SQLiteの一時テーブルで、セッション中にのみ存在する一時テーブルで、作業用データを効率的に管理

2024-04-14

SQLiteで一時テーブルを作成して選択する方法

一時テーブルを作成するには、CREATE TEMPORARY TABLE句を使用します。構文は次のとおりです。

CREATE TEMPORARY TABLE table_name (
  column1 data_type,
  column2 data_type,
  ...
);

例:

CREATE TEMPORARY TABLE customer_orders (
  order_id INTEGER PRIMARY KEY,
  customer_name TEXT,
  order_date DATE,
  total_amount REAL
);

このクエリは、customer_ordersという名前の一時テーブルを作成します。このテーブルには、order_idcustomer_nameorder_datetotal_amountという4つの列があります。

一時テーブルにデータ挿入するには、INSERT句を使用します。構文は次のとおりです。

INSERT INTO table_name (column1, column2, ...)
VALUES (value1, value2, ...);
INSERT INTO customer_orders (order_id, customer_name, order_date, total_amount)
VALUES (101, 'Alice', '2023-12-01', 150.00);

INSERT INTO customer_orders (order_id, customer_name, order_date, total_amount)
VALUES (102, 'Bob', '2024-01-15', 225.50);

このクエリは、2つのレコードをcustomer_ordersテーブルに挿入します。

SELECT column1, column2, ...
FROM table_name;
SELECT * FROM customer_orders;

このクエリは、customer_ordersテーブル内のすべてのデータを選択します。

DROP TABLE table_name;
DROP TABLE customer_orders;

SQLiteの一時テーブルは、データを一時的に保持したり、複雑なクエリ結果を保存したりするのに便利な機能です。作成、挿入、選択、削除の操作は、他のSQLiteテーブルと同様に行うことができます。

補足

  • 一時テーブルは、セッション中にのみ存在するため、他のユーザーがアクセスすることはできません。
  • 一時テーブルは、データベースのバックアップに含まれません。
  • TEMPORARY キーワードは省略可能ですが、明示的に指定することをお勧めします。



SQLiteで一時テーブルを作成して選択するサンプルコード

import sqlite3

# データベース接続
conn = sqlite3.connect('db.sqlite')
cursor = conn.cursor()

# 一時テーブルの作成
cursor.execute('''
CREATE TEMPORARY TABLE customer_orders (
  order_id INTEGER PRIMARY KEY,
  customer_name TEXT,
  order_date DATE,
  total_amount REAL
);
''')

# データ挿入
cursor.execute('INSERT INTO customer_orders (order_id, customer_name, order_date, total_amount) VALUES (?, ?, ?, ?)', (101, 'Alice', '2023-12-01', 150.00))
cursor.execute('INSERT INTO customer_orders (order_id, customer_name, order_date, total_amount) VALUES (?, ?, ?, ?)', (102, 'Bob', '2024-01-15', 225.50))

# データ選択
cursor.execute('SELECT * FROM customer_orders')
for row in cursor.fetchall():
  print(row)

# 一時テーブルの削除
cursor.execute('DROP TABLE customer_orders')

# コミットとクローズ
conn.commit()
conn.close()

説明

  1. import sqlite3:SQLiteライブラリをインポートします。
  2. conn = sqlite3.connect('db.sqlite'):データベースファイルdb.sqliteに接続します。
  3. cursor = conn.cursor():カーソルオブジェクトを作成します。
  4. CREATE TEMPORARY TABLE customer_orders (...):一時テーブルcustomer_ordersを作成します。
  5. INSERT INTO customer_orders (...) VALUES (...):2つのレコードをcustomer_ordersテーブルに挿入します。
  6. SELECT * FROM customer_orderscustomer_ordersテーブル内のすべてのデータを選択します。
  7. for row in cursor.fetchall(): print(row):選択結果をループ処理し、各行を出力します。
  8. conn.commit():変更をコミットします。
  9. conn.close():データベース接続を閉じます。

このコードは、一時テーブルの基本的な操作を理解するのに役立ちます。実際のアプリケーションでは、必要に応じてエラー処理やその他のロジックを追加する必要があります。




SQLiteで一時テーブルを作成して選択するその他の方法

WITH句を使用すると、クエリ内で一時テーブルを定義できます。構文は次のとおりです。

WITH temporary_table AS (
  SELECT * FROM original_table
  WHERE condition
)
SELECT * FROM temporary_table;
WITH customer_orders_2023 AS (
  SELECT * FROM customer_orders
  WHERE order_date >= '2023-01-01' AND order_date < '2024-01-01'
)
SELECT * FROM customer_orders_2023;

このクエリは、customer_ordersテーブルから2023年の注文データを抽出し、customer_orders_2023という名前の一時テーブルに保存します。その後、この一時テーブルからすべてのデータを選択します。

サブクエリを使用して、一時テーブルの代わりにすることができます。構文は次のとおりです。

SELECT *
FROM (
  SELECT * FROM original_table
  WHERE condition
) AS temporary_table;
SELECT *
FROM (
  SELECT * FROM customer_orders
  WHERE order_date >= '2023-01-01' AND order_date < '2024-01-01'
) AS customer_orders_2023;

このクエリは、前述のWITH句クエリと同じ結果を生成します。

ビューを使用して、一時テーブルをシミュレートすることができます。ビューは、仮想テーブルとして機能し、元のテーブルからデータを永続的に表示します。構文は次のとおりです。

CREATE VIEW view_name AS
SELECT * FROM original_table
WHERE condition;
CREATE VIEW customer_orders_2023 AS
SELECT * FROM customer_orders
WHERE order_date >= '2023-01-01' AND order_date < '2024-01-01';

各方法の比較

方法利点欠点
CREATE TEMPORARY TABLEシンプルでわかりやすいセッション終了時に自動的に削除されない
WITHクエリ内で一時テーブルを定義できるやや複雑
サブクエリシンプル可読性が低い場合がある
ビュー永続的なビューを作成できるデータベーススキーマを変更する必要がある

どの方法を使用するかは、個々のニーズと好みによって異なります。シンプルでわかりやすい方法が必要な場合は、CREATE TEMPORARY TABLEがおすすめです。クエリ内で一時テーブルを定義する必要がある場合は、WITH句が役立ちます。可読性を重視する場合は、サブクエリを使用するのが良いでしょう。永続的なビューを作成する必要がある場合は、ビューが最適です。


sqlite


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