Docker Composeを使ってMariaDBイメージのSQLモードを変更する方法

2024-04-02

Docker Composeを使ってMariaDBイメージを起動する際、デフォルトのSQLモードを変更したい場合があります。このチュートリアルでは、以下の2つの方法について説明します。

  • 環境変数
  • my.cnfファイルのカスタマイズ

前提条件

  • Docker Composeがインストールされていること
  • MariaDBイメージ

方法1:環境変数

Docker Composeファイルで環境変数 MYSQL_STRICT_MODE を設定することで、SQLモードを指定できます。以下の例では、STRICT_TRANS_TABLESNO_ZERO_IN_DATE モードを有効にしています。

version: "3"

services:
  mariadb:
    image: mariadb:latest
    environment:
      - MYSQL_STRICT_MODE=STRICT_TRANS_TABLES,NO_ZERO_IN_DATE

MariaDBイメージには、デフォルトで /etc/mysql/my.cnf ファイルが用意されています。このファイルを編集することで、SQLモードを含む様々な設定を変更できます。

以下の例では、my.cnf ファイルに sql_mode オプションを追加し、STRICT_TRANS_TABLESNO_ZERO_IN_DATE モードを有効にしています。

[mysqld]
sql_mode=STRICT_TRANS_TABLES,NO_ZERO_IN_DATE

注意事項

  • SQLモードを変更する前に、変更の影響を理解していることを確認してください。
  • 互換性の問題が発生する可能性があるため、デフォルトのSQLモードを変更する場合は注意が必要です。

補足

  • 上記の例では、MariaDB 10.5を使用しています。他のバージョンを使用している場合は、my.cnf ファイルの場所やオプションの構文が異なる場合があります。
  • 詳細については、MariaDBドキュメントを参照してください。

改善点

  • 日本語で分かりやすく解説するように努めました。
  • 冗長な表現を削除し、簡潔な文章に修正しました。
  • 誤字脱字を修正しました。
  • 情報の正確性を向上させました。



version: "3"

services:
  mariadb:
    image: mariadb:latest
    environment:
      - MYSQL_STRICT_MODE=STRICT_TRANS_TABLES,NO_ZERO_IN_DATE
    volumes:
      - ./my.cnf:/etc/mysql/my.cnf

volumes:
  my.cnf:
    content: |
      [mysqld]
      sql_mode=STRICT_TRANS_TABLES,NO_ZERO_IN_DATE
  • 上記のコードは、docker-compose.yml ファイルの例です。
  • volumes セクションを使用して、ホストマシン上の my.cnf ファイルをコンテナ内の /etc/mysql/my.cnf ファイルにマウントしています。

実行方法

  1. 以下のコマンドを実行して、MariaDBコンテナを起動します。
docker-compose up -d
docker exec -it mariadb mysql -u root -p
  1. 以下のコマンドを実行して、SQLモードを確認します。
SHOW VARIABLES LIKE 'sql_mode';

出力例

+-------------------------+-----------------------+
| Variable_name           | Value                  |
+-------------------------+-----------------------+
| sql_mode                | STRICT_TRANS_TABLES,NO_ZERO_IN_DATE |
+-------------------------+-----------------------+
  • 上記の例では、パスワードを空に設定しています。本番環境では、セキュリティのためにパスワードを設定する必要があります。



SQLモードを変更するその他の方法

mysqldコマンドを実行する際に、--sql-mode オプションを使用してSQLモードを指定できます。

mysqld --sql-mode=STRICT_TRANS_TABLES,NO_ZERO_IN_DATE

mysqlコマンドを使用して、MariaDBシェルに接続した後、SET GLOBAL sql_mode ステートメントを実行することで、SQLモードを変更できます。

mysql -u root -p
SET GLOBAL sql_mode=STRICT_TRANS_TABLES,NO_ZERO_IN_DATE;

MariaDB設定ファイル (/etc/mysql/my.cnf) を編集することで、デフォルトのSQLモードを変更できます。

[mysqld]
sql_mode=STRICT_TRANS_TABLES,NO_ZERO_IN_DATE

MariaDB GUIツール

MySQL WorkbenchなどのGUIツールを使用して、SQLモードを変更することもできます。

  • 上記の方法のいずれを選択するかは、環境や目的に応じて異なります。

docker docker-compose mariadb


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