バルクインサート用ライブラリを使ってPostgreSQLに大量のデータを高速挿入する方法
PostgreSQLへの大量挿入を高速化する3つの方法
COPY
コマンドは、ファイルからデータを直接テーブルに読み込むための専用コマンドです。INSERT
コマンドよりも高速で効率的に大量のデータ挿入が行えます。
COPYコマンドを使うメリット
- 高速な処理速度
- データ形式の変換が不要
- 少ないメモリ使用量
COPYコマンドの例
COPY テーブル名 (列名1, 列名2, ...)
FROM 'ファイルパス'
DELIMITER ','
CSV;
バルクインサート用のライブラリを使う
PostgreSQLには、pgbulkload
やpsql
など、大量挿入用のライブラリがいくつか用意されています。これらのライブラリを使うと、COPY
コマンドよりもさらに高速な処理速度を実現できます。
- 複雑なデータ形式にも対応
- 多様なオプション設定
インデックスを一時的に無効にする
テーブルにインデックスが設定されている場合、大量挿入時にインデックスの更新処理が発生するため、処理速度が低下する可能性があります。一時的にインデックスを無効にすることで、挿入速度を向上させることができます。
- 挿入速度の向上
- メモリ使用量の削減
ALTER TABLE テーブル名 DISABLE TRIGGER ALL;
注意事項
- 上記の方法は、それぞれメリットとデメリットがあります。使用する方法は、データ量、データ形式、処理速度などの条件によって異なります。
- 大量挿入を行う前に、必ずバックアップを取るようにしてください。
PostgreSQLへの大量挿入を高速化するには、COPY
コマンド、バルクインサート用ライブラリ、インデックスの一時無効化などの方法があります。それぞれの方法の特徴を理解し、状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。
-- テーブル作成
CREATE TABLE テーブル名 (
列名1 型1,
列名2 型2,
...
);
-- データファイル
-- 例:data.csv
-- COPYコマンド実行
COPY テーブル名 (列名1, 列名2, ...)
FROM 'data.csv'
DELIMITER ','
CSV;
pgbulkloadを使う
-- pgbulkloadコマンド実行
pgbulkload --host localhost --port 5432 --dbname postgres --table テーブル名 --file data.csv --delimiter ','
psqlを使う
-- psqlコマンド実行
psql -h localhost -p 5432 -d postgres -c "\\copy テーブル名 (列名1, 列名2, ...) FROM 'data.csv' WITH DELIMITER ',' CSV"
PostgreSQLへの大量挿入を高速化するその他の方法
テーブルパーティショニングは、テーブルを複数の小さなテーブルに分割する機能です。パーティショニングを使うことで、挿入処理を特定のパーティションに限定することができ、処理速度を向上させることができます。
外部キー制約は、参照整合性を保つために必要な制約です。しかし、大量挿入を行う場合、外部キー制約のチェック処理が処理速度の低下を招くことがあります。一時的に外部キー制約を無効にすることで、挿入速度を向上させることができます。
並列処理を使う
複数のサーバで処理を並列化することで、大量挿入処理を高速化することができます。PostgreSQLには、並列処理用のツールがいくつか用意されています。
データ圧縮を使う
データを圧縮してから挿入することで、データ量を削減し、処理速度を向上させることができます。PostgreSQLには、データ圧縮機能が標準で搭載されています。
インデックスのチューニング
インデックスの設定によっては、挿入処理速度が低下することがあります。インデックスのチューニングを行うことで、挿入処理速度を向上させることができます。
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