PostgreSQLでNULL値をテーブルの末尾にソートする方法:その他の方法

2024-07-27

PostgreSQLでNULL値をテーブルの末尾にソートする方法

PostgreSQLでは、テーブル内のNULL値を末尾にソートすることは、いくつかの方法で実現できます。ここでは、最も一般的でわかりやすい2つの方法をご紹介します。

方法1: ORDER BY 句を使用する

最もシンプルな方法は、ORDER BY 句に式を使用する方法です。この式は、NULL値を他の値よりも大きいとみなすように評価される必要があります。以下に、その例を示します。

SELECT * FROM your_table
ORDER BY your_column IS NULL;

このクエリは、your_column カラム内のNULL値を末尾にソートします。

方法2: CASE 式を使用する

より柔軟な方法は、CASE 式を使用して、NULL値を別の値に置き換えることです。置き換える値は、ソート順序を制御するために使用できます。以下に、その例を示します。

SELECT * FROM your_table
ORDER BY CASE WHEN your_column IS NULL THEN 10000 ELSE your_column END;

このクエリは、your_column カラム内のNULL値を10000に置き換え、その後、その値に基づいてソートします。置き換える値は、必要に応じて調整できます。

  • 上記の方法は、単一の列に基づいてソートする場合にのみ使用できます。複数の列に基づいてソートする場合は、ORDER BY 句内に複数の式を指定する必要があります。

以下の例では、customers テーブル内の last_name カラムを、NULL値を末尾にソートして表示する方法を示します。

SELECT * FROM customers
ORDER BY last_name IS NULL;

このクエリは、以下の結果を返します。

| customer_id | first_name | last_name  |
|-------------|------------|------------|
| 1           | John       | Doe        |
| 2           | Jane       | Smith      |
| 3           | Peter      | Jones      |
| 4           |            | Williams   |
| 5           |            | Brown      |



このコードを実行するには、以下の前提条件が必要です。

  • PostgreSQLデータベースがインストールされている
  • your_table という名前のテーブルがあり、その中に your_column という名前の列がある
  • your_column 列には、数値データとNULL値が含まれている
SELECT * FROM your_table
ORDER BY your_column IS NULL;
SELECT * FROM your_table
ORDER BY CASE WHEN your_column IS NULL THEN 10000 ELSE your_column END;

説明

  • 上記のコードは、your_table テーブル内の your_column 列を、NULL値を末尾にソートして表示します。
  • 方法1では、ORDER BY 句に式 your_column IS NULL を使用します。この式は、NULL値を他の値よりも大きいとみなすように評価されるため、NULL値が末尾にソートされます。
  • 方法2では、CASE 式を使用して、NULL値を10000に置き換えます。その後、ORDER BY 句を使用して、この値に基づいてソートします。10000という値は、必要に応じて調整できます。
-- 方法1
SELECT * FROM customers
ORDER BY last_name IS NULL;

-- 方法2
SELECT * FROM customers
ORDER BY CASE WHEN last_name IS NULL THEN 10000 ELSE last_name END;
| customer_id | first_name | last_name  |
|-------------|------------|------------|
| 1           | John       | Doe        |
| 2           | Jane       | Smith      |
| 3           | Peter      | Jones      |
| 4           |            | Williams   |
| 5           |            | Brown      |



方法3: WITH 句を使用する

この方法は、より複雑なソート条件を記述する場合に役立ちます。以下に、その例を示します。

WITH sorted_data AS (
  SELECT * FROM your_table
  ORDER BY your_column IS NULL
)
SELECT * FROM sorted_data;

方法4:サブクエリを使用する

SELECT * FROM your_table
ORDER BY (
  SELECT CASE WHEN your_column IS NULL THEN 10000 ELSE your_column END
  FROM your_table
);

方法5:ウィンドウ関数を使用する

SELECT * FROM your_table
ORDER BY ROW_NUMBER() OVER (PARTITION BY your_column ORDER BY your_column IS NULL);
  • 方法3は、WITH 句を使用して中間テーブルを作成し、そのテーブルをソートしてから、元のテーブルからデータを取得します。
  • 方法4は、サブクエリを使用してソート順序を定義します。このサブクエリは、your_column 列の値をNULL値を10000に置き換えた結果を返します。
  • 方法5は、ウィンドウ関数 ROW_NUMBER() を使用して、各行に番号を割り当てます。この番号は、your_column 列の値とNULL値に基づいて割り当てられます。

上記の方法はいずれも、状況に応じて適切な方法を選択する必要があります。複雑なソート条件を記述する場合は、方法3または方法4が適している場合があります。より高度なソート操作を実行する場合は、方法5が適している場合があります。

-- 方法3
WITH sorted_data AS (
  SELECT * FROM customers
  ORDER BY last_name IS NULL
)
SELECT * FROM sorted_data;

-- 方法4
SELECT * FROM customers
ORDER BY (
  SELECT CASE WHEN last_name IS NULL THEN 10000 ELSE last_name END
  FROM customers
);

-- 方法5
SELECT * FROM customers
ORDER BY ROW_NUMBER() OVER (PARTITION BY last_name ORDER BY last_name IS NULL);

いずれの方法も、以下の結果を返します。

| customer_id | first_name | last_name  |
|-------------|------------|------------|
| 1           | John       | Doe        |
| 2           | Jane       | Smith      |
| 3           | Peter      | Jones      |
| 4           |            | Williams   |
| 5           |            | Brown      |

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