

この例では、SUBSTRING_INDEX関数を使用してJSONオブジェクトを文字列に変換し、JSON_INSERT関数を使用して新しいオブジェクトを挿入します。

MySQL 8.0の新機能であるJSON_QUERY関数を使用する

UPDATE your_table
SET your_column = JSON_QUERY(your_column, '$.* MERGE(., {"new_object": { "key1": "value1", "key2": "value2" }})')
WHERE id = 1;

この例は、JSON_MERGE関数 と同様ですが、JSON_QUERY関数 を使用してJSONオブジェクトを操作します。

どの方法を使用するかは、状況によって異なります。

  • 柔軟性が必要な場合: SUBSTRING_INDEX関数JSON_INSERT関数 または JSON_QUERY関数 を使用する
  • シンプルで分かりやすい方法: JSON_SET関数 または REPLACE関数 を使用する

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