MySQL/MariaDB で発生する「Cannot create user in MariaDB with MAX_USER_CONNECTIONS」エラーの原因と解決策

2024-05-24

MySQL/MariaDB でユーザーを作成しようとすると、Cannot create user in MariaDB with MAX_USER_CONNECTIONS エラーが発生することがあります。これは、同時接続できるユーザー数の制限である MAX_USER_CONNECTIONS 設定値を超えてユーザーを作成しようとした場合に発生します。

原因

このエラーが発生する主な原因は以下の 2 つです。

  1. MAX_USER_CONNECTIONS 設定値が低い: 同時接続できるユーザー数の制限が低い場合、ユーザー作成時にエラーが発生します。
  2. 既存ユーザーが多すぎる: 既に多くのユーザーが存在する場合、MAX_USER_CONNECTIONS 設定値を超えてユーザーを作成しようとした際にエラーが発生します。

解決策

以下の方法で Cannot create user in MariaDB with MAX_USER_CONNECTIONS エラーを解決できます。

MAX_USER_CONNECTIONS 設定値を上げる

MySQL/MariaDB の設定ファイル (my.cnf など) で MAX_USER_CONNECTIONS 設定値を上げることで、同時接続できるユーザー数を増やすことができます。

[mysqld]
# 同時接続できるユーザー数の制限
max_user_connections = 100

不要なユーザーを削除する

使用していないユーザーが存在する場合は、削除することで空きスロットを作成できます。

DELETE FROM mysql.user WHERE User NOT IN ('root', 'mysql');

ユーザー接続を最適化する

以下の方法でユーザー接続を最適化することで、エラー発生を抑えることができます。

  • 接続プーリング: データベース接続をプールすることで、接続の再確立を削減できます。
  • アイドル接続のタイムアウト: 長時間アイドル状態の接続を自動的に切断することで、接続数を削減できます。
  • アプリケーションの最適化: アプリケーションがデータベースにアクセスする頻度を減らすことで、接続数を削減できます。

    補足

    • MAX_USER_CONNECTIONS 設定値を上げすぎると、サーバーのパフォーマンスが低下する可能性があります。
    • ユーザー接続を最適化することで、エラー発生を抑えるだけでなく、サーバーのパフォーマンスを向上させることができます。

    注意事項

    • 上記の解決策を実行する前に、必ずデータベースのバックアップを取ることをお勧めします。
    • 設定変更やユーザー削除を行う場合は、MySQL/MariaDB のドキュメントを参考に慎重に行ってください。

      この情報は参考情報のみを目的として提供されており、専門的なアドバイスに代わるものではありません。データベースの設定変更やユーザー削除を行う場合は、必ず専門家に相談してください。




      [mysqld]
      # 同時接続できるユーザー数の制限
      max_user_connections = 100
      
      DELETE FROM mysql.user WHERE User NOT IN ('root', 'mysql');
      

      接続プーリングを使用する

      PHP の場合

      <?php
      
      $db = new mysqli('localhost', 'username', 'password', 'database');
      
      if ($db->connect_error) {
          die('Connection failed: ' . $db->connect_error);
      }
      
      // 接続プーリングを有効にする
      $db->set_charset('utf8');
      $db->query("SET SESSION sql_mode='STRICT_TRANS_TABLES'");
      
      // データベース操作を行う
      $result = $db->query("SELECT * FROM mytable");
      
      if ($result->num_rows > 0) {
          while ($row = $result->fetch_assoc()) {
              echo $row['name'] . " " . $row['email'] . "<br>";
          }
      } else {
          echo "0 results";
      }
      
      $db->close();
      

      Python の場合

      import pymysql
      
      db = pymysql.connect(host='localhost', user='username', password='password', database='database')
      
      # 接続プーリングを有効にする
      db.autocommit(False)
      
      # データベース操作を行う
      cursor = db.cursor()
      cursor.execute("SELECT * FROM mytable")
      
      for row in cursor.fetchall():
          print(row[0], row[1])
      
      db.commit()
      db.close()
      

      アイドル接続のタイムアウトを設定する

      [mysqld]
      # アイドル接続のタイムアウト時間 (秒)
      wait_timeout = 30
      

      アプリケーションを最適化する

      • データベースへのアクセス頻度を減らす
      • バッチ処理などを利用して、一度に大量のデータを取得・更新する
      • キャッシュを活用する
      • 上記のコードはあくまで例であり、実際の環境に合わせて変更する必要があります。
      • 接続プーリングやアイドル接続のタイムアウト設定などの機能は、使用しているデータベースライブラリによって異なる場合があります。



      その他の解決策

      ハードウェアリソース (CPU、メモリ) を追加することで、サーバーのパフォーマンスを向上させ、同時に接続できるユーザー数を増やすことができます。ただし、この方法はコストがかかります。

      クラウドデータベースサービスを利用する

      Amazon RDS や Google Cloud SQL などのクラウドデータベースサービスは、自動的にスケーリングされるため、MAX_USER_CONNECTIONS 設定値を意識する必要がありません。また、これらのサービスは、高可用性とセキュリティも備えています。

      異なるデータベースアーキテクチャを検討する

      NoSQL データベースや分散型データベースなど、MySQL/MariaDB 以外のデータベースアーキテクチャを検討することもできます。これらのデータベースは、異なるユースケースに適しており、同時接続数の制限が異なる場合があります。

      アプリケーションのアーキテクチャを調整することで、データベースへの接続数を減らすことができます。例えば、API ゲートウェイを使用したり、キャッシュを活用したりすることで、データベースへの直接アクセスを削減できます。


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