JSON_TABLE関数でJSONオブジェクトを仮想的なテーブルに変換
MySQL/MariaDBのJSON列でSELECTを実行する方法
MySQL 5.7以降およびMariaDB 10.2以降では、JSONデータ型を直接保存できます。このデータ型は、NoSQLデータベースのような柔軟なデータ構造を、従来のRDBMSであるMySQL/MariaDBで扱えるようにします。
本記事では、MySQL/MariaDBのJSON列に対してSELECTクエリを実行する方法を解説します。
前提条件
- MySQL 5.7以降、またはMariaDB 10.2以降
- JSONデータ型を含むテーブル
方法
JSON列に対してSELECTを実行するには、以下の2つの方法があります。
- JSON_EXTRACT関数
特定のJSONパスを指定して、JSONオブジェクトから部分的なデータを取り出すことができます。
SELECT JSON_EXTRACT(json_column, '$.path.to.value');
例:
-- テーブル:users
-- カラム:profile (JSONデータ型)
SELECT JSON_EXTRACT(profile, '$.name');
このクエリは、profile
列からname
プロパティの値のみを抽出します。
- JSON_TABLE関数
JSONオブジェクトを仮想的なテーブルに変換し、通常のSELECTクエリのように扱えます。
SELECT *
FROM JSON_TABLE(json_column, '$[*]') AS t;
-- テーブル:products
-- カラム:details (JSONデータ型)
SELECT *
FROM JSON_TABLE(details, '$[*]') AS t
WHERE t.price > 100;
このクエリは、details
列のすべてのJSONオブジェクトを仮想的なテーブルに変換し、price
プロパティが100より大きいオブジェクトのみを抽出します。
- MySQL Workbench: GUIツールを使って、JSON列を視覚的に編集したり、クエリを実行できます。
- サードパーティ製ライブラリ: より高度な操作を行うためのライブラリが多数存在します。
MySQL/MariaDBのJSON列に対してSELECTを実行するには、JSON_EXTRACT
関数やJSON_TABLE
関数を使用できます。これらの関数を使うことで、JSONデータから必要な情報を効率的に抽出できます。
注意事項
- JSONデータの構造は複雑な場合があるため、クエリを設計する際には注意が必要です。
- パフォーマンスを考慮して、適切なインデックスを作成する必要があります。
-- テーブル:users
-- カラム:profile (JSONデータ型)
# ユーザー名と年齢を取得
SELECT JSON_EXTRACT(profile, '$.name'), JSON_EXTRACT(profile, '$.age');
# 住所を取得
SELECT JSON_EXTRACT(profile, '$.address.city'), JSON_EXTRACT(profile, '$.address.state');
-- テーブル:products
-- カラム:details (JSONデータ型)
# 価格が100円以上の商品を取得
SELECT *
FROM JSON_TABLE(details, '$[*]') AS t
WHERE t.price > 100;
# 特定のカテゴリの商品を取得
SELECT *
FROM JSON_TABLE(details, '$[*]') AS t
WHERE t.category = 'electronics';
MySQL Workbench
- MySQL Workbenchを起動し、データベースに接続します。
- データベースツリーで、JSON列を含むテーブルを選択します。
- テーブルデータのタブで、JSON列の値を編集したり、クエリを実行できます。
これらのライブラリは、PythonからMySQL/MariaDBに接続し、JSONデータを含むテーブルを操作するための機能を提供します。
JSON列を操作するその他の方法
JSON_TABLE関数を使用して仮想列を作成し、通常の列のようにSELECTクエリで参照できます。
-- テーブル:products
-- カラム:details (JSONデータ型)
ALTER TABLE products
ADD COLUMN price_usd INT AS JSON_EXTRACT(details, '$.price.usd');
SELECT *
FROM products
WHERE price_usd > 10;
ストアドプロシージャ
複雑な処理を行う場合は、ストアドプロシージャを作成できます。
DELIMITER //
CREATE PROCEDURE get_product_details(product_id INT)
BEGIN
SELECT JSON_EXTRACT(details, '$.name'), JSON_EXTRACT(details, '$.price')
FROM products
WHERE id = product_id;
END //
DELIMITER ;
CALL get_product_details(123);
外部ツール
jqやjsonnetなどの外部ツールを使用して、JSONデータを処理できます。
# jqを使用して、価格が100円以上の商品を取得
jq '.[] | select(.price > 100)' products.json
アプリケーション
Webアプリケーションやデスクトップアプリケーションから、MySQL/MariaDBに接続してJSONデータを操作できます。
- 上記の方法は、それぞれメリットとデメリットがあります。
- 適切な方法を選択するには、要件と環境を考慮する必要があります。
mysql mariadb mysql-python