SQL Server データベースをオフラインにする際の極端な待機時間:原因と解決策
SQL Server データベースをオフラインにする際に、極端な待機時間が発生するケースがあります。この問題は、様々な要因によって引き起こされますが、主に以下の2つの原因が考えられます。
- 長時間実行中のトランザクション: データベースオフライン処理中に、長時間実行中のトランザクションがあると、オフライン処理が完了するまで待機する必要があります。
- データベースの自動バックアップ: データベースオフライン処理前に自動バックアップが実行されると、バックアップ完了まで待機する必要があります。
原因と解決策:
以下に、それぞれの原因と解決策を詳しく説明します。
長時間実行中のトランザクションは、データベースオフライン処理の完了を妨げる主な原因の一つです。この問題を解決するには、以下の方法があります。
- 長時間実行中のトランザクションを特定する:
SELECT
session_id,
login_time,
last_request_start_time,
command,
cpu_time,
total_elapsed_time
FROM sys.dm_exec_sessions
WHERE status IN ('RUNNING', 'SLEEPING')
ORDER BY total_elapsed_time DESC;
このクエリを実行すると、長時間実行中のトランザクションとその詳細情報が表示されます。
KILL <session_id>;
session_id
には、キャンセルしたいトランザクションのセッションIDを指定します。
ROLLBACK TRAN <session_id>;
データベースの自動バックアップ:
データベースオフライン処理前に自動バックアップが実行されると、バックアップ完了まで待機する必要があります。この問題を解決するには、以下の方法があります。
- 自動バックアップのスケジュールを変更する:
データベースオフライン処理時間帯に自動バックアップが実行されないように、スケジュールを変更します。
- 自動バックアップを無効にする:
ALTER DATABASE <database_name>
SET AUTO_BACKUP = OFF;
その他の解決策:
- データベースのサイズを小さくする:
データベースのサイズが小さいほど、オフライン処理にかかる時間も短くなります。
- インデックスの再構築:
インデックスが断片化していると、オフライン処理にかかる時間が長くなります。定期的にインデックスの再構築を行うことで、パフォーマンスを向上させることができます。
- ハードウェアのアップグレード:
CPUやメモリなどのハードウェアをアップグレードすることで、オフライン処理にかかる時間を短縮することができます。
この情報は参考情報として提供されるものであり、特定の状況におけるアドバイスとして解釈されるべきではありません。
長時間実行中のトランザクションを特定する
SELECT
session_id,
login_time,
last_request_start_time,
command,
cpu_time,
total_elapsed_time
FROM sys.dm_exec_sessions
WHERE status IN ('RUNNING', 'SLEEPING')
ORDER BY total_elapsed_time DESC;
長時間実行中のトランザクションをキャンセルする
KILL <session_id>;
-- 例
KILL 53;
長時間実行中のトランザクションをロールバックする
ROLLBACK TRAN <session_id>;
-- 例
ROLLBACK TRAN 53;
自動バックアップのスケジュールを変更する
- SQL Server Management Studio (SSMS) を起動します。
- オブジェクトエクスプローラーで、データベースを展開します。
- フォルダ データベース を右クリックし、 プロパティ を選択します。
- オプション ページで、 自動バックアップ セクションを選択します。
- スケジュール オプションで、希望するスケジュールを選択します。
自動バックアップを無効にする
ALTER DATABASE <database_name>
SET AUTO_BACKUP = OFF;
-- 例
ALTER DATABASE AdventureWorks2019
SET AUTO_BACKUP = OFF;
その他の解決方法
トランザクションログのバックアップを頻繁に行うことで、データベースオフライン処理時に必要な復元処理の時間を短縮することができます。
データベースの復元モデルを変更する:
データベースの復元モデルを 簡易復旧 から 完全復旧 または 大容量ログ復旧 に変更することで、データベースオフライン処理時に必要な復元処理の時間を短縮することができます。
オンラインデフラグツールを使用して、データベースの断片化を解消することができます。
データベースを圧縮することで、データベースのサイズを小さくし、オフライン処理にかかる時間を短縮することができます。
接続プーリングを使用することで、データベースへの接続時間を短縮することができます。
リモートデスクトップ接続を使用して、データベースサーバーに直接接続することで、ネットワークの遅延を減らすことができます。
データベースサーバーのハードウェアをアップグレードする:
データベースのサイズが大きすぎる場合、別のデータベースサーバーに移行することで、パフォーマンスを向上させることができます。
専門家に相談する:
上記の方法で問題が解決しない場合は、データベースの専門家に相談することをお勧めします。
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