Xdebug を使って PDO の準備されたステートメントから生の SQL クエリ文字列を取得する方法
PDO の準備されたステートメントから生の SQL クエリ文字列を取得する方法
PDO の準備されたステートメントは、SQL クエリを安全かつ効率的に実行するための便利な機能です。しかし、場合によっては、実行される SQL クエリそのものが必要になることもあります。
このチュートリアルでは、PDO の準備されたステートメントから生の SQL クエリ文字列を取得する 2 つの方法について説明します。
方法 1: PDOStatement::queryString
属性を使用する
PDOStatement オブジェクトには queryString
という属性があり、これには準備されたステートメントの生の SQL クエリ文字列が含まれています。この属性を使用するには、次のコードのようにします。
$pdo = new PDO(...);
$stmt = $pdo->prepare("SELECT * FROM users WHERE id = ?");
$stmt->bindValue(1, $userId);
// 生の SQL クエリ文字列を取得
$queryString = $stmt->queryString;
// クエリを実行
$stmt->execute();
// 結果を処理
while ($row = $stmt->fetch()) {
// ...
}
方法 2: PDO::getDebugInfo()
メソッドを使用する
PDO::getDebugInfo() メソッドは、PDO オブジェクトに関するデバッグ情報を取得するために使用できます。この情報には、実行された SQL クエリ文字列も含まれます。このメソッドを使用するには、次のコードのようにします。
$pdo = new PDO(...);
$stmt = $pdo->prepare("SELECT * FROM users WHERE id = ?");
$stmt->bindValue(1, $userId);
// デバッグ情報を取得
$debugInfo = $pdo->getDebugInfo();
// 生の SQL クエリ文字列を取得
$queryString = $debugInfo['prepared_statements'][$stmt->queryString]['sql'];
// クエリを実行
$stmt->execute();
// 結果を処理
while ($row = $stmt->fetch()) {
// ...
}
どちらの方法を使うべきか
どちらの方法を使うべきかは、状況によって異なります。
- 方法 1 は、シンプルで分かりやすい方法です。ただし、PDOStatement オブジェクトが既に実行されている場合、
queryString
属性は空になることに注意してください。 - 方法 2 は、より汎用的な方法です。PDOStatement オブジェクトが実行済みかどうか関係なく、常に生の SQL クエリ文字列を取得できます。ただし、方法 1 よりも複雑な方法です。
注意事項
- 生の SQL クエリ文字列は、デバッグ目的でのみ使用してください。
- 生の SQL クエリ文字列を直接実行することは、セキュリティ上のリスクを伴います。
<?php
// データベース接続
$pdo = new PDO(...);
// SQL クエリ
$sql = "SELECT * FROM users WHERE id = ?";
// 準備
$stmt = $pdo->prepare($sql);
// パラメータバインド
$stmt->bindValue(1, 1);
// デバッグ情報取得
$debugInfo = $pdo->getDebugInfo();
// 生の SQL クエリ文字列
$rawQuery = $debugInfo['prepared_statements'][$stmt->queryString]['sql'];
// 結果出力
echo $rawQuery . PHP_EOL;
// クエリ実行
$stmt->execute();
// 結果処理
while ($row = $stmt->fetch()) {
echo $row['name'] . PHP_EOL;
}
?>
次に、PDO::getDebugInfo()
メソッドを使用して、PDO オブジェクトに関するデバッグ情報を取得します。この情報には、実行された SQL クエリ文字列も含まれます。
最後に、echo
ステートメントを使用して、生の SQL クエリ文字列とクエリ結果を出力します。
実行結果
SELECT * FROM users WHERE id = 1
John Doe
Jane Doe
PDOStatement::debugDumpParams() メソッドは、準備されたステートメントのパラメータに関するデバッグ情報を取得するために使用できます。この情報には、プレースホルダーがバインドされた値で置き換えられた生の SQL クエリ文字列も含まれます。このメソッドを使用するには、次のコードのようにします。
$stmt = $pdo->prepare("SELECT * FROM users WHERE id = ?");
$stmt->bindValue(1, $userId);
// 生の SQL クエリ文字列を取得
$queryString = $stmt->debugDumpParams();
// クエリを実行
$stmt->execute();
// 結果を処理
while ($row = $stmt->fetch()) {
// ...
}
方法 4: Xdebug を使用する
Xdebug は、PHP 開発のためのデバッグツールです。Xdebug を使用すると、実行中の PHP コードをステップ実行したり、変数の値を調べたりすることができます。Xdebug を使用して生の SQL クエリ文字列を取得するには、次の手順を実行します。
- Xdebug をインストールして有効にします。
- PHP コードをステップ実行します。
PDOStatement
オブジェクトにアクセスします。queryString
プロパティの値を取得します。
- 方法 3 と方法 4 は、デバッグ目的でのみ使用してください。
- 方法 3 と方法 4 は、すべての環境で利用できるとは限りません。
php sql mysql