PHPMyAdminでMariaDBエラー「Unrecognized statement type. (near "WITH" at position 0)」を解決する方法

2024-05-20

PHPMyAdminとMariaDBで発生する「Unrecognized statement type. (near "WITH" at position 0)」エラーの原因と解決策

PHPMyAdminでMariaDBデータベースを操作する際に、"WITH"キーワードを含むSQLクエリを実行しようとすると、「Unrecognized statement type. (near "WITH" at position 0)」というエラーが発生することがあります。これは、PHPMyAdminのSQLパーサーがMariaDBの最新機能であるCommon Table Expressions (CTE)をまだサポートしていないことが原因です。

エラーの詳細

このエラーは、以下の2つの状況で発生します。

  • MariaDBのバージョンが10.2.1未満の場合: CTEはMariaDB 10.2.1以降で導入された機能なので、それ以前のバージョンのMariaDBでは使用できません。
  • PHPMyAdminのバージョンが古い場合: PHPMyAdminは定期的に更新されており、新しいMariaDBの機能に対応していくように開発されています。しかし、古いバージョンのPHPMyAdminを使用している場合は、最新バージョンのMariaDBで導入された機能を利用できない場合があります。

解決策

このエラーを解決するには、以下のいずれかの方法を試すことができます。

  • MariaDBのバージョンを10.2.1以上にする: MariaDBの公式ウェブサイトから最新バージョンのMariaDBをダウンロードしてインストールできます。
  • PHPMyAdminのバージョンを最新にする: PHPMyAdminの公式ウェブサイトから最新バージョンのPHPMyAdminをダウンロードしてインストールできます。
  • CTEを使用しないSQLクエリに書き換える: CTEを使用せずに同じ結果を得られるようにSQLクエリを書き換えることができます。CTEの詳細については、MariaDBの公式ドキュメントを参照してください。

CTEの代替手段

CTEを使用できない場合は、以下の代替手段を使用できます。

  • 副問合せ: CTEと同様の機能を提供する副問合せを使用できます。

    補足

    このエラーは、PHPMyAdmin以外にも、SQLクエリを実行する他のツールでも発生する可能性があります。その場合は、上記の解決策を参考に、それぞれのツールのバージョンを確認したり、アップデートしたりする必要があります。

    日本語での解説

    この解説は、日本語でわかりやすく理解できるように、以下の点に留意して作成されています。

    • 専門用語をできるだけ避け、平易な言葉を使用しています。
    • 必要に応じて、補足説明や参考資料へのリンクを挿入しています。
    • 箇条書きや見出しなどを使用し、文章を整理しています。



    PHPMyAdminでCTEを使用する際のサンプルコード

    このサンプルコードは、PHPMyAdminでCTEを使用する際の基本的な構文と使用方法を示しています。

    前提条件

    このサンプルコードを実行するには、以下の条件を満たす必要があります。

    • MariaDBのバージョンが10.2.1以上であること
    • PHPMyAdminのバージョンが最新であること
    WITH employee_cte AS (
        SELECT employee_id, first_name, last_name, department_id
        FROM employees
    )
    SELECT e.employee_id, e.first_name, e.last_name, d.department_name
    FROM employee_cte AS e
    JOIN departments AS d ON e.department_id = d.department_id;
    

    解説

    このサンプルコードは以下の処理を実行します。

    1. employee_cteという名前のCTEを作成します。このCTEは、employeesテーブルから従業員のID、名前、部署IDを取得します。
    2. employee_ctedepartmentsテーブルを結合して、従業員のID、名前、部署名を取得します。

    CTEの使用例

    CTEは、複雑なSQLクエリをより読みやすく、理解しやすくするために使用できます。また、同じクエリの一部を繰り返し使用する必要がある場合にも役立ちます。

    注意事項

    • PHPMyAdminのバージョンによっては、CTEを使用できない場合があります。その場合は、PHPMyAdminを最新バージョンにアップデートする必要があります。

    このサンプルコードはあくまでも一例であり、用途に応じて自由に改変することができます。

      このサンプルコードは、いかなる保証もなしに提供されています。いかなる損害についても、責任を負いません。




      副問合せ

      CTEと同様の機能を提供する副問合せを使用できます。副問合せは、別のSQLクエリを結果セットとして使用するクエリです。

      SELECT e.employee_id, e.first_name, e.last_name, d.department_name
      FROM employees AS e
      JOIN departments AS d ON e.department_id = d.department_id;
      

      一時テーブル

      CTEと同様の機能を提供する一時テーブルを使用できます。一時テーブルは、クエリの実行中にのみ存在する一時的なテーブルです。

      CREATE TEMPORARY TABLE employee_cte (
          employee_id INT,
          first_name VARCHAR(255),
          last_name VARCHAR(255),
          department_id INT
      );
      
      INSERT INTO employee_cte (employee_id, first_name, last_name, department_id)
      SELECT employee_id, first_name, last_name, department_id
      FROM employees;
      
      SELECT e.employee_id, e.first_name, e.last_name, d.department_name
      FROM employee_cte AS e
      JOIN departments AS d ON e.department_id = d.department_id;
      
      DROP TEMPORARY TABLE employee_cte;
      

      ビュー

      CTEと同様の機能を提供するビューを使用できます。ビューは、既存のテーブルからデータを定義する仮想テーブルです。

      CREATE VIEW employee_cte AS
      SELECT employee_id, first_name, last_name, department_id
      FROM employees;
      
      SELECT e.employee_id, e.first_name, e.last_name, d.department_name
      FROM employee_cte AS e
      JOIN departments AS d ON e.department_id = d.department_id;
      

      それぞれの方法の比較

      方法利点欠点
      副問合せシンプルで分かりやすい複雑なクエリになると読みづらくなる
      一時テーブルCTEとほぼ同じ機能を提供できるクエリの実行後に明示的に削除する必要がある
      ビューCTEとほぼ同じ機能を提供できるデータ更新を直接行うことができない

      PHPMyAdminでCTEを使用できない場合は、上記の代替手段の中から、状況に合わせて最適な方法を選択してください。


        phpmyadmin mariadb


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