【初心者向け】PostgreSQLでNULLと空文字列を綺麗に処理する方法

2024-07-02

PostgreSQL で行をソートし、NULL 値と空文字列を末尾に表示する方法

以下、いくつかの方法をご紹介します。

方法 1: CASE 式を使用する

この方法は、CASE 式を使用して、NULL 値と空の文字列を他の値に変換してからソートします。以下に例を示します。

SELECT *
FROM your_table
ORDER BY CASE WHEN column_name IS NULL THEN 1 ELSE 0 END, column_name;

この例では、column_name 列をソートします。column_name が NULL の場合、CASE 式は 1 を返します。それ以外の場合は、0 を返します。ORDER BY 句は、まず 1 の値 (つまり、NULL 値) をソートし、次に 0 の値 (つまり、非 NULL 値) をソートします。

SELECT *
FROM your_table
ORDER BY COALESCE(column_name, ''), column_name;
SELECT *
FROM your_table
ORDER BY GREATEST(column_name, ''), column_name;

上記の方法は、いずれも PostgreSQL で行をソートし、NULL 値と空の文字列を末尾に表示するために使用できます。使用する方法は、特定の状況や好みのスタイルによって異なります。

補足:

  • 上記の例では、column_name という名前の列を使用しています。これはプレースホルダであり、実際の列名に置き換える必要があります。
  • 複数の列でソートするには、, (コンマ) で区切って列をリストします。たとえば、次のクエリは、まず column1 でソートし、次に column2 でソートします。
SELECT *
FROM your_table
ORDER BY column1, column2;
  • 降順でソートするには、DESC キーワードを使用します。たとえば、次のクエリは、column_name 列を降順でソートします。
SELECT *
FROM your_table
ORDER BY column_name DESC;

これらのテクニックを使用して、ニーズに合った方法で PostgreSQL でデータをソートできます。




PostgreSQLにおけるサンプルコード

SELECT *
FROM customers
ORDER BY COALESCE(customer_name, '') ASC;

このコードは以下の処理を実行します。

  1. COALESCE 関数を使用して、customer_name 列の値を調べます。
    • 値が NULL の場合、空の文字列 ('') を返します。
    • 値が NULL ではない場合、その値をそのまま返します。
  2. ORDER BY 句を使用して、COALESCE 関数から返された値で結果を昇順にソートします。
    • 空の文字列 ('') は、他のすべての値よりも前に表示されます。
    • その結果、NULL 値と空の文字列は末尾に表示されます。
    SELECT *
    FROM customers
    ORDER BY customer_name, order_date;
    
      SELECT *
      FROM customers
      ORDER BY customer_name DESC;
      



      この方法は、ROW_NUMBER ウィンドウ関数を使用して、各行に番号を割り当て、その番号でソートします。以下に例を示します。

      SELECT *
      FROM (
          SELECT ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY COALESCE(column_name, '') ASC) AS row_num, column_name
          FROM your_table
      ) AS numbered_table
      ORDER BY row_num;
      

      この例では、column_name 列をソートします。ROW_NUMBER 関数は、各行に row_num という名前の新しい列を作成します。この列には、ORDER BY 句で指定された順序に基づいて行番号が割り当てられます。ORDER BY 句は、numbered_table サブクエリの結果を row_num 列でソートします。その結果、NULL 値と空の文字列は末尾に表示されます。

      この方法は、WITH クエリを使用して、中間テーブルを作成し、そのテーブルを使用して最終結果をソートします。以下に例を示します。

      WITH temp_table AS (
          SELECT column_name,
                 CASE WHEN column_name IS NULL THEN 1 ELSE 0 END AS sort_order
          FROM your_table
      )
      SELECT *
      FROM temp_table
      ORDER BY sort_order, column_name;
      

      この例では、column_name 列をソートします。WITH クエリは、temp_table という名前の中間テーブルを作成します。このテーブルには、column_name 列と sort_order 列が含まれます。sort_order 列には、CASE 式を使用して 0 または 1 の値が割り当てられます。0 は NULL 値を示し、1 は非 NULL 値を示します。ORDER BY 句は、temp_table テーブルの結果をまず sort_order 列でソートし、次に column_name 列でソートします。その結果、NULL 値と空の文字列は末尾に表示されます。

      各方法の比較

      上記で紹介した方法はそれぞれ、異なる長所と短所があります。

      • 方法 1: シンプルでわかりやすいですが、パフォーマンスが遅い場合があります。
      • 方法 2: 方法 1 よりも高速ですが、NULL 値と空の文字列の処理方法が少しわかりにくいかもしれません。
      • 方法 3: 方法 2 と同等の高速さを持ち、可読性も高いですが、GREATESTLEAST 関数が常に直感的に理解できるとは限りません。
      • 方法 4: 方法 1 よりも高速で、NULL 値と空の文字列の処理方法が明確ですが、ROW_NUMBER ウィンドウ関数がなじみのないユーザーにとってはわかりにくいかもしれません。
      • 方法 5: 複雑なクエリになりますが、柔軟性が高く、中間テーブルを使用して追加の処理を実行できます。

      PostgreSQL で行をソートし、NULL 値と空の文字列を末尾に表示するには、さまざまな方法があります。上記の例は、これらの方法のほんの一例であり、ニーズに合わせて他の方法を組み合わせたり、独自の方法を考案したりすることもできます。


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