【永久保存版】MySQL/MariaDBでパフォーマンス爆上げ!大規模テーブルのUPDATEクエリを高速化する5つの秘訣

2024-06-18

MySQL、MariaDBの大規模テーブルにおけるPRIMARY KEYによるUPDATEクエリが遅い問題とその解決策

以下では、この問題を解決するためのヒントをいくつかご紹介します。

インデックスの確認

まず、UPDATEクエリで実際に使用されているインデックスを確認する必要があります。適切なインデックスが使用されていない場合、クエリのパフォーマンスが大幅に低下する可能性があります。

EXPLAIN UPDATE your_table
SET column_name = 'new_value'
WHERE primary_key = 'value';

このクエリを実行すると、クエリの実行計画が表示されます。計画の中で、Using index という行があれば、PRIMARY KEYインデックスが使用されていることを示しています。

もしインデックスが使用されていない場合は、適切なインデックスを作成する必要があります。

CREATE INDEX idx_primary_key ON your_table (primary_key);

WHERE句の条件を絞り込むことで、更新対象の行数を減らすことができます。条件を絞り込むことで、インデックスのスキャン範囲が狭くなり、クエリのパフォーマンスが向上します。

例えば、以下のように条件を絞り込むことができます。

UPDATE your_table
SET column_name = 'new_value'
WHERE primary_key = 'value'
AND another_column = 'another_value';

パーティショニングの使用

非常に大きなテーブルの場合は、パーティショニングを使用すると効果的です。パーティショニングとは、テーブルを複数の小さな部分に分割する技術です。これにより、UPDATEクエリが特定のパーティションだけに実行されるようにすることで、パフォーマンスを向上させることができます。

MariaDB 10.2以降では、PRIMARY KEYによるUPDATEクエリのパフォーマンスを向上させるためのいくつかの新しい機能が導入されています。例えば、innodb_update_lock_algorithms 設定変数を使用して、ロックアルゴリズムを変更することができます。

その他のヒント

  • テーブルの統計情報を定期的に更新する
  • キャッシュを使用する
  • クエリを書き換える
  • ハードウェアをアップグレードする



    EXPLAIN UPDATE your_table
    SET column_name = 'new_value'
    WHERE primary_key = 'value';
    

    WHERE句の条件を絞り込む

    UPDATE your_table
    SET column_name = 'new_value'
    WHERE primary_key = 'value'
    AND another_column = 'another_value';
    
    CREATE TABLE your_table (
      id INT PRIMARY KEY,
      column1 VARCHAR(255),
      column2 VARCHAR(255),
      ...
    )
    PARTITION BY (
      YEAR(created_at)
    )
    ENGINE=InnoDB;
    

    MariaDB 10.2以降でinnodb_update_lock_algorithmsの設定を変更する

    innodb_update_lock_algorithms=NO_LOCK=0,MDL=1,INSERT_INTENSIVE=2,READ_HIGH_PRIORITY=3,READ_PRIORITY=4,WRITE_LOW_PRIORITY=5,WRITE_ONLY=6
    
    ANALYZE TABLE your_table;
    

      これらのサンプルコードはあくまでも例ですので、実際の状況に合わせて調整する必要があります。




      その他の解決策

      バッチ処理の使用

      リアルタイムでの更新が必要ない場合は、バッチ処理を使用してデータを更新することができます。バッチ処理は、オフピーク時に実行することで、データベースへの負荷を軽減することができます。

      ストアドプロシージャの使用

      複雑なUPDATEクエリの場合は、ストアドプロシージャを使用すると効率化することができます。ストアドプロシージャは、データベースサーバー側でコンパイルされるため、実行速度が向上します。

      アプリケーションのチューニング

      アプリケーション側でクエリを発行する方法をチューニングすることで、パフォーマンスを向上させることができる場合があります。例えば、以下のような対策が考えられます。

      • クエリをできるだけ簡潔に記述する
      • 不要なSELECT句を削除する
      • 結合を避ける
      • カーソルを使用する代わりに、fetchAll()などのメソッドを使用する

      データベースサーバーのCPU、メモリ、ストレージをアップグレードすることで、パフォーマンスを向上させることができます。

      専門家の相談

      問題が深刻な場合は、データベースの専門家に相談することを検討してください。専門家は、問題の原因を特定し、最適な解決策を提案することができます。

      MySQLやMariaDBの大規模テーブルにおけるPRIMARY KEYによるUPDATEクエリが遅い問題は、様々な原因によって起こります。上記で紹介した方法は、問題解決のヒントとなるでしょう。問題が解決しない場合は、専門家に相談することを検討してください。


        mysql database mariadb


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